人の心に灯をともす 5815 会社を大きくしようと思ってはいけない

【会社を大きくしようと思ってはいけない】5815



上甲晃(じょうこうあきら)氏の心に響く言葉より…


物事に着手する時、成功のコツは、小さく起こして、だんだんと大きく育てていくこ とだ。

最初に大きく起こしてしまうと、見栄えはいいだろうが、最終的には回り切れなくなって、やがて頓挫してしまう。


松下幸之助は、「将来、世界に冠たる巨大企業をつくるのだ」と思ったことなど一度もないと言い切る。

「とにかく、会社が小さな時には小さいなりに、与えられた仕事をこつこつと全力でやってきた。そして気がついてみたら、世界的な企業の仲間に入っていた」としばしば述懐(じゅっかい)した。


大きく広げて物事を始めると、資金的にも、人員的にも、その他もろもろ、すぐに回らなくなる。

はじめは小さくていい。

自分ができる範囲で精いっぱいやろうとすればいい。

それが本当に良い仕事であれば、世間がほうっておかない。

小さな仕事に全力を尽くしていけば、あとは世間がだんだん大きくしてくれるというわけである。


何を始める時でも、小さく起こすのだ。

まずはたった一人でやれる範囲から着手するのである。

小さく起こして、万一、うまくいかなければ、傷も浅い。

再起ができる。


松下幸之助が、「店でも会社でも大きくしようと思ってはいけない。店や会社は世間が大きくしてくれるものだ」と教えた言葉が忘れられない。

いかなる大企業も、最初は 個人企業から始まっている。

国営でもない限り、最初から大企業はない。


『人生の合い言葉』致知出版社
https://q.bmd.jp/91/119/3121/__no__





ある人が、太閤(たいこう)さんに尋ねたそうです。

「あなたは、大変なご出世をなすって、位人臣(くらいじんしん)を極められたわけですが、さぞかしお若い時から、余人とは異なったお心がけがあったことと思います。

いったいどんなお心がけで、太閤さんにまでもご出世なさったのですか。

我々の参考のためにお聞かせ願いたい」と。

すると、太閤さんが、

「わしは、太閤になろうなどと思ったことは一度もない。

ただ足軽の時は、一心に、喜んで足軽のつとめを果たしただけだ。

すると、いつのまにやら士分になった。

士分の時には、また喜んで、一心に士分のつとめを果たしたのだ。

すると、いつのまにやら大名になった。

大名になったからには、ますます励んで大名のつとめをした。

そしたら、いつのまにやら天下を取ることになり、太閤にまでさせられてしまったわけだ。

だから、一度も太閤になろうなどと心がけたことはない」と答えられたということであります。(愛語/山田無文・禅文化研究所)




店や、会社もそうだが、人もまた同じで、大きくしてくれるのは世間だ、ということだ。

人も、自ら宣伝せずとも、実力や魅力があれば、まわりが放っておかない。


目の前の一事に専念することだ。

一心不乱に打ち込むことだ。

そして、必ず、その姿を見ている人たちがいる。


「会社を大きくしようと思ってはいけない」という言葉を胸に刻みたい。





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