人の心に灯をともす 4184 革命はいつも、たった一人から始まる

【革命はいつも、たった一人から始まる】4184



藤原和博氏の心に響く言葉より…


イノベーションは個人の人生にも利いてくる。

人生を鮮やかに彩るためには、会社人間が会社内「個人」として覚醒し、自分の人生の主人公として生き始める意識改革が必要だ。

だから、「誰のようでもない人生を切り拓きたい」と考える読者ならば、自分の中に、組織にあらがう革命を起こさなければいけない。


ここで、結論を言ってしまおう。

個人と組織の両方のイノベーションにとって鍵になるのは、誤解を恐れずに言えば、「狂気」をどうマネジメントするか、である。

なぜなら、個人の中の「狂気」を起動しないで、現状を革新するのはそもそも無理があるからだ。


会社がイノベーションを望む場合、社員を熱狂させなければならないし、開発チームのチームビルディングが上手くいくのは、リーダーのちょっとした「狂気」にメンバーが恋するときだと思う。

恋をするから50%や70%ではなく、120%あとか200%の力が発揮される。

できそうもない課題(たとえば、車の流麗な美しさと内部の広い移住性を両立させる課題)をクリアするときなど、まともな分析や整然とした処理仕事では、納得できる解が導けるわけがない。

「狂気」に恋をさせるリーダーシップが必要なのだ。


「狂気」は、その芯に寄ってくる同じ志を持った「同志」をくっつける接着剤の役割を果たし、それがやがてドラマチックな「物語」に進化していく。

言葉を換えれば、あなたの中に眠るちょっとした「狂気」を起動することで、その「狂気」が伝染、感染し、コロナ後の沈滞を突き破る力になる。


コロナ以前とコロナ以降は、誰かが指摘していたように、のちにBC/ACと表記されることになるかもしれない大変化だ。

世界がメタモルフォーズ(変態)して一皮剥けるほどの。

なにが本質的に変わるのかといえば、これまで効率を追って「一斉」にしていた全体システムを、個々「バラバラ」に再編するムーブメントなのだと思う。

コロナは「過剰につながり過ぎて世界が1つになると人類が似通ってきて危ないよ」と警告した。

しかも、スマホから発せられたネット上のウイルスではなく、人間同士の「感染」という盲点を突いて。

バラバラじゃないと人間は危ないんだよ。

一気に死滅するリスクもあるんだよ、と。


日本人はただでさえ、みんな一緒の「一斉」行動が好きだし、学校もいまだに「みんな一緒に仲良く元気よく」を奨励し、正解至上主義の教育を続けている。

だから、会社という組織と時間割に慣れたサラリーマンは、コロナが騒がれ始めた3月でも9割通勤電車に乗っていた。

みんないい子に、ちゃんとマスクをつけて。

zoomでの会議が常態化し、リモートワークと交代勤務、さらにそれぞれ一人ひとりの休暇取得が当たり前になって「バラバラ」が習慣化するとどうなるか?


人事権と予算権を握ることで旧態依然とした会議を仕切ってきた中間オヤジ管理職は、AI武装したロボットの登場を待つことなく退場することになるだろう。

zoom会議では、内容のない発言や付加価値を生まない輩はバレバレになるからだ。

一方、とくに若手や女性にはチャンスが生まれる。

組織のなかでの過度な同調圧力に負けることなく、個人のなかに眠るちょっとした「狂気」が発動しやすくなるからだ。


日本民族は黒船が来ないと社会改革が行われないというクセがあるのだが、コロナはベストなタイミングで訪れた黒船である。

より個人の人生に寄り添った言い方をすれば、会社でも個人の人生でも、もっとドラマチックにやろうよというメッセージだ。

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藤原氏は「狂気」についてこう語る。


『そのためには全体の時間の1割でいいから、バカなことをやり続けること。

コロナ前、withコロナ、コロナ後を問わず、読者が感じている会社や日常生活での沈滞や虚脱感も、この「ちょっとした狂気」の運用次第で突破できる。

そのことはつまり、芸術家ではない私たちでも、人生を芸術的に生きることができることを意味する。

太陽の塔で著名な故・岡本太郎画伯は、かつてTVコマーシャルで「芸術は爆発だ!」と語り、一世を風靡した。

全体を爆発させなくても、人生を芸術的に生きることは可能だ。

自分の中にある「ちょっとした狂気」を大事にして、それを一つひとつ丁寧につなげ、豊かな物語へと紡いでいくこと。

一割の生活を「バカげたこと」に賭け続けるだけでいい。』



「真(しん)があるなら、今月今宵(こよい) あけて正月、だれも来る」

高杉晋作の歌だ。

まことの気持ちがあるなら、今月、そして今夜、今すぐに集まってくれ。

明けて、正月になったら、誰もくる。

「本気なら、今すぐに動け!」ということ。


長州で、100人にも満たない騎兵隊を立ち上げたとき、対する長州藩の保守派の軍は2000。

初めは動かなかった騎兵隊も、高杉晋作の呼びかけに、3000までに増えたという。

そして、攘夷派の高杉の騎兵隊が、保守派をやぶった。


27歳で病魔におかされ亡くなった高杉晋作。

「動けば雷電のごとく、発すれば風雨のごとし」と言われた。

まさに、「狂気」から出た革命だ。


「おもしろき こともなき世を おもしろく」

という有名な辞世の句を残した。


明治維新の若者たちには、みなある種の「狂気」があった。

だからこそ、その偉業がなされたともいえる。


「革命はいつも、たった一人から始まる」

人生はドラマ。

そして、一場の夢。

ときに、「バカげたこと」を真剣にやることができる人でありたい。






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