人の心に灯をともす 5927 自己完結
【自己完結】5927
小林正観さんの心に響く言葉より…
一九九六年、アメリカのアトランタで、オリンピックが行われました。
「男子一〇〇メートル競走」の決勝で、ある国の選手でCという選手が、二度フライングをし、失格になりました(陸上競技では、機械測定により、一〇〇分の一秒よりも早くスタートした場合を『フライング』と定めているのだそうです)。
C選手は、それよりもわずか一〇〇〇分の何秒か早く、スタートしたのでした。
C選手は一五分もその場所に粘り、「自分は絶対にフライングはしていない。発射音を聞いてからスタートしたのだ」と主張し続けました。
しかし、その大会では機械測定で判定してきたものを、一人だけ例外扱いするわけにはいかない、ということで結局、機械測定通りに、彼は失格になってしまったのです。
ところが、ここに非常におもしろい「事実」があります。
国際陸連が、機械によるフライング測定を取り入れたのは、一九九〇年代初頭のある国際陸上大会がきっかけでした。
その大会には、C選手も出場しており、彼の成績は四位でした。隣のレーンの男が三位になり、C選手はメダルをとることができませんでした。
その決勝のあと、C選手は国際陸連に対し、「隣の男は、発射音が鳴る前にスタートした。
フライングだった」と主張したのです。
その国際陸上大会のときは、まだ「目視」で確認していました。
目で見て、発射音より明らかに早くスタートした、という場合は「フライング」として、二発目を鳴らします。
しかし、その決勝では、目で見てフライングだとは わからないようなものでした。
C選手の強硬な主張は、結果的に、国際陸連に「それでは、機械によるフライング測定を導入しよう」という結論を出させました。
もし、彼が強硬に主張しなければ、国際陸連は、機械測定を導入することはなかったかもしれません。
それを強硬に主張した人間が、今度は機械測定によって、人生で最大の晴れ舞台からはじき出されてしまう、という皮肉な結果になったのです。
人生というのは、一人の人間において「自己完結」するのです。
ある女性(四〇歳くらいの会社員)から聞いた話です。
その人には、二三~二四歳の後輩のOLが三人ほどいました。
春と秋には、社の人たちとバーベキューをしに行くのが恒例になっていました。
そんなとき、いつもその三人のOLは、焼いているときは遠くでお喋りをし、食べる段になると、最前線まで来て食べる。
そして片づけのころになると、「用事があるので失礼します」と言って帰っていく・・・なんの手伝いもしたことがない、というのです。
その女性は、
「今まで、精神的なことをいろいろと学んできた結果、イライラしたり、腹を立てることも少なくなってきました。
でも、あの三人に対しては、どうしても腹が立つのです。
前回のバーベキューでも、よっぽど怒鳴ろうかと、のどまで出かかりましたが、それを必死で抑えました。
いったいどのように解決したらいいのでしょう」と言いました。
そこで私は、C選手の話(「自己完結」の話)をしました。
自分が、そのバーベキューを手伝いたくないのなら、やらなくていいのです。
やりたければやればいいし、やりたくなければ、やらなければいい。
その結果が自分に返ってきます。
それが「自己完結」です。
要領よく立ち回っているその三人のOLは三人とも、それぞれの人生で「自己完結」するはず。
ですから、自分の持っているある価値観とほかの人(この場合は、三人のOL)のそれとが違っていても、腹を立てる必要はありません。
必ずその三人には、その生き方に見合った結果が返ってきます。
必ず「自己完結」するのです。
逆に、自分が他人に対して腹を立てながらいやいややっていれば、それも「自己完結」するし、笑顔でやっていても「自己完結」します。
「頭にくるからやらない」というのでいいのです。
ただ、それに対しての「自己完結」も必ずやってくる、ということを覚えておいてください。
『心の遊歩道』イースト・プレス
https://q.bmd.jp/91/119/5129/__no__
小林正観さんは、「投げかけたことが返ってくる」という。
『笑顔を投げかけた人は、倍の笑顔に囲まれます。
不機嫌を投げかけてきた人は、倍の不機嫌に囲まれることになります。
何も投げかけてこなかった人は、何も返ってきません。
やさしさをたくさん投げかけた人は、たくさんのやさしさに囲まれます。
温かいものをたくさんまわりに振りまいてきた人は、温かいものに囲まれることになります。
投げかけたものに自分が囲まれるのです。』(啼かなくていいホトトギス/中経出版)より
荒っぽい言葉や乱暴な言葉を投げかけてきた人は、荒っぽい言葉や乱暴な言葉に囲まれる。
人をわざと嫌な気持ちにさせたり、不愉快にさせる人は、やがて嫌な気持ちや不愉快な気持ちに囲まれる。
それが「自己完結」ということ。
自分が投げかけたものが自分に返ってくる。
「自己完結」という言葉を胸に刻みたい。
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小林正観さんの心に響く言葉より…
