人の心に灯をともす 4758 売れているものに自分もかかわる

【売れているものに自分もかかわる】4758



ニティン・ノーリア&ジェイムズ・チャンピ―氏の心に響く言葉より…



レイ・クロックは、ただの一レストランにすぎなかったマクドナルドに注目し、チ ェーン店として世界中に広めて、全米一のフランチャイザーになった人物だ。

クロックがこのチャンスを探り当てたのは、50歳を超えてからのことだった。


シカゴで生まれ育ち、高校を中退後、レコード店の経営者、第一次世界大戦時の救急車の運転手、ナイトクラブのピアニストと、さまざまな職を転々とした。

いくつかの仕事はうまくいかなかったが、リリー・カップ社という、紙製品を売る会社の営業マンに落ち着くと、頭角を現わしはじめる。

急成長中のファストフード店向けに紙コップを売り歩き、成績を伸ばしていったのである。

彼は生まれながらの営業マンだった。


第二次世界大戦中には、クロックはシカゴで、ミルクシェイク製造機をつくる小さ な会社を経営していた。

戦後になると、シェイクよりもソフトクリームが人気になり、クロックは市場の変化に対応する必要性を感じながら日々を過ごしていた。


そんなときのことである。

カリフォルニアにマクドナルドという超人気レストランがあると聞き、彼は自分の目で確かめに行った。

クロックの機械は同時にいくつものミルクシェイクがつくれる「すぐれもの」だったが、それを生かせるような店がないことが悩みの種だったのだ。


クロックはお客たちと談笑しながら店の繁盛ぶりを観察した。

店内は実に清潔だった。

また、食事どきにはかなり混雑していたにもかかわらず、 驚異的なスピードで調理されるため、店内の順番待ちの列が実にスムーズに流れてい たのにも感心した。


「この店なら、自分のミルクシェイク製造機が役に立つ」と彼は確信するが、さらにそれ以上のアイデアも浮かぶ。

「店のスピーディな販売方式に、すっかり感銘を受けました」 と、クロックは後に語っている。

「泊まっていた安ホテルの部屋に戻ると、私は考えに考え抜きました。

これは、まったく新しいビジネスに挑戦する絶好のチャンスではないかと。

すると、全米各地に散らばるマクドナルド・レストランのイメージが頭に浮かんできたのです」


マクドナルドをはじめて見てから一週間後、クロックは店主のマクドナルド兄弟と交渉し、国内のフランチャイズ権を扱う代理人にさせてほしいと、大胆に売り込んだ。

迷惑がられても、ここが人生の勝負どころだとばかり、しつこく食い下がった。

そして、最初は難色を示した兄弟を口説き落とし、マクドナルドのチェーン店を出しはじめると、たちまち大成功を収めたのである。

自分が描いたイメージは現実のものになったのだ。


《「売れているものには理由がある」…それを学び、利用する方法が わかれば、あなたの仕事も変わる。》


『人が「やらないこと」をやる人!』三笠書房
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本文の後に下記のような解説があった。


『新製品、本や雑誌、レストラン―――何であれ大いに流行っていて、自分でも 「これはすごい!」と感心したものがあったとき、どう反応するか。

感心して終わるだけではなく、「自分がそれを使って何かできないか」と考えることが重要だ。

クロックは、「ファストフードのチェーン店」という仕組みをこの世に送り出したわけだが、自分が惚れ込んだレストランが持っていたアイデアを、そのまま利用したにすぎない。

成功の決め手となったのは、「売れているものに自分もかかわる」という、シ ンプルな行動力だった。

クロックのように、店そのものの権利を買うのは極端な 例だとしても、学べる点は多い。

大切なのは、「自分がやりたいこと」がわかっていて、常にそのために「何か利用できるものはないか」と目を光らせていること。

その心構えがあれば、仕事以外の時間に接したものであっても、「これを自分の仕事に使ってみよう!」と思いつくものである。

古くから言われていることだが、ある分野では定番の手法を、他の分野の事業に当てはめてみると、まったくオリジナルなものが生まれることがある。

これも、 「いいものはそのまま利用する」視点から生まれているのである。

売れているものには理由がある。

「なぜ売れているのか」を読み取り、「そのポイントを自分の仕事に生かす」だけでも、仕事に大きな違いが出てくるものだ。

世の中ですでに評価されている「いいもの」を利用しない手はない。』



何か流行っている物や超繁盛している店などを見ると、多くの人は感動し、驚く。

そして、その中のほんの一握りの人が、感動するだけでなく、自分でそれをやってみようと思う。

自分事として捉えることができる人だ。


感動することは尊い。

しかし、感動しているだけでは単なるお客の立場で終わってしまう。

事業家や起業家は、自分がお客になるのではなく、お客に売ることを考える。

自分がそれをやるんだったら、どんなふうにやるかと、プランを練る。

そして、そのアイデアを実行に移す。


ただ頭の中で思っているのと、実行するのとでは、天と地ほども違う。

それが、起業家であるのか、夢想家なのかの違いだ。






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