人の心に灯をともす 4736 なんでもない日常を味わう「セイバリング」

【なんでもない日常を味わう「セイバリング」】4736



Testosterone(テストステロン)氏の心に響く言葉より…



幸せになるために特別な出来事は必要ない。

そもそも人間はすぐに快楽に慣れてしまうため、宝くじに当たるとか、ずっと欲しかったモノを買うといった「幸せになれそうなイベント」は長期的な幸せにはつながりにくい。

宝くじで大金(平均20万ドル)を当てた22人を対象にした調査では、当選直後こそ幸福度が高かったものの、約1年後にはランダムに選ばれた非当選者と比べて幸福度は変わらなくなっていたという。

これは悲しむべきニュースなのだが、急に特別なイベントが起こってあなたを幸せにしてくれるなんてことはないのだ。


そして、これは喜ぶべきニュースなのだが、どうやら、意識を少し変えるだけで、何も特別なことがなくても、あなたの幸福度を上げるこ とは可能なようだ。

ペンシルバニア大学の研究 (Seligman et al. 2006)では、精神的に落ち込んだ被験者に6週間、毎日数分間を費やして、今までは意識することなく急いで終わらせてきたこと(食事をすること、シャワーを浴びること、教室まで歩くことなど)を楽しんでみるように、と指示。

その上で「その行動をどんな風にしてこれまでとは違う経験にしたか」「それを急いで済ませた時と比べてどんな気持ちになったか」を書き出してもらった。


すると、定期的に喜びを味わう練習をした参加者たちは生活満足度が大幅に高まり、落ち込むことが少なくなったという。

そして、その効果は1年にわたって続いたそうだ。

研究者たちは、このように体験を味わう行為を「セイバリング」と呼んでいる。


セイバリングは喜びを認識し、持続させようとする試みであり、喜びに慣れてしまうことを防ぐ働きがあると考えられている。

例えば、ケーキを黙って食べるのではなく、「なんておいしいケーキなんだ......。これを食べられる自分は幸せだ!」と叫びながら(もちろん心の中で思ってもいい)食べる行為はセイバリングの一種であり、これをすることによってケーキを食べるという行為から得られる幸福感は増す。


日常には、セイバリングの対象となるものがあふれている。

朝のコーヒーやトースト、会社に行く途中で見かける美しい花、同僚やクライアントとの何気ない会話。

すべてがセイバリングの対象だ。

幸せになるチャンスは日常にあふれかえっているのだ。

日々の生活に幸せを見出せればあなたの幸福度は一気に増す。

幸せとはなるものではなく気付くものであり、そういった意味では、幸せとは技術なのである。


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チルチルとミチルの「幸せの青い鳥」の童話にあるように、「幸せとは探すものではなく、気づくもの」。

そして、気づいた幸せをしみじみ味わうことが「セイバリング(savoring)」。

「savor」は、味、香り、風味のことだが、「savoring」はゆっくり味わうこと。


「(寒い冬に)熱いお風呂に入ったとき」「(夏の暑いとき外から帰ってきて)飲む一杯のビール」「(ほっと一息ついたときに)味わう一杯のコーヒー」。

まさに、「ごくらく、ごくらく」という気持ちだ。


そしてさらにそれを深める方法が、幸せな気持ちを言葉にして声に出すこと。

「ああ、しあわせ」「ごくらくだなぁ、しあわせ」「おいしいなあ、しあわせ」。

そして、同時に「にっこり」と笑うこと。


中村天風師は、毎晩毎晩、夜寝る前に、鏡に向かって笑顔を作る練習をしていたという。

寝る前に抱いた感情は、朝まで続くからだ。

まさに、セイバリングの実践だ。


「セイバリング」で…

なんでもない日常にある「幸せ」を、味わうことができる人でありたい。






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