人の心に灯をともす 5736 元旦によせて(令和7年)

【元旦によせて(令和7年)】5736



安岡正篤師の心に響く言葉より…


一年では「神代のことも思はるる」という元旦。

人間で言うなら幼児。

地球でいえば混沌、太初(たいしょ)である。


夜明けは実に静寂で、光明で、清浄である。

明るく、静けく、清い。

伊勢神道はこれを本領とするもので、機前を以て心と為し、諸々の汚れや俗気を斥(しりぞ)けて、神氣を嘗(な)め、正直清浄を行ずるのである。


機前(きせん)とは、一日で言うなら、日が出て鶏が鳴き出す、人間世界のいろいろな営みが始まる、こういう働きを機というから、その前で、暁(あかつき)であり早朝である。


『安岡正篤一日一言』(致知出版社)
https://q.bmd.jp/91/119/1885/__no__






「元旦や神代のことも思はるる」

室町時代末期に活躍した俳祖・荒木田守武(もりたけ)の句である。

「年」という字「稔(ねん)」に通じており、上代の人々はお米の穣(みの)る期間を一年と考えていた。

子供の頃、「年のはじめの例(ためし)とて 終わりなき世のめでたさを 松竹(まつたけ)立てて門ごとに 祝ふ今日こそ楽しけれ」というお正月の歌をよく歌った。

年の始めに「終わりなき世のめでたさ」を祝うことは、国の始源(しげん)とも言うべき神代を知り、民族の歴史と自らの生を関連づけてこその思いであろう。

以上(致知/巻頭の言葉・高千穂神社宮司、後藤俊彦)より



毛利元就という戦国武将の言葉がある。

「一年の計は春にあり

一月の計は朔(ついたち)にあり

一日の計は鶏鳴(けいめい)にあり」


新年を迎えることを「迎春」というが、志や計画を立てるなら、新年の始まりである元旦に立てる必要がある。

また、月の計画は、朔日(ついたち)に。

そして、一日の計画は、早朝に立てるべきである、と。

まさに、夜明け前、機前のことだ。



「一隅を照らす」という伝教大師(最澄)の言葉がある。

どんなに小さな存在であろうと、たとえ無名であろうとも、一隅を照らすことはできる。


この佳(よ)き日、令和7年の元旦。

一隅を照らす人でありたい。






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