人の心に灯をともす 4690 たったひと言で

【たったひと言で】4690



目白大学名誉教授、渋谷昌三(しょうぞう)氏の心に響く言葉より…


私たちは、毎日、だれかと話し、だれかの話を聞き、それに応えて、また話す...... そういう会話をさして意識することもなくくりかえしています。

けれども、無自覚な「たったひと言」で、あるいは「言い方ひとつ」で、この人はこんな人だったんだ......と思うことがあります。

「微妙なニュアンス」を感じ取り、その人の印象が強く刻印されることもあります。

それは大まかにいえば、その人の「温かさ」か「冷たさ」か、です。


言葉の内容とは 別に、私たちは、相手の話し方の「ニュアンスひとつ」で、その人が「温かい人」か「冷 い人」かを判別しているともいえます。

これは立場を換えても同じです。

あなたが相手に感じたように、相手もあなたの言葉から「微妙なニュアンス」を感じ、これまでとは違う印象を持つこともあるでしょう。


たとえば、夕方、仕事場の先輩に「帰りに、ちょっと飲もうか」と、居酒屋に誘われたとします。

そのとき、「いいですよ」と平坦に答える人もいれば、「いいですねえ。行きましょう、行きましょう」と笑顔で答える人もいるでしょう。

どちらも「情報のやり取り」としては同じ内容です。

けれども、前者は、少し事務的なニュアンスがあり、とっつきにくい印象もあります。

後者は、誘われるのを待っていたかのような弾んだ気持ちが伝わります。


先輩にしてみれば、「誘いがい」があるのは、後者でしょう。

楽しい宴になりそうな予感があります。

ちょっとしたニュアンスの違いで、先輩の気持ちは華やぎます。

答え方ひとつで、その場の空気を明るいものにします。


話し方ひとつで、「つきあいやすそうな人だ」と思われることもあれば、「この人、なんとなく好きだなあ」と感じてくれる人もいます。

一方で残念ながら、たったひと言で「イヤな感じ」と思われ、評判を落とすこともあります。

そう考えると、会話というのは、単に「情報のやりとり」というのではなく、むしろ、「人間性のやりとり」のようにも思います。


もちろん多くの人たちから好かれ、温かく迎え入れられ、職場では「仕事ができそ う」と思われたいですよね。

そのためには、「話し方の練習」が必要になります。

話し方というのは、いわば「技能」です。自転車に乗れるようになったり、早く泳げるようになったり、絵をうまく描けるようになる技能と同じですから、日々のトレーニングが大切になります。

話し方もトレーニングしていくうちに、確実に上達していきます。

それに伴って、人生はよい方向へと向かっていきます。


いい会話というのは、その内容はもちろんですが、「いいニュアンス」が行き来していることが大切です。

いい人とは、どんな人なんだろう......と思います。 それは多くの場合、いい話し方をする人ではないでしょうか。いい話し方には、いいニュアンスが伴っています。


仕事ができる人って? それは、しっかりとしたビジネス会話ができる人です。

その人の話し方からは、それに応じたニュアンスが伝わってきます。

みなさん、話し方の練習を重ねながら、人間性を磨き、人づきあいや、仕事のスキ ルを上げていったのではないでしょうか。


ちょっと不用意な言い方であっても、少し「言い方を換える」だけで、相手は喜んだり、やる気が出たり、プラスの効果が生じることはよくあります。

言い方ひとつで、相手の緊張が和らぎ、会話がはずむこともあります。

言葉の本意が捻じ曲げられることもなく、すっきり伝わるのも「言い方次第」です。


「言い方ひとつ」で、自分自身にも大きな影響を及ぼします。

「ふだんは無口な人でも、たったひと言で周りの人たちに「私と気が合いそう」と思 われたり、「目立たないけど、頭のいい人なんだな」と思われたりします。

その意味で、世の中で自分を生かすも殺すも「言い方次第」ということになります。


『好かれる人は「すごく」「とても」の使い方がうまい』ワック
https://amzn.to/36Ytnf9





誰かと会ったとき、その人に「温かさ」を感じるか、「冷たさ」を感じるかは、「愛嬌(あいきょう)」のあるかないかの違いだともいえる。

パナソニックの創業者、松下幸之助氏は松下政経塾の面接試験の選考基準を聞かれて、

「運の強そうな人と、愛嬌のある人やな」と言ったという。


愛嬌のある人は、人から好かれる人だ。

笑顔があって、気が使えて、そして人から憎まれない人。

また、「たったひと言」でしくじる人は、愛嬌のない人だ。

逆にいうなら、愛嬌があれば、日頃の言葉も「愛ある言い方」に変わってくる。


司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の中にこんな文章がある。


『竜馬も、ニコニコした。

その笑顔が、ひどく愛嬌(あいきょう)があり、 (おおみごとな男じゃ)と西郷はおもった。

漢(おとこ)は愛嬌こそ大事だと西郷はおもっている。

鈴虫が草の露を慕うように万人がその愛嬌に慕い寄り、 いつのまにか人を動かし世を動かし、 大事をなすにいたる、と西郷はおもっている。

もっとも、西郷の哲学では、愛嬌とは女の愛嬌ではない。

無欲と至誠からにじみ出る分泌液だと思っている。 《竜馬がゆく 五》』


たったひと言で、失敗しないため…

愛嬌力を磨き、人から好かれる人でありたい。






■メルマガの登録と解除はこちらから
http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
http://ameblo.jp/hiroo117/

■Twitterはこちらから
https://twitter.com/hiroo117