人の心に灯をともす 6057 巨人の肩に乗る

【巨人の肩に乗る】6057



出口治明氏の心に響く言葉より…


「巨人の肩に乗っているから、遠くを見ることができる」 (ベルナール・ド・シャルトル)


「いい本」としてけっして忘れてはならないのが、「古典」です。

「新刊書を読むよりも、まず古典を優先しましょう」といつも話しています。


読書をするなら、まず古典を読むことをお勧めしたい。

なぜなら、古典は、何百年、何千年と、長い時間をかけて、しかも世界中で読み継がれてきたものだから。

つまり、時間という縦軸、世界という横軸が幾重にも交差した巨大なマーケットで評価され続けてきたロングセラーが古典なのです。


多くの人が「これは捨てるには惜しい」と残してきてくれたものですから、「いいもの」に決まっています。

そこに述べられていることは、人生の本質をついている。

読めば読むほどに、今を生きる私たちにとって底知れぬ栄養源となってくれます。


「巨人の肩に乗っているから、遠くを見ることができる」という言葉があります。

12世紀、フランスのシャルトル大聖堂の付属学校で活躍したシャルトル学派 (プラトン哲学などを研究した学派)の中心人物、ベルナール(?~1127ごろ)が述べ た言葉だとされています。


ベルナールは古代ギリシアの哲学者、プラトンの思想を研究、発展させたことで知られています。

その彼が、古典やその著者たちを「巨人」にたとえ、今を生きる自分たちは、その巨人の肩に乗ることで、巨人たちよりもより多くのもの、より遠くのものを見ることができるのだと述べたのが、この言葉です。


ゼロからすべてを自分で考えることは、とてつもなく大変なことだし、そもそも不可能です。

ところが、ありがたいことに、私たちには先人が残してくれた知見が膨大に残っています。

その力を借りれば、より広くより深くこの世界を見ることができるのです。  


アインシュタインは、ニュートンの肩の上に乗って相対性理論を発見したのです。

僕が若いころに、古典に夢中になったのも、まさにこの「巨人の肩」体験から得られる快楽ゆえのことでした。


《ゼロから勉強しない。巨人の肩を借りる》


『人生の教養が身につく名言集』三笠書房
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「デジタルネイティブ」という言葉がある。

生まれたときからインターネットやスマホがあった世代のことをいう。

デジタルが特別な道具ではなく、空気のように当たり前な人たちのことだ。

それは、「スマホ」「インターネット」「SNS」「AI」「クラウド」という完成されたデジタル文明の土台の上、すなわち、「巨人の肩の上」に乗っている若者のこと。


デジタルネイティブではない世代、いわゆる、アナログ世代の人たちは・・・

デジタルの地図☞「紙の地図」。

SNSやスマホで連絡☞「手紙」「固定電話」

GoogleやAIで検索☞「辞書」「図書館」

スマホで音楽☞「CD」「カセット」


デジタルという巨人の肩の上から世界を見ている「デジタルネイティブ」の世代は、そもそも、アナログ世代とは違う人類といってもいいほどの違いがある。

もちろん、肉体を持つ人間としては同じだが、思考の前提が違う、世界の見え方が違う、ということ。


だからこそ、アナログ世代にとって大事なのは、まず、こわがらずに、スマホやSNSやAIを使ってみること。

そのうえで、デジタル世代を「分からない」と非難するのではなく、応援すること。

いつの時代も、若者の背中を押し、助け、応援する年配者がいた。


「巨人の肩に乗る」という言葉を胸に刻みたい。






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