人の心に灯をともす 5908 人を喜ばせること

【人を喜ばせること】5908



齋藤孝氏の心に響く言葉より…


《己(おの)が身を達(たっ)せんと欲する者は 先(ま)ず他人を達せしめよ。

他人の愁(うれ)いを見ては、 即(すなわ)ち自ら共に患(うれ)うべし。

他人の喜びを聞いては、 即ち自ら共に悦(よろこ)ぶべし。》



(自分が成功したいと思うのなら、 まず他人が成功するように助けてあげなさい。

他人が悲しんでいるのを見たら、 自分も一緒に悲しんであげなさい。

他人が喜んでいるのを聞いたら、 自分も一緒に喜んであげなさい。)



大学の友人で大きな会社の社長になった人がいます。

どうして社長になれたのか と聞くと、一緒に仕事をしていた上の人が出世して自分も引き上げてもらったというような言い方をしました。

謙虚すぎるのではないかと思ったのですが、考えてみれば、出世するというのは必ず誰かが引き上げてくれるわけです。

一緒に仕事をした先輩が後輩を引き上げるというのはよくあることです。

まさに 「先ず他人を達せしめよ」ということでしょう。


人がうまく仕事できるように協力すれば、結果として自分にも利があるということです。

「他人の愁いを見ては、共に思うべし。喜びを聞いては、共に悦ぶべし」ということもチームではしばしばあることです。


たとえばスポーツではチームメイトが怪我をしたときに、大変なことになったという気持ちを共有しながら、その人のために何ができるかをみんなで考えます。

やむなく離脱した選手のユニフォームをベンチに飾って共に戦う気持ちを示すことも、チームスポーツではよく目にします。


これはスポーツに限ったことではありません。

仕事でも家族でも、感情を分かち合ってお互いの負担を軽くし、喜びを二倍にするという機会は多いと思います。

その中で人を妬む気持ちや自己顕示欲を落としていくことが大事なのです。


その一つの方法として、私は、うまく行った人に対して拍手をすることをすすめています。

これは六十歳以降の男性にもおすすめです。

年をとった男性は、普通にしていても不機嫌そうに見える場合があります。


誰かがいいことをしたのを見たら、積極的に「いいねいいね」といって拍手をするようにすると「上機嫌」に見えます。

こうすると相手の自分を見る目も変わりますし、自分自身も晴れ晴れとした気分になります。

ぜひ一度試してみてください。


『60歳からの実語教/童子教』致知出版社
https://q.bmd.jp/91/119/4799/__no__





実語教は、平安時代の終わり頃に成立し、千年近い年月にわたって、日本の子どもたちの教育に使われてきたという。

また、童子教(どうじきょう)は、鎌倉末期に生まれて明治の初期まで使われた子どものための教訓書。

仏教の教えを中心に「論語」や「詩経(しきょう)」といった儒教の経典にある言葉を引用しながら、礼儀作法、言葉の使い方、教師への敬意、父母への孝養といった、基本的な考え方をまとめたもの。


「童子教」と「実語教」は江戸時代の寺子屋でテキストとして使用され、そこから一般に広がることになった。

「実語教」が小学校低学年向けで、「童子教」は高学年向けの人生の教科書と言った内容になっている。(以上、本書より抜粋引用)



西田文郎氏は著書、「他喜力(徳間書店)」の中で、「世の中は、他人を喜ばした人が勝つ仕組みになっている」という。

反対にいうと、自分のことしか考えていない自己中心的な人は、永遠に成功できないということ。

商売においても、他人を喜ばすことに生き甲斐を感じている人は、洋の東西を問わず必ず成功している。

人を喜ばす方法はたくさんあるが、その究極は、「感謝すること」。

あなたがいてくれてよかった、とその存在に感謝する。


上司を喜ばせる、友達や仲間を喜ばせる、家族を喜ばせる・・・

まず、人を喜ばせること。


感謝多き人は成功する。




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