人の心に灯をともす 4098 すべての人間は起業家である

【すべての人間は起業家である】4098



トム・ピーターズ氏の心に響く言葉より…


世界は「フラット化」している。

少なくとも以前よりずっと「平ら」になっている。

今や大企業を中心に業務のアウトソーシング(外注)があらゆる場所で進んでいる。

「終身雇用」は死に絶え、人々は「個人」に分解されようとしている(ここ数十年の大企業の従業員は特にそうだ。小さな会社や店の従業員には、もともと「保障」は何もなかった)。

われわれの多くが「個人化」しているとすれば、今後の成功のカギは何か。


1. われわれの仕事の「オリジナリティー」

2. われわれの築き上げた人脈の強さ。


この二つが将来のキャリアを決めることになる。

私は15年ほど前、「ブランド人」になれと提唱した(一人のプロとして生き抜くために「自分というブランド」を立ち上げろという意味だ)。

それ以来、仕事をめぐる環境はさらに混乱の度を強めているが、相変わらず多数の人々は適応に戸惑っている。


たとえば近所の電気工は、このような状況に毎日直面しているにもかかわらず、である。

「個人化」で仕事の先行きが読めなくなった人々は、自分を一つの「事業」と考え、「ブランド人」として自立すべきだ。

だが「起業家になれ」と言われると、尻込みする人々は少なくない。

「私には無理」「自分はそんなタイプじゃない」…。

そんな反応があちこちから返ってくる。


不安な気持ちはわかる。

しかし、「遺伝子に刻まれた資質」に気付かないなんて、愚かとしか言いようがない。

私は貧しい農民向けの融資制度「マイクロクレジット」の創始者で2006年のノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスの意見を100%支持する。

人々はかつて持っていた「魔力」を失ってしまったと、ユヌスは語っている。


「すべての人間は起業家である。人類が洞窟で暮らしていた時代は、誰もが『自営業者』だった。

自力で食べ物を探し、自分を養っていた…人類の歴史はそうやって始まった。

《しかし》文明の誕生と共に、人々はこの能力を封印した。

《権力者に》踏みつけられ、労働者に変えられたのだ。

われわれは自分が起業家であることを忘れてしまった」


そう言われても簡単に不安が消えることはない。

例えば53歳の失業者で、年金を当てにできない人の場合は特にそうだ。

しかし、考えてみてほしい。

われわれは進化の長い道のりを高い技術と回復力で生き延びてきたのだ。

近所にいる「ごく普通」の電気工と同じように、われわれにも起業家の資質はある。


ここで繰り返し「近所の電気工」に言及しているが、彼らのような人々はそれこそ無数にいる。

「日々の仕事」を引き受け、黙々とこなしているのはアップルのスティーブ・ジョブズのような天才ではなく、ごく普通の人々なのだ。

われわれは毎日フルタイムで働きながら、自身のスキルを高め、セールスの腕を磨き、人脈をどんどん広げている。

決して簡単ではないが、「普通の人々」なら可能な作業だ。

そして人生の先行きは一見不確実だが、スキルを高め、人脈を広げることは長期的なキャリアの役にたつ可能性が高い。

忘れないでほしい。

われわれには十分な資質があるのだ。


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「ブラックスワン」という、ナシーム・ニコラス・タレブの言葉がある。

「ブラックスワン」とはスワン(白鳥)に対して黒鳥のことを言うが、マーケットにおいて事前にほとんど予測できず、起きたときの衝撃が大きい事柄のことをさす。

トム・ピーターズは 「ブラックスワン」が起きたとき、それを乗り越えるのに必要な資質は、「レジリエンス」(回復力)だという。



それは次のようなものだ…。

●落ち着いている。

●自分をよく知っている(ピンチでもうろたえない)。

●ユニークで幅広い経験がある。

●適度の混乱を好む(文字通り混乱した状況になると「目が輝く」)

●幅広い人脈を築ける。

●エネルギッシュである。

●ユーモアのセンス(緊張が高まっているときには、極めて重要な資質だ)。

●高い共感力(人間的な思いやりがあるということ)。

●「冷徹さ」(難しい決断を即座に一人で下す能力が必要になる)。

●決断力があるが、頑固ではない。

●個人としてもチームの一員としても優秀である(完全な両立は不可能だが、二つの資質をある程度まで兼ね備えている)。

●組織の命令系統とその重要性を理解している(同時に、必要とあれば、それを無視する柔軟性もある)。

●風変りなアイデアの持ち主を評価するが、全体としては「実践」を重視する。

●常に希望を忘れない。


何か大きな事件や出来事が起きたとき、そこで萎縮して閉じこもってしまう人と、なぜか目が輝き、時としてウキウキしているようにも見える人がいる。

レジリエンスの高い人は、自分を俯瞰(ふかん)してみることができる。

どこか高いところから、自分を客観的(他人事のように)に見ることができるということ。


そして、起業家において、最も重要な資質の一つがこの「レジリエンス」だ。

新しく会社を立ち上げれば、順風満帆に行くことはまずありえない。

幾多の困難が押し寄せ、想定外の出来事も起こる。

それらに打ち負かされず、あきらめずに何度でも立ち上がっていける資質が「レジリエンス」。


「すべての人間は起業家である」

レジリエンスの力を発揮し…

起業家として生き抜くことができる人でありたい。







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