人の心に灯をともす 5290 探求の達人

【探求の達人】5290



神田昌典氏の心に響く言葉より…


今、世界の見本になる教育が、日本で始まっていることをご存じですか?

「え?日本の教育って、世界から取り残されているんじゃないの?」

そう思われた方も多いと思いますが…、それは真実ではありません。


今、未来の教育を形づくるうえで、世界的に大きな役割を果たしているのが、日本の教育なのです。

その証拠に小学4年生の授業では「すべての人に健康と福祉を」というSDGsの3番目の課題を達成するために、ロボットを活用して医療支援サポートを提供する企業「Good earth(グッドアース)」を、子どもたちが授業で企画しました。

調査・分析後、ビジネスモデルを構想し、学んだプログラミングで動くロボットのプロトタイプをつくります。

さらにそれをアピールするプロモーション映像の制作まで、子どもたち自らが行っています。

しかも、これは数ある事例のたったひとつ。


この子どもたちが取り組んでいることを初めて見たときに、経営コンサルタントである私は、「これは、もはやシリコンバレーの富豪の子どもたちが通うプライベートスクール並の内容!」と驚愕したわけなのですが、そんな教育が、普通の子が通う公立校で行われているのが、日本なのです。

こうした新しい教育は、 「探究学習」と呼ばれ、 学習指導要領の改訂とともに、高校では「総合的な探究の時間」として2022年度から本格的に始まり、小学校でも「総合的な学習の時間」で取り入れられています。

児童生徒自身が課題を見つけ出し、自ら問いを立てて、解決策を発見する学習活動を重視する教育法です。


今までの正解を求める受験教育とは真逆のアプローチなので、学校においては、何をどう始めたらいいのかと戸惑っている教員も多いですし、また学校を離れて、今後こうした子どもたちを自らの会社に受け入れる立場である企業人に「探究学習を知っている?」と尋ねても、ほんの1割程度の人しか手があがらないのが現状です。

ですから、先ほどのように社会課題を解決するビジネスをつくるという授業を行う小学校は、 「例外だ」 と言われることも多いのですが、これから本書でご紹介するとおり、今その例外が急速に広がっています。


探究学習が成功するかどうかに、 日本の未来がかかっていると、私は考えています。

なぜなら急速な少子高齢化により、日本経済は衰退が予想されていますが、 探究学習を通じて新規事業をつくる仕組みが整備されていけば、人口減を補う以上の成長チャンスが生まれるからです。

「新規事業をつくることは、長年の経験を積んだビジネスリーダーでも失敗することが多いのだから、学校で教えたところで、子どもができるようになるはずがない」と反論する方もいるでしょう。

しかし、ビジネスは経験ある大人にしかできないという常識は時代遅れ。

今はYouTube、Zoom、Google Workspaceを はじめとした無料で使えるデジタルツールや、クラウドファ ンディングを使えば、子どものお小遣いの範囲でも、ビジネスは立ち上げられるようになりました。


《探究学習は、「教育ルネサンス」の幕開け》


『探求の達人』実業之日本社
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神田氏は探求の学びから生まれるものは「未来につながる力」だという。

それは、「プレゼンテーション力」、「とにかくやってみる行動力」、「困難や失敗から学ぶ力」、「ゼロから1をつくり出す力」等々の力がつくこと。

「プレゼンテーション力」は得た情報をアウトプットする力。

「ゼロから1をつくり出す力」は、自ら問いを立て、課題を見つけ、アイデアを出して解決策を考えることにより、鍛えらえる。


また、探求的に学ぶ姿勢を身につけ、高校で課題研究にのめりこんだ子どもたちの中で、難関大学に進む子がぞくぞく増えているという。

学校推薦型選抜や総合型選抜で見事合格するのだ。

大学も社会も、今求めているのは世の中を変えていく人材だからだ。

知識を詰め込んだだけでは対応できない、難度の高い課題の解決に力を発揮してくれる人材を求めているということ。


逆にいうなら、親は従来の価値観で子どもを縛(しば)ってはいけない。

それは、子どもが夢中になって探求的な学びをしているのに、それを否定し、従来型の暗記勉強を強制するようなことだ。


探求の達人を育て、評価する人でありたい。






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