人の心に灯をともす 3409 三楽とは

【三楽とは】3409


致知出版社、藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…


『養生訓』というと、健康法を説いた本のように思いますが、貝原益軒(かいばらえきけん)が説いているのは、人生をいかに楽しんでいきるかということです。

「人間の命は私物ではなく天地のものだから、つつしんで、よく養ひて、そこなひやぶらず、天年を長くたもつべし」

というのが、益軒の根本的な考えです。


これが益軒が生涯追求してきたテーマであり、『養生訓』はその集大成の著書といえます。

それ故、その『養生訓』は本質をついています。

例えば、養生の術についてこういいます。


「養生の術は安閑無事なるを専(もっぱら)とせず。

心を静にし、身をうごかすをよしとす。

身を安閑にするは、かえって元気とどこほり、ふさがりて病を生ず。

これをもって、四民(あらゆる職業の人)ともによくつとむべし。

安逸(あんいつ)なるべからず。

これ即ち養生の術なり」


また、日常生活の中で、面倒くさがってはいけない、とも教えています。

「煩(はん)を厭(いと)うはこれ人の大病なり。

これ人事の廃(すた)れ弛(ゆる)み、功業の成らざる所以(ゆえん)なり」(慎思禄)


面倒くさがらず、勤勉に努めないと事業は成功しない、ということです。

現代に生きる私たちも自戒しなければならない言葉です。


最後に、益軒の説いている三楽(人の楽しむべき事三つあり)を紹介します。

「一には道を行ひ、ひが事なくして、善を楽しむにあり。

二には身に病なくして、快く楽しむにあり。

三には命ながくして、久しく楽しむにあり。

この三楽なくんば、いかなる大富貴をきはむとも益なかるべし」


この稿を書きながら、ゲーテの「処世のおきて」を思い出しました。

「気持ちよい生活を送ろうと思うなら」

といって、ゲーテは次のように説いています。


「済んだことをくよくよせぬこと。

滅多なことに腹立てぬこと。

いつも現在を楽しむこと。

とりわけ人を憎まぬこと。

未来を神にまかせること」


達人の言は古今に不変のようです。


『生きる力になる言葉』致知出版社





貝原益軒の三楽とは、

一つは、人としての正しい生き方を心がけ、誤りや間違いない生活をおくらなければ、うしろめたくなく、「善を楽しむ」ことはできない。

二つは、健康でなければ、仕事も趣味も、何事も楽しむことはできない。

三つは、長生きしなれば、長く楽しむことはできない。


悪いことをしてビクビクしていては正々堂々と生きることはできない、つまり善を心から楽しめない。

そして、全ての基本は、健康であることと、長生きすることだ。


芥川龍之介は、「人生を幸福にするためには、日常の瑣事(さじ)を愛さなければならない」と言った。

「めんどくさい」という言葉は、事業においても、人生においても禁句だ。

瑣事を愛し、瑣事を楽しむ境地に達することができれば、半ば成功したようなものだ。


三楽を究めたい。







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