人の心に灯をともす 6096 完ぺき主義をやめる

【完ぺき主義をやめる】6096


内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…


少しくらいのミスは許容範囲とする 完ぺき主義になりすぎないことには、別のメリットもある。

なんと完ぺき主義になりすぎないほうが、自分の能力をみるみる発揮できるのだ。

自分を伸ばしたいのであれば、少々のミスや失敗は、「誤差の範囲」とみなして、許容するようにしたい。

そのほうが、みなさんは変わりたい自分に変わることができる。


「完全に100点でなければダメ」という考えを捨てたほうがいいのは、そのほうが自分を伸ばせるからである。

コロラド大学のデビッド・シャーウッドは大学生に素早くレバーを60度動かす、という作業をやらせてみた。


その際、

●完全に一致したときにだけ「OK」と声をかける

●5%のズレでも「OK」と声をかける

●10%のズレでも「OK」と声をかける


という3つの条件で監督官がフィードバックを与えてみた。

すると学生は、10%のズレでもOKと言ってもらえたときに、作業成績がよくなったという。

少しくらいのズレは、「許容範囲」だと思えば、のびのびと作業ができるのである。


完ぺきでなければならないと思えば、委縮してしまって、力が出せなくなってしまう。

細かいところを気にしすぎると、かえってわからなくなってしまうのだ。


文章を書くときもそうで、「素晴らしい名文を書いてやろう」とか、「読み手を絶対に感動させてやろう」と意気込みすぎると、文章は書けなくなる。

もっといいかげんに、「普通に意味が通じれば、それでいいや」と気軽なところがないと文章は書けない。

少なくとも、私はそうやって文章を書いている。


気取ったり、カッコいい文章を書こうと思ったとたんに、手が動かなくなってしまう。

だから、私の文章には拙いところがいっぱいあると自分でも思っている。

ただし、それでいいのだ、と割り切っ ているところもあるが。


人間は、気取りすぎないほうがいい。

恰好をつけようと思った瞬間に、私たちの行動は自然さを失う。

異性とおしゃべりするときにも、見栄を張って、カッコいい自分を演じようと思った瞬間に、ギクシャクして不自然になる。

だから、自然な自分を見せることができず、結果として、あまり好かれなくなるのである。


「許容範囲」という考え方は、完ぺき主義の人にはいいアイデアだと思う。

「まあ、これくらいなら許容範囲だな」ということを自分に許してあげれば、そんなに気負いすぎることもなくなる。

「100点」というのではなく、「85点から90点」というように、ある程度の幅をもたせて考えるのがポイントだ。


細かいことをいうと、心理学では、許容範囲のことを「バンド幅」と呼んでいて、少しくらいズレていてもOKを出してしまうことがある。

「10%バンド幅」といえば、正解から10%の誤差でズレていてもOKとみなすことである。

仕事でも何でもそうだが、許容範囲で考えよう。

そのほうが完ぺき主義になりすぎる自分にブレーキをかけることができるだろう。


『ビビらない技法』大和書房
https://q.bmd.jp/91/119/7971/__no__





許容範囲を広げるとは、「許容度」や「寛容度」を上げるということ。

それは、自分の心を広げ、「受け容れる」ということ。


たとえば、夫婦喧嘩が起きたとしても、夫「妻」の言うことや存在を全部認めるということ。

相手の言うことをすべて認めてしまえば、そこに争いは存在しなくなる。

認めるとは、「そんな考え方もあるよね」とか「まあ、そんな人もいるよね」と自分の価値感を押しつけないこと。


完璧な人もいないように、自分自身完璧な行動もない。

失敗もすれば、ミスや失言もある。

完璧な人生など、どこにもないのだ。


完璧主義をやめ、「許容度」や「寛容度」を上げることができる人でありたい。




●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
★新・日めくりカレンダー「ヒロさんのつぶやき」できました!
https://q.bmd.jp/91/119/7972/__no__
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

■メルマガの登録と解除はこちらから
https://q.bmd.jp/91/119/7973/__no__

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
https://q.bmd.jp/91/119/7974/__no__

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
https://q.bmd.jp/91/119/7975/__no__

■X(旧Twitter)はこちらから
https://q.bmd.jp/91/119/7976/__no__