人の心に灯をともす 4133 偉人もみんな悩んでいた

【偉人もみんな悩んでいた】4133



こざきゆう氏の心に響く言葉より…


江戸川乱歩(えどがわらんぽ)は、大正から昭和にかけて活躍した作家で、日本でミステリー小説を定着させた人。

そんな乱歩が学生時代に、とにかくきらいだったのが、体育。

「地獄だった」と振り返っているほど、チョー大嫌い!


それは、自分のことをこんなふうに、罵倒するほどだった。

「かけ足がゾッとするほど、いや。器械体操の皆目できない弱虫。その上、内気者のにやけ少年。強いヤツにいじめられるために生まれて来たような男」

人と話すのもあまり得意ではなかったので、教室ではいつもひとりぼっち…。

グラウンドをかけ回るクラスメートたちを、遠くからながめていた。


ひたすら、ぼんやりするのが好きだった乱歩。

こんなことまで言っている。

「空想生活が現実の生活より楽しかった」

現実世界は、あまりにも苦痛だったのだ。


乱歩は、小学校、中学校とともにイジメにも悩まされ、半分くらい欠席している。

暗い青春時代を過ごした乱歩だったが、日暮れの街を、妄想をふくらませながら歩くことで、心を休めていた。

さらに、乱歩の想像力を大いにかきたてたのが、小説の世界だった。

乱歩は、早くから新聞に興味を持ち、連載されていた、探偵小説を母に読んでもらっていた。


小学3年生になる頃には、話の筋をすっかり覚えてしまったほど。

父の書斎もお気に入りだった。

天文学の本を読んでは、宇宙に思いをはせて、いまいる自分の居場所とは別の世界を、活字の海に見出した。


「少年時代のぼくを、何が活字へ引きつけていたかと言うと、それは活字のみが持つ非現実性であった。活字が描き出してくれる、日常の世界とはまったく違った、何かしらはるかな、異国的な無限の国への深いあこがれであった」

こうしてきらいな体育や、ゆううつな学校生活の中で、安らぎの時間を見つけ出すことで救われていた乱歩は、学校を卒業後、住み込みで貿易会社で働いた。

しかし、どうにも長続きしない。

どんな仕事をしても、ひとりでぼんやりする時間をつくれないので、嫌になって辞めてしまうのだ。

貿易商社、造船所、古本屋、雑誌の編集長、新聞の広告業務…。

そしてたどりついたのが、作家という仕事である。


現実から逃げるために、妄想していたことが、仕事として役に立つことになった。

本人も、作家の仕事を気に入って、のちにこう、振り返っている。

「毎日きまりきった勤めをしなくてすむことになったので、やっと助かった」

自分らしくいられる場所が、この世界のどこかに必ずある。

そのことを忘れないで。


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江戸川乱歩のペンネームはアメリカの小説家の「エドガー・アラン・ポー」に由来する。

明智小五郎と少年探偵団が活躍する「怪人二十面相」などを執筆した。

金融恐慌という時代背景もあり、著作は、退廃的で猟奇、残虐といった通俗小説の方がむしろ人気だったという。


人の一生は、本当にわからない。

学業が優秀でスポーツも万能、いい大学へ入り、一流企業に就職したとしても、会社員生活を鬱々(うつうつ)として過ごし、途中で辞めてしまい、ついには落ちぶれてしまう人もいる。

反対に、学校ではいじめられ、スポーツもできず、大学へもいかなかったが、事業を興し、悠々たる人生を送っている人もいる。


どういうことが、吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知るだが、不運の中にあってその時期を、投げやりにならず、人や周りのせいにせず、淡々と暮らしている人には、いつか運が向いてくる。

なぜなら、不運の中に、幸運の種が宿っているからだ。


自分の特技や人と違っている特徴を生かし、文句を言わずやらざるを得なくなったことを引き受けていくと、やがてどこかで花が咲く。

落ち込んだときは、偉人伝を読むと元気が出てくる。


そして、流れにまかせ、コツコツ努力を重ねれば…

自分を生かせる場所がきっとやってくる。






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