人の心に灯をともす 5899 山口百恵という生き方
【山口百恵という生き方】5899
萩本欽一氏の心に響く言葉より…
これは『スター誕生!』の司会をしていたときのこと。
デビューする新人はデビュー曲を出す前に、僕のところにきて、「今度、コロムビアよりデビューします〇〇です。よろしくお願いします!」と挨拶に来ていました。
だけど一人来なかった子がいました。
それが山口百恵ちゃん。
だから僕は、よく何かにつけて上司に挨拶に行く人がいるけど、そういう人は出世しないんじゃないかと言ってるんです。
だって挨拶に来ない百恵ちゃんがあんなに大スターになったわけだから。
まぁ、僕のところに挨拶に来てもそんな影響力があるわけでもないけどね。
だけど、挨拶に来ない理由をあとになってプロデューサーから聞いて、なるほど百恵ちゃんには大スターになる資質があると思った。
百恵ちゃんは、「私はこの一曲で普通の人に戻るし、忙しい欽ちゃんの時間を取ってしまうのも申し訳ない。普通の人が普通に一回歌って去るだけですから、とても失礼なことで、挨拶には行けない」ということでした。
立派な気遣いですよね。
他にも、こんなことがありました。
僕が司会を辞めるとき、最後の挨拶をしたのですが、そのとき、百恵ちゃんや他の卒業生もみんな来てくれました。
それで最後にこう話しました。
「どうもありがとう。
そして、ごめんね。
僕みんなに優しくなかったね。
それは話すと長くなるからしないけど、みんなに優しくできない理由があったから。
でも、この番組を辞めることで、これからは今までの分を取り返すために優しくするつもりなので、皆さんと会うのを楽しみにするね」
そのとき、プロデューサーが、「泣いていた子がいたよ。誰だと思う?」と聞きました。
僕は誰かわからないけど、百恵ちゃんではないと思った。
だって、作曲家の都倉俊一さんがレッスンをすると、女の子はみんな泣くっていうんだけど、百恵ちゃんだけは泣かなかったそうです。
それくらい泣かないことで有名だったの。
だけど、実際に泣いていたのは百恵ちゃんでした。
そのプロデューサーは、「欽ちゃんが『話すと長くなるからしないけど』って言った、その裏をわかったんじゃないですかね。あの子って、察しがよさそうですものね」と言ったんです。
確かに、そういうとても勘のいい子でした。
芸能界って、欲がない子のほうがトントントンってスターになってしまう気がします。
百恵ちゃんも自分で応募したわけではなく、友だちの付き添いでしょう。
しかも一曲で終わりにしようと思っていたという欲のなさ。
無理にしがみつこうとするからかえって遠ざかってしまうのかもしれません。
「いつ辞めてもいい」というくらいの少し引いた距離感がいいのだと思います。
百恵ちゃんのことを思い起こすたびにそう感じますね。
『ダメなときほど「言葉」を磨こう』集英社新書
https://q.bmd.jp/91/119/4667/__no__
山口百恵、「スター誕生」で準優勝し、14歳でデビューした。
しかし、人気絶頂の21歳で芸能活動に幕を引いた。
1959年1月生まれ。
夫は俳優の三浦友和さん。
引退後、数々のオファーがあったにも関わらず、一切表舞台には出てこない。
山口百恵さんのこんな言葉がある。
●「収入10万円なら10万円の生活、1000円なら1000円の生活をするだけ」
●「最終的に、うんと年をとったときに、『ああ幸せだったわ』って思えればいい。
だから、別に今から幸せを追っていくということじゃなくていいように思うんですよね」
●「たとえば、歌を歌い始める前とか、女優として仕事を始める前っていうのは、こんなことがあったらどうしよう、あんなことがあったらどうしよう、こんなハプニングがあったらどうしよう、自分が、たとえば声が出なくなったら、お芝居できなくなったら、ってことをまず考えましたけど…… 最終的には、実際、スタート切らなきゃいけないってことになったら、“なるようにしかなんないや”っていう感覚でしかないわけですよね(笑)」
●「一期一会という言葉があります。
一生に一度、巡り会えるかどうかわからない、それぐらい不思議な縁。
それを一期一会と言うんだそうですが、私はやはり、人生においての出会いすべてが、一期一会だと思うんです」
「いつ辞めてもいい」とか、「しがみつかない姿勢」という欲のなさは、芸能界に限らず、会社やあらゆる組織の役職を引き受けた際の姿勢として大事だ。
こだわらず、淡々と生きる、ということだ。
「山口百恵の生き方」という言葉を胸に刻みたい。
