人の心に灯をともす 3582 今やっていることに、気持ちをふるい立たせているか

【今やっていることに、気持ちをふるい立たせているか】3582



チャーリー・ジョーンズ氏の心に響く言葉より…


「成功おじさん」の第一ルールは、ふつうわたしたちが考えるような、せっせと働くというものではなく(もちろん、働くことは必要になるが)自分の仕事に対し、気持ちをふいるい立たせるようにするというものだ。

こんな人がいる。

「ジョーンズ。きみや、どこかの重役がやっているような華やかな仕事なら、そりゃあ気持ちもふるい立つだろうけどね。ぼくがやっているような、ろくでもない仕事についていたら、そんなふうに言ってられないと思うよ」

それでは、こっそりお教えしよう。

なんであれ、「仕事」というのは一種類しかない。

すなわち、こまごましていて、単調で、手間がかかり、やっかいで、退屈なもの。

これこそ、どんな職業についていようと、誰もが克服しなければならない課題なのだ。


たしかに、今自分がやっていない仕事にふるい立つのはたやすいだろう。

ところが、やらねばならないときや、みずから学び、成長し、計画を立て、最後までやり通さねばならないとき、仕事はそれほど楽しいものではなくなる。

しかし、「成功おじさん」の第一ルールは、ほかでもない自分の仕事に、気持ちをふるい立たせるようにすることだ。

いつかやろうと思っている仕事に対して、ではない。

たった今やっている「つまらない」仕事にふるい立て、と言っているのだ。

つまらない仕事に気持ちをふるい立たせ、喜びを見出せれば、その仕事はすばらしいものになる。


ある若者が、アイビーリーグの大学を二番の成績で卒業して、わたしのオフィスにやってきた。

「ジョーンズさん、あなたの噂を聞きました。あちこちの会社の面接を受けたんですが、どれもぴんと来ないんです。あなたなら、やりたいことを見つけるのに、力を貸してくださると思いまして」

わたしは思った。

かわいそうに!

ちょっとしたショック療法を施すとするか…。


「やりたいことを見つけるのに、力を貸してほしい?わたし自身のやりたいことさえ見つかっていないというのに、きみに力を貸せるはずないだろう?」

「ご自分のやっていることが、お好きじゃないんですか?」

私は声をあげた。

「大嫌いさ!好きなことをやってたら、満足に稼げやしないよ!」


わたしが何を好きか、ご存じだろうか?

リラックスするのが好きだ。

仕事に関するおしゃべりが好きだ。

休暇と、手数料と、昇給と、のんびりした昼食が好きだ。

それで何が得られるか?

頭痛と、落ち込みと、胸が張り裂けるような悲しみだ。


わたしが何を学んできたか、おわかりだろう。

やりたくないことにふるい立たなければ、「ほんとうに、ふるい立ちたいこと」を満足に得られないという教訓だ。


人生というのは、やりたいことをやるものではない。

現実の人生とは、やらねばならないことをやるもの。

やりたいことをやっている人たちは、最後になって、それがほんとうにやりたいことではなかったと気づく。


一方、やりたくはないが、やらねばならないことをやろうとする人たちは、最後になって、やりたくないと思っていたのが、実はやりたいことだったと気づく。

人生とは主に、やりたいことをやるものではなく、やらねばならないこと、やる必要のあることをやるものだ。


わたしは、かの大恐慌と関わる時代に生まれてよかったと思う。

そのころ、誰もが心理学の手を借りることなく学んだ教訓がある…この世でいちばん気持ちがふるい立つのは、仕事ができるということ。

どんな仕事であれ、職があるというのは、特別な権利なのだ。


昨今は、誰もが自分にふさわしい職業を探している。

「天職にめぐり会いたいんです」と言う人もいる。

わたしは、「もっと大事なものを手に入れてほしい」と願っている。

わたしたちが学ぶべきは、職業が人をつくるのではなく、仕事にふるい立つ人間が職業をつくる、ということだ。


出世コースを歩んでいる人を観察してみよう。

その人が、自分にはなんの価値もなく、すべては周囲からの恵みだと感謝していることがわかるはずだ。

それとは逆に、何に対しても借りがなく、何を手にしても当然という気持ちになったら、そのときから、その人物は、自分でも気づかないままに坂を下り始めるだろう。

よく目を見開いてみて、ほんとうかどうか、たしかめてみるといい。


「次の職のために、準備をしているんだ」と言う人もいる。

すでに手にしている職にふるい立てなければ、おそらく次の職などない。

あなたは、今やっていることに、気持ちをふるい立たせているだろうか?


『「成功おじさん」の最優先ルール』PHP研究所





小林正観さんは、この世には「幸も不幸」もないという。

転んで骨折したとしても、この程度で済んでよかった「ラッキー、幸せ!」と思う人もいれば、「まったくツイてない、不幸だ」と思う人もいる。

幸せという状態があるわけではなく、幸せと感じる人がいるだけ。


仕事も同じで、楽しい仕事や自分に合った天職がもともとあるわけではない。

仕事の中に楽しみを見つけられる人と、見つけられない人がいるだけだ。

そこに無上の楽しみを見つけられた人は、それが天職となる。


「今やっていることに、気持ちをふるい立たせているか?」

どんな仕事がまわってきても…

それを楽しんでやれる人でありたい。






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