人の心に灯をともす 2505 便宜主義が堕落の始まり

【便宜主義が堕落の始まり】


鍵山秀三郎氏の心に響く言葉より…


便宜(べんぎ)主義で人生をよくした人を、私は見たことがありません。

便宜主義こそが、堕落(だらく)の始まり。

「まあ、これでいいか」というような生き方をしていて、よい人生が開けることはありません。


たとえば、掃除道具を吊るす紐(ひも)。

たかが掃除道具の紐かもしれませんが、この紐さえも私はないがしろにすることはありません。

最適と思われる紐を用意して、すべての道具に統一しています。


私がこれまで使用してきたのが、直径3ミリの「クレモナロープ:。

材質はビニロンとポリエステエルの混紡(こんぼう)。

通常、このロープを25センチの長さに切断し、道具の通し穴に通したうえで両端をきつく結びます。

結び目は、ほつれないようにライター等で軽くあぶっておきます。


こうしておくと、見た目にも美しく、よほどのことがない限りロープが外れるようなことはありません。

ロープの種類や長さがまちまちにつけられているようでは、掃除の定着さえも望めません。


ところが、よく見かけるのが、書類の綴(と)じ紐や電線、梱包(こんぽう)用の紐等で代用している光景です。

ついていればいい、という便宜主義の代表例。

堕落は意外と、こうした便宜主義から始まるものです。


最善の策に気づいたら、その場で変えておく。

億劫(おっくう)がって、そのまま放置しない。

手抜きをしない。

見て見ぬふりをしない。


堕落を食い止めるためには、避けて通れない姿勢です。


『困難にも感謝する』PHP





便宜主義とは、根本的で本質的な対処をせず、その場しのぎのいい加減なやっつけ仕事をするような態度のこと。

今は忙しいから「とりあえずやっておけばいい」と、根本的な対処をせずに何年も「とりあえず」が続いている、などという事例は多い。

少しの手間とほんのちょっと時間をかければきちんとした処理ができるのに、「面倒」「わずらわしい」と労力を惜しむ。


森信三先生は世俗的な雑事、雑務の処理の切り抜け方は、「スグサマ着手」、「即刻、処理」以外にない、と言う。

まさに、便宜主義の対極にある考え方だ。

便宜主義を止め、スグサマ着手、即刻処理で行動したい。






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