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萩本欽一氏の心に響く言葉より…
これは『スター誕生!』の司会をしていたときのこと。
デビューする新人はデビュー曲を出す前に、僕のところにきて、「今度、コロムビアよりデビューします〇〇です。よろしくお願いします!」と挨拶に来ていました。
だけど一人来なかった子がいました。
それが山口百恵ちゃん。
だから僕は、よく何かにつけて上司に挨拶に行く人がいるけど、そういう人は出世しないんじゃないかと言ってるんです。
だって挨拶に来ない百恵ちゃんがあんなに大スターになったわけだから。
まぁ、僕のところに挨拶に来てもそんな影響力があるわけでもないけどね。
だけど、挨拶に来ない理由をあとになってプロデューサーから聞いて、なるほど百恵ちゃんには大スターになる資質があると思った。
百恵ちゃんは、「私はこの一曲で普通の人に戻るし、忙しい欽ちゃんの時間を取ってしまうのも申し訳ない。普通の人が普通に一回歌って去るだけですから、とても失礼なことで、挨拶には行けない」ということでした。
立派な気遣いですよね。
他にも、こんなことがありました。
僕が司会を辞めるとき、最後の挨拶をしたのですが、そのとき、百恵ちゃんや他の卒業生もみんな来てくれました。
それで最後にこう話しました。
「どうもありがとう。
そして、ごめんね。
僕みんなに優しくなかったね。
それは話すと長くなるからしないけど、みんなに優しくできない理由があったから。
でも、この番組を辞めることで、これからは今までの分を取り返すために優しくするつもりなので、皆さんと会うのを楽しみにするね」
そのとき、プロデューサーが、「泣いていた子がいたよ。誰だと思う?」と聞きました。
僕は誰かわからないけど、百恵ちゃんではないと思った。
だって、作曲家の都倉俊一さんがレッスンをすると、女の子はみんな泣くっていうんだけど、百恵ちゃんだけは泣かなかったそうです。
それくらい泣かないことで有名だったの。
だけど、実際に泣いていたのは百恵ちゃんでした。
そのプロデューサーは、「欽ちゃんが『話すと長くなるからしないけど』って言った、その裏をわかったんじゃないですかね。あの子って、察しがよさそうですものね」と言ったんです。
確かに、そういうとても勘のいい子でした。
芸能界って、欲がない子のほうがトントントンってスターになってしまう気がします。
百恵ちゃんも自分で応募したわけではなく、友だちの付き添いでしょう。
しかも一曲で終わりにしようと思っていたという欲のなさ。
無理にしがみつこうとするからかえって遠ざかってしまうのかもしれません。
「いつ辞めてもいい」というくらいの少し引いた距離感がいいのだと思います。
百恵ちゃんのことを思い起こすたびにそう感じますね。
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山口百恵、「スター誕生」で準優勝し、14歳でデビューした。
しかし、人気絶頂の21歳で芸能活動に幕を引いた。
1959年1月生まれ。
夫は俳優の三浦友和さん。
引退後、数々のオファーがあったにも関わらず、一切表舞台には出てこない。
山口百恵さんのこんな言葉がある。
●「収入10万円なら10万円の生活、1000円なら1000円の生活をするだけ」
●「最終的に、うんと年をとったときに、『ああ幸せだったわ』って思えればいい。
だから、別に今から幸せを追っていくということじゃなくていいように思うんですよね」
●「たとえば、歌を歌い始める前とか、女優として仕事を始める前っていうのは、こんなことがあったらどうしよう、あんなことがあったらどうしよう、こんなハプニングがあったらどうしよう、自分が、たとえば声が出なくなったら、お芝居できなくなったら、ってことをまず考えましたけど…… 最終的には、実際、スタート切らなきゃいけないってことになったら、“なるようにしかなんないや”っていう感覚でしかないわけですよね(笑)」
●「一期一会という言葉があります。
一生に一度、巡り会えるかどうかわからない、それぐらい不思議な縁。
それを一期一会と言うんだそうですが、私はやはり、人生においての出会いすべてが、一期一会だと思うんです」
「いつ辞めてもいい」とか、「しがみつかない姿勢」という欲のなさは、芸能界に限らず、会社やあらゆる組織の役職を引き受けた際の姿勢として大事だ。
こだわらず、淡々と生きる、ということだ。
「山口百恵の生き方」という言葉を胸に刻みたい。
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