一九九六年、アメリカのアトランタで、オリンピックが行われました。
「男子一〇〇メートル競走」の決勝で、ある国の選手でCという選手が、二度フライングをし、失格になりました(陸上競技では、機械測定により、一〇〇分の一秒よりも早くスタートした場合を『フライング』と定めているのだそうです)。
C選手は、それよりもわずか一〇〇〇分の何秒か早く、スタートしたのでした。
C選手は一五分もその場所に粘り、「自分は絶対にフライングはしていない。発射音を聞いてからスタートしたのだ」と主張し続けました。
しかし、その大会では機械測定で判定してきたものを、一人だけ例外扱いするわけにはいかない、ということで結局、機械測定通りに、彼は失格になってしまったのです。
ところが、ここに非常におもしろい「事実」があります。
国際陸連が、機械によるフライング測定を取り入れたのは、一九九〇年代初頭のある国際陸上大会がきっかけでした。
その大会には、C選手も出場しており、彼の成績は四位でした。隣のレーンの男が三位になり、C選手はメダルをとることができませんでした。
その決勝のあと、C選手は国際陸連に対し、「隣の男は、発射音が鳴る前にスタートした。
フライングだった」と主張したのです。
その国際陸上大会のときは、まだ「目視」で確認していました。
目で見て、発射音より明らかに早くスタートした、という場合は「フライング」として、二発目を鳴らします。
しかし、その決勝では、目で見てフライングだとは わからないようなものでした。
C選手の強硬な主張は、結果的に、国際陸連に「それでは、機械によるフライング測定を導入しよう」という結論を出させました。
もし、彼が強硬に主張しなければ、国際陸連は、機械測定を導入することはなかったかもしれません。
それを強硬に主張した人間が、今度は機械測定によって、人生で最大の晴れ舞台からはじき出されてしまう、という皮肉な結果になったのです。
人生というのは、一人の人間において「自己完結」するのです。
ある女性(四〇歳くらいの会社員)から聞いた話です。
その人には、二三~二四歳の後輩のOLが三人ほどいました。
春と秋には、社の人たちとバーベキューをしに行くのが恒例になっていました。
そんなとき、いつもその三人のOLは、焼いているときは遠くでお喋りをし、食べる段になると、最前線まで来て食べる。
そして片づけのころになると、「用事があるので失礼します」と言って帰っていく・・・なんの手伝いもしたことがない、というのです。
その女性は、
「今まで、精神的なことをいろいろと学んできた結果、イライラしたり、腹を立てることも少なくなってきました。
でも、あの三人に対しては、どうしても腹が立つのです。
前回のバーベキューでも、よっぽど怒鳴ろうかと、のどまで出かかりましたが、それを必死で抑えました。
いったいどのように解決したらいいのでしょう」と言いました。
そこで私は、C選手の話(「自己完結」の話)をしました。
自分が、そのバーベキューを手伝いたくないのなら、やらなくていいのです。
やりたければやればいいし、やりたくなければ、やらなければいい。
その結果が自分に返ってきます。
それが「自己完結」です。
要領よく立ち回っているその三人のOLは三人とも、それぞれの人生で「自己完結」するはず。
ですから、自分の持っているある価値観とほかの人(この場合は、三人のOL)のそれとが違っていても、腹を立てる必要はありません。
必ずその三人には、その生き方に見合った結果が返ってきます。
必ず「自己完結」するのです。
逆に、自分が他人に対して腹を立てながらいやいややっていれば、それも「自己完結」するし、笑顔でやっていても「自己完結」します。
「頭にくるからやらない」というのでいいのです。
ただ、それに対しての「自己完結」も必ずやってくる、ということを覚えておいてください。
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小林正観さんは、「投げかけたことが返ってくる」という。
『笑顔を投げかけた人は、倍の笑顔に囲まれます。
不機嫌を投げかけてきた人は、倍の不機嫌に囲まれることになります。
何も投げかけてこなかった人は、何も返ってきません。
やさしさをたくさん投げかけた人は、たくさんのやさしさに囲まれます。
温かいものをたくさんまわりに振りまいてきた人は、温かいものに囲まれることになります。
投げかけたものに自分が囲まれるのです。』(啼かなくていいホトトギス/中経出版)より
荒っぽい言葉や乱暴な言葉を投げかけてきた人は、荒っぽい言葉や乱暴な言葉に囲まれる。
人をわざと嫌な気持ちにさせたり、不愉快にさせる人は、やがて嫌な気持ちや不愉快な気持ちに囲まれる。
それが「自己完結」ということ。
自分が投げかけたものが自分に返ってくる。
「自己完結」という言葉を胸に刻みたい。
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