人の心に灯をともす 4130 脳のアクセルとブレーキ

【脳のアクセルとブレーキ】4130



脳科学者、中野信子氏の心に響く言葉より…


当たり前のことになりますが、生物の生存に必要な基本原理は摂食と生殖です。

生きるために食べ物を食べますし、種を残していくために生殖行為を行い、子孫を残していきます。

そして、この二つの行動の源になっているのが「欲求」です。

このため生物は、欲求がなければ生きていくことができません。


そして、生物の基本原理の源でもある欲求をコントロールするため、「アクセル」が本能的に備わり、その欲求のままに生きることを止める「ブレーキ」と併せ、二つの仕組みがあることは、非常に自然なことなのです。

自然界では欲求の強い個体ほど、あるいは強欲であるほど、生き残る確率が上がり、逆に欲求の弱い動物では、生存競争を勝ち抜くことが難しくなります。

同様に人間も、欲求のままにアクセルを踏みっぱなしにしている個体が一番成功をつかみそうなものです。

ところが実際は、アクセルを踏みながらも適度にブレーキも踏み、欲求を我慢することのできる個体の所得のほうが高くなります。

こうした結果を見ると動物との違いは明確であり、つくづく人間は面白い存在だなと感じます。


ただ、脳のなかで欲求に対するブレーキが利きすぎた場合は、摂食障害で食事を摂れなくなってしまったり、禁欲的になりすぎるがために子孫を残せなくなったりするなどの弊害が生じます。

このため、ブレーキのほうが必ず弱くなるような仕掛けが、脳には備わっています。

欲求に対するブレーキを利かせないといけないケースでブレーキが利かなかった場合、人間は、ある種の後ろめたさを感じます。

また、ブレーキにはアクセルに対して時間的な遅れがあり、その遅れが次の行動に対しても少なからぬ影響を与えるため、アクセルとブレーキを上手に踏み分けることは、とても複雑な作業になるわけです。

こうした作業によって人間は欲求をコントロールすることができ、社会性が求められる集団のなかでも生きていくことができるわけです。


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行動経済学者、真壁昭夫氏は「アクセルとブレーキ」について本書の中でこう語る。


『人間の欲求というのは非常に本源的なものなのです。

だからこそ、そこにブレーキをかけるということについては、誰もが違和感や不快感を抱きます。

ただ、皆にとって難しいことであるからこそ、欲求に対するブレーキのかけ方のコツをつかんだ人は、成功することができるのだと思います。

それでは、所得の高い人や成功を手にすることができるような人は、どのようにして自分の欲求にブレーキをかけているのでしょうか?

それを行動経済学の視点から考えたいと思います。

まず、ブレーキをかけることに対して違和感を抱かないことが必要です。

そのためにも、ブレーキをかけたあとに得られるメリットを明確にしておく必要があります。

受験勉強を例に取ってみましょう。

受験生は、友達と遊びに行きたい、ネットサーフィンがしたい、などといった様々な欲求や眠気を我慢して、勉強を続けているわけです。

勉強をして学力を上げるという行動は、志望校に入るために行っているわけです。

将来、達成できるかもしれない志望校合格と、遊びたい、あるいは眠りたいという欲求を比べ、前者のメリットのほうが大きく、後者をデメリットと感じた場合は、受験勉強を続けるという意思決定をするわけです。

ただし、メリットとデメリットの度合いというのは、人によって違ってきます。

高校三年生であれば、友達と遊びたいし、彼女とデートもしたいでしょう。

「私の青春を受験勉強だけで終わらせたくない」と思う人がいるかもしれません。

やはり欲求に対するアクセルとブレーキをきちんと踏み分けることは、非常に難しいことなのです。』


自制心のある人は、好感が持てる人であり、人物的に評価できる人だ。

それが、ブレーキを効かせることができる人であり、セルフコントロールができる人だ。


反対に、アクセルを踏みっぱなしの人は、自制心のない人、すなわち、身勝手で、わがままで、利己的な人だ。

要するに、成功するには程遠い人だと言える。


どんなにアクセルを踏んでいたとしても、セルフコントロール力を高め…

ここぞというときには、ブレーキをかけることを恐れない人でありたい。







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