人の心に灯をともす 5457 豊かな人生の後半生を送るために
【豊かな人生の後半生を送るために】5457
齋藤孝氏の心に響く言葉より…
豊かな人生の後半を送るためには、どうしたらいいでしょう?
一つは、やはりお金が大事です。
ある程度の蓄えや備えが必要になります。
年金以外に、株やNISAなどの投資信託で運用したり、いざという時のための保険に入っている方も多いでしょう。
しかし大切なのはお金だけではありません。
たとえ蓄えが十二分にあったとしても、この年代の生き方や考え方を間違えると、思わぬ落とし穴に落ちる可能性があります。
一番の問題は、60代に入ると、多くの人にとってそれまでの社会的な立場が大きく変わってしまうということです。
それまではバリバリ働き、上司として部下を従えていた。
ところが定年を迎えると、その肩書、立場が一気に失われてしまいます。
自分に対する周囲の評価が大きく変わってしまう。
雇用継続を選択しても、給料は激減してしまう。
そこで自信を失ったり、やる気や目標を見失ってしまう人もいます。
人生のステージが変わったとき、大事になるのが「切り替え」です。
車で言うならギアチェンジです。
これまではビジネスの世界で、厳しい競争の中でどうにか勝ち上がろう、生き残ろうと頑張ってきた。
それとはまた違った価値観で生きる時間が始まるわけです。
それにうまく対応できないと、その先の人生がとても生きづらくなってしまう。
市民講座などに参加している女性から聞いた話ですが、講座には定年を迎えた男性も多く参加しているそうです。
ただ、最初の自己紹介でやたらと昔の会社の肩書や自慢話をする人が多いとか。
「自分のこれまでの活躍ぶりを知って欲しい、仕事一筋でやってきたから、それが一番の自己紹介なのだから」という思いからでしょうが、華々しい経歴だったとしても、そういう挨拶を聞いただけで、距離を置きたくなるそうです。
親しくなるために自己紹介をしているのに、いきなり警戒あるいは嫌悪されてしまう。
恐ろしい話ですね。
しかし、誰にとっても決して他人事ではありません。
こういう男性はえてしてプライドが高く、頑固で柔軟性がないため、話をしていてもつまらないことが多いのです。
結果として周囲から距離を置かれるので、本人はますます不機嫌になる。
「こういう人に限って怒りっぽく、トラブルメーカーになる可能性が高いんです」と、その女性は話していました。
私も講師経験があるのでイメージできます。
いっぽうで、定年後の人生を、それまでの価値観に縛られず自由に謳歌している人もいます。
そういう人は過去を振り返らず、前向きで明るい。
やはり、人生のギアチェンジが必要なのです。競争社会の中でがむしゃらに頑張り、評価を得てきた人こそ、ギアを入れ直す必要があります。
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齋藤孝氏は、人生の後半生には「ブッダの教え」が重要になるという。
たとえば…
■悪い友と交わるな。卑しい人と交わるな。善い友と交われ。尊い人と交われ。
■まず自分を正しくととのえ、次いで他人を教えよ。そうすれば賢明な人は、煩わされて悩むことが無いであろう。
■ことばを慎み、心を落ち着けて慎み、身に悪を為してはならない。
■身について慎むのは善い。ことばについて慎むのは善い。心について慎むのは善い。あらゆることについて慎むことは善いことである。
自己をととのえ、慎みを持つことが大事だとブッダは言っている。
慎みの反対は「貪(むさぼ)り」。
過去を振り返らず、常に前に向かって進むには、生きている限り学び続けることが必要となる。
「人生のギヤチェンジをすること」
豊かな人生の後半を送るため…
いくつになっても、学び続ける人でありたい。
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齋藤孝氏の心に響く言葉より…
豊かな人生の後半を送るためには、どうしたらいいでしょう?
一つは、やはりお金が大事です。
ある程度の蓄えや備えが必要になります。
年金以外に、株やNISAなどの投資信託で運用したり、いざという時のための保険に入っている方も多いでしょう。
しかし大切なのはお金だけではありません。
たとえ蓄えが十二分にあったとしても、この年代の生き方や考え方を間違えると、思わぬ落とし穴に落ちる可能性があります。
一番の問題は、60代に入ると、多くの人にとってそれまでの社会的な立場が大きく変わってしまうということです。
それまではバリバリ働き、上司として部下を従えていた。
ところが定年を迎えると、その肩書、立場が一気に失われてしまいます。
自分に対する周囲の評価が大きく変わってしまう。
雇用継続を選択しても、給料は激減してしまう。
そこで自信を失ったり、やる気や目標を見失ってしまう人もいます。
人生のステージが変わったとき、大事になるのが「切り替え」です。
車で言うならギアチェンジです。
これまではビジネスの世界で、厳しい競争の中でどうにか勝ち上がろう、生き残ろうと頑張ってきた。
それとはまた違った価値観で生きる時間が始まるわけです。
それにうまく対応できないと、その先の人生がとても生きづらくなってしまう。
市民講座などに参加している女性から聞いた話ですが、講座には定年を迎えた男性も多く参加しているそうです。
ただ、最初の自己紹介でやたらと昔の会社の肩書や自慢話をする人が多いとか。
「自分のこれまでの活躍ぶりを知って欲しい、仕事一筋でやってきたから、それが一番の自己紹介なのだから」という思いからでしょうが、華々しい経歴だったとしても、そういう挨拶を聞いただけで、距離を置きたくなるそうです。
親しくなるために自己紹介をしているのに、いきなり警戒あるいは嫌悪されてしまう。
恐ろしい話ですね。
しかし、誰にとっても決して他人事ではありません。
こういう男性はえてしてプライドが高く、頑固で柔軟性がないため、話をしていてもつまらないことが多いのです。
結果として周囲から距離を置かれるので、本人はますます不機嫌になる。
「こういう人に限って怒りっぽく、トラブルメーカーになる可能性が高いんです」と、その女性は話していました。
私も講師経験があるのでイメージできます。
いっぽうで、定年後の人生を、それまでの価値観に縛られず自由に謳歌している人もいます。
そういう人は過去を振り返らず、前向きで明るい。
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齋藤孝氏は、人生の後半生には「ブッダの教え」が重要になるという。
たとえば…
■悪い友と交わるな。卑しい人と交わるな。善い友と交われ。尊い人と交われ。
■まず自分を正しくととのえ、次いで他人を教えよ。そうすれば賢明な人は、煩わされて悩むことが無いであろう。
■ことばを慎み、心を落ち着けて慎み、身に悪を為してはならない。
■身について慎むのは善い。ことばについて慎むのは善い。心について慎むのは善い。あらゆることについて慎むことは善いことである。
自己をととのえ、慎みを持つことが大事だとブッダは言っている。
慎みの反対は「貪(むさぼ)り」。
過去を振り返らず、常に前に向かって進むには、生きている限り学び続けることが必要となる。
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