人の心に灯をともす 5174 不安定こそ安定

『不安定こそ安定』5174



伊庭正康(まさやす)氏の心に響く言葉より…


ある大手就活サイトの調査では、学生が企業に求める絶対条件があるという。

●やりたいことができる会社

●安定している会社この2つだ。


でも、ちょっと気になる。

それは、「安定している会社」という点だ。

もちろん、「安定」は悪いことではない。

ただ、あなたの思う「安定」が、会社の規模やブランド、財務状況を指すのなら、それは間違いだ。

いつの時代でもそうなのだが、本当の安定をつかみたいのなら、自分自身の「能力」を磨いておくしかない。


それに気づかされたときの話をしよう。

私が、リクルートの求人雑誌の広告営業をしていた25歳のときだ。

その日は出張で、岐阜県の下呂温泉の温泉街で飛び込み営業をしていた。

午前中の仕事がひと段落し、昼食をとっていたとき、食堂のテレビから流れてきたニュースに私は目を疑った。



「リクルート、ダイエーに買収される」

すぐに上司に電話をかけた。

上司なら何か知っているのではないかと思ったからだ。

しかし、電話を取った上司もただただ慌てていた。

私はこのとき、大きな変化は静かに、そして突然やってくることを知った。


時を同じくして、たまたま手に取ったのが「ユダヤ人はなぜ、世界で活躍するのか」というテーマの本だった。

書名は忘れた。

だが、内容はしっかりと覚えている。

世界のユダヤ人の人口は、東京都と同じ1300万人ほどだと言われている。

にもかかわらず、ノーベル賞受賞者の約2割がユダヤ人だし、世界をリードする企業の創業者も多い(最近なら、グーグル、デル、フェイスブック、スターバックスなどがそうだ)。


その本には次のような「ユダヤ人の教え」が記されていた。

「土地や建物、時には紙幣すら、世界の情勢が変われば、瞬間的に“無”に変わる。 でも“知識”は、何があろうと奪われることはない。だから、どこの地でも生きていけるよう”必要となる知識”を身につけておきなさい」


つまり、こう言っているのだ。

「所属している“組織”、所有する“モノ”に頼るな」と。

事実、1991年の人気企業トップ10のうち、半分の5社が経営破たんや、経営統合している。

たとえ人気企業であっても、将来の安定は保障されていないのだ。

さらに、音響機器やカーナビで有名なパイオニアは、シェアナンバーワンだったのにもかかわらず、祖業の音響機器部門を他社に売却してしまった。

業績が悪くない企業や部門でもリストラはありえるのだ。


もう一度言う。

安定を求めるなら、所属している“組織”、所有する”モノ”に 頼ってはならない。

真の安定は、「自分の能力」を高めることでしか、手に入れることはできないのだ。



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『動的な不均衡状態にある社会だけが、安定性と一体性を堅持する。』(ピーター・ドラッカー/ドラッカー 365の金言)


松下幸之助氏は、大企業病を克服するには、会社の中に「不安定な部分を創り出せ」という。

大企業に所属している人は、「この会社は少々のことでは潰れない」とのんびりしてしまう。

社員全員に危機感がなくなったときに、会社の経営は傾いていく。

だからこそ、会社の中に、不安定な部分を創りだすことが大事だ、と。

不安定こそ、安定につながるのだ。



また、江崎玲於奈氏は「不安定」についてこう語っている。

『人は欠陥が多く不安定な方が創造性がある。立派な人格者を育てる教育に、創造性が入る余地はない。日本人は皆立派で完成されているが、完成した人格は進化を受け入れない。』

江崎氏は不安定な部分がなければ、創造性は生まれないという。

これは、人も会社も同じで、安定してしまったら、そこに安住し、ぬくぬくと生きてしまうからだ。


『不安定こそ安定』

いくつになっても、自分を磨き、自分を高める努力を続ける人でありたい。




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