人の心に灯をともす 5648 他は是れ吾に非らず

【他は是れ吾に非らず】5648


曹洞宗の尼僧、愛知専門尼僧堂堂長、青山俊董(しゅんどう)氏の心に響く言葉より…


《他(た)は是(こ)れ吾(われ)に非(あ)らず》


道元禅師は二十四歳で、さらに道を求めて入宋された。

天童山(てんどうざん)での修行のある日、炎天下で滝のように流れる汗をぬぐおうともせず、曲がった腰を杖で支えながら椎茸を干している老典座(てんぞ・台所を務める役の人)に会う。


道元さまは思わず「何も年老いた貴僧ご自身がなさらなくても、若い者か下働きの者にさせてはいかがですか」と語りかける。

老典座の口から「他は是れ吾に非らず」の一言が返ってきて、道元さまはハッとされる。

他人にやらせたら、その人の修行にはなっても私の修行にはならない。

私の修行は私がせねばならない、というのである。


われわれはとかく、苦労の多いことは他人にやらせ、楽なほうへまわろうとする。

楽なほうへまわった分だけ、徳を損じたのだと気づかねばならないのだが。


『あなたに贈る 人生の道しるべ 続・ことばの花束』春秋社
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釈尊は、「生・老・病・死」について、こうおっしゃった。

「生まれるのも独り、年老いるもの独り、病むのも独り、死するのも独り」

そして、「独り来たり独り去る。一として従う者なし」、と。


人は一人で生まれる。

そして、死ぬときも一人。

たとえ、どんなに親しい友であろうと、あの世につき合ってくれる人は、一人もいない。


勉強も読書も同じだ。

自分を高めるための読書。

自分を磨くための勉強。

だれも、かわりにやってくれる人はいない。


「他は是れ吾に非らず」という言葉を胸に刻みたい。




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