人の心に灯をともす 5931 基本は「いつも上機嫌」で

【基本は「いつも上機嫌」で】5931



曹洞宗徳雄山建功寺住職、桝野俊明氏の心に響く言葉より…


何が気に入らないのか、いつも不機嫌そうにしている人がいます。

また、始終イライラして、周囲に怒鳴り散らしてばかりいる人もいます。

そんな人には誰もが、できれば近づきたくないと思うものです。


不機嫌や怒りのとばっちりを受けて、こちらの気分まで悪くなりますし、場の雰囲気も暗くなってしまいます。

それでなくてもストレスの多い社会ですから、人間関係がギスギスする一方なのです。

難しいかもしれませんが、何があっても笑顔を心がけましょう。


その笑顔に引き寄せられるように、いろんな人が話をしにやってきます。

笑顔はオープン・マインドの象徴。

ですから、笑顔の周りには“人の花”が咲くのです。


もちろん怒るべきときはありますが、何も怒鳴り散らすまでしなくてもいいではありませんか。

深呼吸の一つでもすれば、心が落ち着きます。

そうして穏やかな表情を取り戻したうえで、怒ればいいのです。

あるいは、どんなに怒っても、最後は笑顔で締めることを忘れないようにしたいもの。


基本は「いつも上機嫌」で。

《こういう人の周りに”人の花”が咲く》


『小さな悟り』知的生き方文庫
https://q.bmd.jp/91/119/5207/__no__




齋藤孝氏の『不機嫌は罪である (角川新書)』の中にこんな文章があった。


『あなたは日々の生活のなかで、次のような人を見かけたことがないでしょうか。

朝の通勤ラッシュ時、満員電車で少し肩を押されただけで舌打ちをしている人。

ご近所同士で挨拶しようとすると、スタスタと歩いていってしまう人。

飲食店のスタッフが少し雑談をしているだけで、クレームをつける人。

電車がちょっとでも遅延すると、駅員に詰め寄って怒鳴る人。

部下が失敗したときに、周囲の目も気にせず、ヒステリックに怒鳴りつける人。


挙げていくときりがありませんね。

どれも、おそらく心当たりのある光景ではないでしょうか。

しかもこうした行動をとっている人には、地位も分別もありそうな方もかなりいらっしゃいます。

機嫌とは、人の表情や態度に表れる快・不快の状態です。


つまり不機嫌とは、不快な気分を表情や態度に表しているさまをいう言葉です。

現代を生きる人の多くがかかえているのは、行き場のない「慢性的な不機嫌」です。

情報伝達の差し迫った必要性があるわけでもなく、不快であることを伝えても事態は何も解決しないのに、無意味な不機嫌を世の中に撒(ま)き散らしている人があまりにも多い。


電車の中で舌打ちしたからといって、満員電車が解消されるでしょうか?

インターネットで書き散らした罵倒(ばとう)が、社会を良くしたことがあったでしょうか?

誰も「舌打ちや罵倒をしたら事態が良くなる」と思っているわけではないのに、表に不機嫌が滲(にじ)み出てしまっている。

現代人は四六時中誰かの不機嫌な言動にさらされ、ちょっとずつ精神を消耗しています。』




不機嫌でいることは「甘え」だ。

不機嫌でいても、反撃してこない人にだけ不機嫌でいるからだ。

もし、相手が暴力的な人や、とてつもなく偉い人だったら、不機嫌ではなく、相手の前で、むしろ上機嫌そうに振る舞うかもしれない。



それは、SNSで攻撃する人も同じ。

不機嫌な相手を変えることはできないが、せめて自分は上機嫌でいること。

そして、上機嫌の人と付きあうこと。


『基本は「いつも上機嫌」で』、と言う言葉を胸に刻みたい。





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