人の心に灯をともす 6054 予算なんてないほうがいいよ

【予算なんてないほうがいいよ】6054



佐藤芳直氏の心に響く言葉より…


《予算をもたせると目先しか見えなくなる。 だから予算は嫌いだ。》(舩井幸雄)


予算制度も、船井先生はあまり好きではなかったようです。

一度、一緒に移動中、こんなことをいう先生に、思わず吹き出してしまいました。


「予算なんてないほうがいいよ。

みんなが可能な限り、できる限りの数字をやればいいんだ。

そして積み上げたら、凄い結果になっている。

それが一番だよ」


青天井、ですね?

そう尋ねると、うんうんとうなずきながら言うのです。


「人間はね、目に見えるものに縛られる。

予算を決めるだろう、すると予算しか目に入らない。

いい仕事をしていれば、予算は自然と達成する。

そんな当たり前のこともみえなくなるんだ」


予算達成は結果に過ぎない。

日々の仕事をする目的は、よい仕事をしてお客様に喜んでいただくことだ。

その一点をとにかく、大切にするんだよ。


確かにそう伝えても、顔はうなずいていても、目は予算をしっかりと見ている状況が起こります。

人間は目に見えないものごとを軽んじ、目に見えるものに影響を受けるものなのです。


「予算は決めた時点での、自分たちの成長予測だよと、現場によく伝えます。

達成できないのは、自分が予測ほど伸びていない、と考えなさいと話をするんです」


うん、そうだな。

人間は縛られると楽しくなくなるものだ。

自由が一番なんだ。

予算も同じことだよな。

船井先生のつぶやきが、少し寂しそうでした。


「目先はとても大事です。

目先のことを適当にしていて、よい未来は来ないですよ。

でも、未来はもっと大事です。

未来のためのいま、そう考えて行動して欲しい」


会議の場で、よく語られる言葉です。

目先も大事。

でも未来のためのいまだと、確信をもって行動しなさいとの言葉は、社員規模が三〇〇人から四〇〇人に向かおうとする船井総研社員に、再三語られた言葉です。


司馬遼太郎氏は、『竜馬がゆく』で国民的英雄へと知らしめた坂本竜馬の生き方を称して、 「彼が一生をかけて伝えたかったのは、遠くを見よ、ということではなかったか?」 と生前書いています。


『舩井幸雄60の言葉』マガジンハウス
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「商店街の活性化をしよう」

よく言われる言葉だ。

しかし、そう言えば言うほど、「活性化」という言葉に目が行ってしまう。


本当は、「活性化」というあいまいな結論ではなく、商店街に「面白い人」「楽しい人」という魅力的な人があらわれる、という具体的なイメージが大事なのだ。

「面白い人」がどんどん増えている商店街なら、誰もがそこへ行きたくなる。

すると、それが結果として「商店街が活性化」されたことになる。


この話は、舩井幸雄氏の「予算が嫌い」という話と似ている。

予算ばかりに目がいってしまい、本質が見えなくなる。

本来の商売の目的は、「お客様に喜んでもらうこと」だからだ。


商店街を変えるのは結局「人」だ。

「活性化しよう」と会議を重ねるよりも、「自分の店をもっと面白くしよう」「面白い人を呼ぼう」「面白い人たちのたまり場にしよう」と考えて動くほうが、自分事となり、パワーも出てくる。


面白い人は面白い人を連れてくる。

面白いことをやっている場所には、自然と面白い人が集まる。

結果、街全体が「面白そうな街」になる。

これが、本質的な意味での「活性化」だ。




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