人の心に灯をともす 5521 円熟した魅力

【円熟した魅力】5521



心理学者、内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…


年をとったネコは、どんどんふてぶてしくなっていくものですが、人間も同じです。

ある程度の年を重ねれば、小さなことが気にならなくなってきます。

深く悩むのは若者の特徴であり、年を重ねるごとに「悩むこと」すら、面倒くさくなってくるのです。


作家の遠藤周作さんは、年をとってきたら、「もうどうでもいいや」という気持ちが強くなってきて、他人にゴマをすったり、ご機嫌をとったりすることもなくなって、気楽でいられるようになった、と述べています(「ヘンな自分を愛しなさい」青春出版社)。

「年をとりたくない!」 「いつまでも若くありたい!」 と願って、アンチエイジングに励んでいる人もたくさんいると思いますが、加齢は悪いことばかりでもありません。

何しろ、小さなことに過敏に反応することがなくなり、ストレスも感じにくくなって、はるかに生きやすくなるのですから。


米国アリゾナ州立大学のリチャード・キニアの調査によると、60歳を超えた人の10人に6人は、「年をとるにつれて、楽観性が高まり、ストレスを感じにくくなった」そうです。

半数以上の人にとって、加齢は「いい方向」に作用するようです。


私も、20代の頃には、自分が人にどう見られているかが気になって仕方があ りませんでした。

講演会でも、10年くらい前は、参加者すべてに満足してもらえなければ講師として失格だ、とまで考えていましたが、最近では、そんなふうに思わなくなりました。

「無理やり参加させられた人だっているだろうし、そういう人のご機嫌までとらなくていいや」 と気軽に思えるようになったのです。


年をとることに抵抗感を覚えたり、何となくイヤだなと思ったりしている人は、「年を重ねることはストレスを感じにくくなることなのだから、喜ばしいことだ」と思うように「心の向き」を変えてみてはいかがでしょうか。


『いちいち気にしない心が手に入る本』王様文庫
https://amzn.to/3UPs5LW






「閑古錐(かんこすい)」という禅の言葉がある。


『閑古錐とは、古くて先がまるくなり、使えなくなった錐(きり)のことです。

切れ味の悪くなった錐は、道具としては役に立ちません。

でも、長い年月を費やし、来る日も来る日も穴を開け続けてまるくなった錐には、 ただ鋭いだけの錐にはない、円熟した魅力があります。

禅では、真の修行者のことを閑古錐といいます。

俗に「人間がまるくなる」などといいますが、破天荒(はてんこう)だった人が老境にさしかかり、 穏やかな熟年になっていくことがあります。

穏やかなのに迫力さえ感じさせ、年を経た人ならではの魅力に満ちています。

目指すべきは閑古錐の円熟味。』 (ほっこり、やさしい 禅語入門/成美堂出版)より


年を重ねると、丸くなる人もいるが、頑固で怒りっぽくなる人もいる。

若い頃からの生き方が、年を取ると加速するからだ。

若い頃から、ちゃんと人の話を聞き、学びを深め、笑顔を磨いてきた人は、ますます丸く、円熟した性格となる。

しかし、若い頃から、人の話を聞かず、他人のせいにしたり、まわりへの不平不満で不機嫌をまき散らしてきた人は、嫌われ者の頑固老人となる。


本来なら、加齢は「いい方向」に作用するはずだ。

すなわち、「年をとるにつれて、楽観性が高まり、ストレスを感じにくなる」。

年をとるにつれて…

円熟した魅力を持つ人をめざしたい。





★新・日めくりカレンダー「ヒロさんのつぶやき」できました!
https://amzn.to/4a1szot

■メルマガの登録と解除はこちらから
http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
http://ameblo.jp/hiroo117/

■X(旧ツイッター)はこちらから
https://twitter.com/hiroo117