人の心に灯をともす 5719 叶うはよし

【叶うはよし】5719


千玄室氏の心に響く言葉より…


《叶(かな)うはよし

叶いたがるはあしし》

千玄室(茶道裏千家前家元・十五代/1913~)



千利休が茶道の経典ともいうべき南方録のなかに教示した言葉である。

とかく叶いたがろうとすることは不自然であり見えすいたものだからつまらない。

そんなことより自然に相叶いあっていけるという心構えを持つことが大切であるということなのである。


この頃の世界中が叶いたがろうとする傾向にあるのではないだろうか。

もっと自然のふれあいを大切に素直に人間尊重の意義を生かすことに努力しなければならないと思うのである。


『心を豊かにする100の言葉』PHP
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小林正観さんはこう語る。

「私たちは、あれが欲しい、これが欲しい、こうならなければ、ああならなければ、達成目標、努力目標などと言っている間は、実は感謝の心と一番遠いところにいるのかもしれないのです。

今、自分がどれほど恵まれているかを気づかないのです。」


「夢」や「目標」の対極にあるのが「ありがとう」という言葉だという。

それは、「夢」や「目標」を持った時は、多くは「感謝」の気持ちを忘れてしまうからだ。

なぜなら、「感謝」は今あるモノやコトに感謝するのに対して、「夢」や「目標」は今ないモノやコトに対して、それを欲しい、手に入れたいと思うからだ。

あれが欲しい、これを手に入れたい、と言っているということは、ある面で、「これが足りない」「あれが不足だ」と、不平・不満や文句を言っているということになる。


「夢を持つ」、「目標を持つ」ということは、現代社会において、家庭でも、学校でも、社会に出てからも、ずっと言われ続けてきた我々の価値観とも直結する大事な教えだ。

しかし、夢や目標の実現を目指すこと、すなわち「叶いたがる」ことは、感謝とは対極にある考えだということになる。

「叶う」ことは、感謝に通じる。

しかし、「叶いたがる」ことは、不平や不満に通じる。


「叶うはよし 叶いたがるはあしし」という言葉を胸に刻みたい。




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