人の心に灯をともす 3962 四耐四不訣とは

【四耐四不訣とは】3962



伊與田覺氏の心に響く言葉より…


清代末期の政治家・曾国藩(そうこくはん)は、四耐四不訣(したいしふけつ)という言葉を残しています。

「冷(れい)に耐え、苦に耐え、煩(はん)に耐え、閑(かん)に耐え、激(げき)せず、躁(さわ)がず、競(きそ)わず、随(したが)わず、もって大事を成すべし」


冷に耐える。

冷は冷ややかな目を表し、冷たい仕打ちや誤解に耐えるということです。

苦に耐えるは、文字通り苦しいことに耐えること。

人は様々な苦を体験します。

煩に耐えるは、忙しさや煩(わずら)わしいことに耐えること。

閑に耐えるは、暇に耐えることですが、これがなかな難しい。

経営者であれば仕事のない時期をどうすごすか、サラリーマンであれば煩(はん)に耐えての会社勤めを終え、年金生活に入ってどう過ごすか。


これらのことに耐え、つまらないことに腹を立てず、ものごとが上手く運んでも調子に乗らず、よけいな競争をせず、かといって何でも言いなりになってはいけない、という戒めです。

困ったことが起きると、空元気を出しても、後から見ると何かしょんぼりして見えるものです。

人の心はすぐ後ろ姿に表れるものです。


昔の偉人の中には、牢(ろう)に繋(つな)がれる逆境に耐えて大を成した人もいます。

ガンジーは、静かな牢の中を最良の勉強部屋として、そこから出るたびに多くの人々を啓発しました。

吉田松陰は、同じ牢の罪人や看守まで巻き込んでともに学び、牢屋を教室に変えました。

まさに四耐四不訣の実践者といえましょう。


『人生を導く先哲の言葉』致知出版社





仏教における「苦」とは、単に苦しいということではなく、「思い通りにならない」ことを言う。

「四苦八苦(しくはっく)」

という言葉があるが、八つの「苦」がある。


四苦という、「死んでいく苦しみ」「病気の苦しみ」「老いの苦しみ」「生きる苦しみ」。

そして、八苦という、「心身を思うようにコントロールできない苦しみ」「親しい人といつか別れなければならない苦しみ」「恨みや憎しみを抱いてしまう人と会わなければならない苦しみ」「お金や地位や名誉など、求めるものが手に入らない苦しみ」。


四耐四不訣もこれと同じで、思い通りにならないこと。

小林正観さんは、「耐える」とは言わず、「受け容れる」という。

それは「思い通りにしようとしないこと」でもある。


なんでも、自分の思い通りにしようとするから、苦しくなる。

なぜなら、人生のほとんどのことは、思い通りにはならないからだ。

だから、「ああ、そうなりましたか」「そうきましたか」といって淡々として受け容れる。


「冷・苦・煩・閑」を淡々として受け容れ…

どんなこともあっても、カッとしたり、

嬉しいことがあっても、はしゃぎまわったりせず、

人とむやみに競うのではなく、

だれかの言いなりになったり、すぐに同調したりしてはいけない。


あらゆる困難、苦難に対し…

「四耐四不訣」の言葉を胸に刻みたい。





■メルマガの登録と解除はこちらからhttp://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちらhttp://ameblo.jp/hiroo117/

■Twitterはこちらからhttps://twitter.com/hiroo117