人の心に灯をともす 5552 その入社は偶然だった

【その入社は偶然だった】5552



上坂徹(うえさかとおる)氏の心に響く言葉より…



《その入社は偶然だった、と語る成功者の多さ》


取材した社長の中には、従業員が数千人、数万人、いや数十万人もの会社のトップもいました。

新卒で入社して、30年ほどで、その頂点に立つ。

あるいは、転職キャリアを積み上げてトップに立つ。

それがいかにものすごいことか、多くの人が想像できると思います。

だからこそ、私はよく聞いていたのでした。

しかも、インタビューと撮影の合間などに、 こっそりと。



「どうして、この会社に入られたのですか?」

トップまで登り詰めたということは、おそらくこの会社が合っていたということなのでしょう。

そうだとすれば、そこまで自分に合う会社を、いったいどうやって見分けたのか。

それが知りたかったのです。


そしてそこに、意外な返答が少なくないことに次第に気づいていったのでした。

「ちょっとした偶然だった」 「たまたま友達に誘われて説明会に行った」 「サークルの先輩がたまたまいた」 「実はまったく関心のない業界だった」 「第一志望は実は他にあった」

自己分析をし、業界の分析や会社研究をし、将来のイメージを描き、どうしてもこの会社でなければならない、と意を決して入社した、という人はほとんどいませんでした。

完全に肩の力が抜けていたのです。


例えば、日本生命を経て、ライフネット生命の立ち上げに加わり、その後は立命館アジア太平洋大学の学長を務められた出口治明さん。

彼が京都大学を卒業して48歳まで勤めた日本生命に入社したきっかけは、まったくの偶然でした。

日本の正義のために頑張ろうと弁護士を目指していたものの、万が一のことだってある、どこか会社も受けておいたらと友人に誘われ、京都から京阪電車に乗って終点の淀屋橋駅の上にたまたまあった会社が、日本生命だった。

しかし、日本生命で保険の意義を知った出口さんにとって、そのキャリアのスタートが後の華々しいキャリアのベースになったことは間違いありません。ところが、その仕事選び、会社選びはまったくの偶然だった、というのです。


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「計画された偶然(プランド・ハプンスタンス・セオリー)」はスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱された。

キャリアのほとんどは偶然によって引き起こされ、その偶然に対してポジティブなスタンスでいると、キャリアの成功を得やすいというものだ。

野球のイチロー選手や、大谷翔平選手のように、子どもの頃からの夢や目標を実現したという例もあるが、これはほぼありえない確率で起きた奇跡的な事例。

ほとんど大多数の人は、予期せぬ偶然に翻弄されながら、自分のキャリアを積み重ねていく。


そして、その中でも、成功した人たちは一様に、肩の力が抜けている。

「こうでなければ嫌だ」、とか「ここは絶対に曲げない」というようなこだわりがない。


クランボルツ教授は、よき偶然が起こるためには5つの考え方が大事だという。

それが、「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」の5つ。

まさに、肩の力が抜けている人の資質と同じだ。


「その入社は偶然だった」

肩の力を抜き…

偶然を大切にする人でありたい。






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