人の心に灯をともす 5787 こころに花を咲かせる

【こころに花を咲かせる】5787



藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…


渡部昇一氏は学生によくこういう質問をしたそうである。

「ゾウから鼻を取ったらゾウでなくなる。

キリンから首を取ったらキリンでなくなる。

では、人間から何を取ったら人間でなくなるのか」


ウィットに富んだ質問である。

あなたはなんと答えるだろうか。

それは「心」である、と思う。


坂村真民さんに「こころ」と題する詩がある。



こころを持って生まれてきた

これほど尊いものがあろうか

そしてこのこころを悪く使う

これほど相すまぬことがあろうか



人間は生まれながらに心を備えている。

こんなに尊いことはない。

まさにその通りである。

心がなければ宇宙も世界も存在しない。

嬉しい楽しい幸せだといった感情は一切なくなる。

人間はこんなに素晴らしいものを天から与えられているのである。

ところが、この心を悪く使うことがある。

こんなに相すまぬことがあろうか、と真民さんは嘆(たん)じ、詩をこう続ける。



一番大事なことは

このこころに

花を咲かせること

小さい花でもいい

自分の花を咲かせて

仏さまの前に持ってゆくことだ



この世に生を得た人すべてに託した祈願の詩である。

心については松下幸之助氏にこういう言葉がある。


「心を開けば宇宙大にまで広がり、心を閉ざせば自殺にまで追い込んでしまう」


松下氏の体験からつかみ取った言葉である。

心は諸刃(もろは)の剣でもあるのだ。

心は自然界と同じで、放っておくと雑草が生える。

その雑草を抜き取り、心を宇宙大にまで開いていく。

そのための学び・・・それが人間学であると言える。


『小さな幸福論』致知出版社
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●「人間学の結論は、最高の教育を受けた人間もその後の自己陶冶(とうや)なくしては立派な人間になれない。各人の自己陶冶によってのみ大業も成し得る」(安岡正篤)

●「人間は自己に与えられた条件をギリギリまで生かすという事が人生の生き方の最大最深の秘訣」(森信三)

●「見えないところが本物にならないと、見えるところも本物にならない」(東井義雄)

●「どんな逆境にあっても決して天を怨(うら)まず人を咎(とが)めず、自らを信じて心穏やかに道を楽しむ。これは天命だと受け入れることが大事なのである。すると、霧が晴れるように視界が開けてくるものである」(渡部昇一)

(以上、本書より)



自己陶冶し、人間学を深める・・・

いくつになっても学び続け、こころに花をさかせたい。





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