人の心に灯をともす 3907 「与える人」こそ成功する時代

【「与える人」こそ成功する時代】3907



アダム・グラント氏の心に響く言葉より…


「テイカー」は常に、与えるより多くを受けとろうとする。

ギブ・アンド・テイクの関係を自分の有利になるようにもっていき、相手の必要性よりも自分の利益を優先する。

テイカーにとって、世の中は食うか食われるかの熾烈(しれつ)な競争社会だ。

だから成功するには、人より上にいかなければならないと思っている。

能力を証明するために自分を売り込み、また、費やした努力は必ずきちんと認められるようにする。

たいてのテイカーは冷酷でもなければ非情でもない。

ただ用心深く、自己防衛的なだけである。

自分の身は自分で守らなければならないと考えているからだ。


テイカーとは正反対を「ギバー」という。

職場にギバーはめったにいない。

ギバーはギブ・アンド・テイクの関係を相手の利益になるようにもっていき、受けとる以上に与えようとする。

ギバーかテイカーかは金銭的なことでは測れない。

仕事に関しては、慈善事業にいくら寄付しているかや、いくら給料をもらっているかで、ギバーとテイカーを区別することはできない。

それより、ギバーとテイカーは他人に対する態度と行動が違っているのだ。


テイカーが自分を中心に考えるのに対し、ギバーは他人を中心に考え、相手が何を求めているかに注意を払う。

テイカーなら、得られる利益が損失を上回る場合にかぎり、相手の有利になるように協力する。

一方ギバーなら、いつ何時も、損失より「相手」の利益のほうが上回るように手を差し伸べるのだ。

いいかえれば、自分が払う犠牲はあまり気にせず、見返りをいっさい期待することなく相手を助けるということである。

仕事においてギバーである人は、自分の時間、エネルギー、知識、スキル、アイデア、有益な人脈を惜しみなく分かち合おうとするだろう。


そういうと、まるでギバーがマザー・テレサやマハトマ・ガンジーに匹敵する人物のように聞こえるかもしれないが、ギバーになるのに何も並はずれた犠牲は必要ない。

ただ他人の利益のために行動することを心がけ、助けたり、助言したり、手柄を分かち合ったり、わたりをつけてやったりするだけだ。

職場以外では、このタイプの行動をする人はざらにいる。

イェール大学の心理学者、マーガレット・クラークが行った調査によれば、親密な人間関係ではたいての人がギバーとして振る舞うという。

家族や友人に対しては、いつでも打算なしで相手の役に立とうとする。


しかしいざ職場となると、ギブ・アンド・テイクはもっと複雑なものになる。

仕事においては、ギバーかテイカーかにはっきりと分かれることはほとんどなく、たいていの人が第三のタイプになる。

それが、与えることと受けとることのバランスをとろうとする「マッチャー」だ。

マッチャーは常に“公平”という観点にもとづいて行動する。

だから人を助けるときは、見返りを求めることで自己防衛する。

マッチャーは相手の出方に合わせて、助けたりしっぺ返しをしたりしながら、ギブとテイクを五分五分に保つのである。


実際、三タイプのどれであるかによって、成功の可能性ははっきりと違ってくる。

では、もっとも成功できそうにないのは誰だと思うだろうか。

調査によれば、成功からほど遠い位置にいるのは、ほとんどがギバーだ。

どの重要な職業を例にとっても、ギバーはいつも割を食っている。

それは、自分の成功を犠牲にして、相手の利益を優先しているからなのだ。


どの職種をとっても、ギバーはとても思いやりがあり、人を疑わず、相手の利益のためなら自分の利益を犠牲にすることもいとわないようだ。

どうやら成功からもっとも遠いのはギバーのようだが、では、成功を収めるのはテイカーだろうか。

それともマッチャーだろうか。

実は、そのどちらでもない。

データをもう一度見て、私は驚くべきことを発見した。

何と、それもギバーだったのだ。


一番生産性の低いエンジニアはほとんどがギバーである。

ところがもっとも生産性の高いエンジニアも、やはりギバーだったのだ。

業績の質・量ともに最高点を獲得したのは、受けとるより多くを同僚に与える人びとなのである。

このパターンはどの分野でも変わらない。

もっとも成績の低いベルギーの医学生は、ギバーであることを示す得点が非常に高いが、「もっとも成績のよい」学生もやはりそうだった。

医学部全体では、ギバーは成績が11パーセントも高い。


ギバーは「お人好しで、他人にいいように使われる人」と思われがちだが、実は意外にも成功者が多い。

こうしたギバーたちは、「成功するのが先で、与えるのはそのあと」という一般的なやり方の逆を行き、「先に与える人」こそが、あとでもっとも成功するのだと教えてくれる。


もちろん、ギバーもテイカーも、マッチャーも成功することは可能だし、現に成功してもいる。

しかしギバーが成功するときには、ギバー特有の現象が起こるのだ…その成功がまわりの人びとに波及していくのである。

テイカーが勝つ場合には、たいていほかの誰かが負ける。

調査によれば、成功したテイカーは妬(ねた)まれやすく、何とかしてその鼻をへし折ってやろうと周囲から思われるという。

それとは対照的に、ギバーが勝つと、みんなやんやと声援を送り、非難することなどない。

その成功が、周囲の人びとの成功を増幅させるからだ。


『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』三笠書房





ギバーには2種類いるという。

「自己犠牲型」と「他者志向型」だ。

成功するギバーは「他者志向型」の人。


「自己犠牲型」は、楽しいと思ってやるのではなく、義務感を感じて、自分を犠牲にしてまでギブする。

頼まれたら断れなかったり、自分の貴重な時間やエネルギーを無理やり割いて、人の役に立とうとする。

だから、テイカーに利用されやすい。

そして、我慢して人に譲ることや、自己犠牲が美徳だと思っている。


「他者志向型」は、自分が「楽しいから」、「おもしろいから」、「気持ちいいから」、無理せず、自然に、人にギブする。

意義のあることをしていると感じているから、長く続く。

そして、「人を喜ばせること」「周りの人の利益になること」を常に考え、行動する。

それを長年やっていくと、必然的に感謝され、多くの人との関係ができ、そのネットワークが自然とできる。


ネットワークが広がれば、最初は自分の利益がなかったとしても、まわりの一人一人の利益が増えることにより、まわりまわって自分に利益がもたらされることになる。

これが、「情けは人のためならず」ということ。

また、大事なことは、だれかれ構わずギブするわけではない。

悪意あるテイカーにだまされるような、ただの「お人よし」ではないということ。


他者志向型のギバーを目指したい。






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