人の心に灯をともす 4202 ことばが人を成長させる

【ことばが人を成長させる】4202



天台宗ハワイ開教総長・大僧正、荒了寛氏の心に響く言葉より…


赤ん坊は生まれてしばらくのあいだ、お腹がすいたり、眠かったり、どこか気持ちが悪いというようなことを泣いて伝えます。

まるで泣くことが唯一のコミュニケーションの方法であるかのようです。

その後、成長するにしたがってことばを覚え、カタコトでも自分の気持ちを表現できるようになり、どんどんことばの数がふえていきます。

つまり、次第にことばを覚えるにつれて人間らしくなっていくわけで、ことばを知らなければ知識を得ることも、知識を伝えることもできません。


そして、たいへん重要になるのが、子供のときに覚えることばです。

いつも聞くことばが乱暴であれば、乱暴なことばを話すようになりますし、いつもまわりからかけられることばがやさしかったり、よいことばであれば、そのような話し方ができるようになります。

また、どんなに感性が豊かでも、その感性をのばすには、ことばも豊かでなくてはなりません。

しかも、よいことばをたくわえていくことによって、よい性格と品格がそなわっていきますから、ことばをたいせつにする教育がきわめて重要になるのです。


人は誰でも見聞きしたり、読んだことをことばとして覚えていきます。

つまり、ことばイコール知恵であり、ことばこそが人を成長させ、その人の性格や考え方を形成し、「心によい習慣」をつける大もとになるといっても過言ではないのです。


ことばといえば、思い起こされるのがヘレン・ケラーです。

55年前の映画『奇跡の人』を覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、生まれつき視聴覚がないという重い障害を負いながら、世界各地を回って身障者の教育・福祉につくしたアメリカの教育家・福祉事業家です。

彼女は献身的な家庭教師アニー・サリバンから指文字ことばの教育を受け、ついには絶望視されていた「話すこと」をマスターし、歴史に名をどどめた偉人として知られています。

そうした彼女が残した次のことばが印象的です。


「ことばというものがあるのを、はじめて悟った日の晩、ベッドのなかで私はうれしくて、このときはじめて『早く明日になればいい』と思いました」


まさに、ヘレン・ケラーは「ことばが人を成長させる」ということを体現し、それを証明した人だったと思います。


《豊かな感性を育むことばを身につける/どんなに感性が豊かでも、その感性を伸ばすには、ことばも豊かでなくてはならない。》


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我々は、日頃、多くのままならぬ現実に、右往左往したり、オロオロしたりして生きている。

それを仏教では「一切皆苦(いっさいかいく)」という。

仏教では「苦」は通常いう《苦しみ》ではなく、「思い通りにならないこと」をいう。

苦は四つあり、それを「四苦」という。

四苦とは「生・老・病・死」だ。

この四つは、どうにもならないし、避けられないこと、つまり「思い通りにならないこと」。


しかしながら、ヘレン・ケラーの「苦」に比べたら、我々が日常感じる「苦」など贅沢な悩みと言えるかもしれない。

そのヘレン・ケラーが「ことばというものがあるのを、はじめて悟った日の晩、ベッドのなかで私はうれしくて、このときはじめて『早く明日になればいい』と思いました」 という。


ことばは、かくも大事なものだ。

なぜなら、「苦」は、言葉によって癒(いや)されるから。

言葉一つによって、それは人を元気にする薬にもなるし、人を傷つける刃物にもなる。


「ことばが人を成長させる」

よきことばを身につけ、 心豊かな人になりたい。






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