人の心に灯をともす 4738 ダークホース

【ダークホース】4738



トッド・ローズ&オギ・オーガス氏の心に響く言葉より…


私たちがダークホースを研究しようと決めたのは個人的な理由からだ。

私たち自身が二人とも、苦労の絶えない人生を送り、「標準化時代」に脇道にそれた人間だったからだ。

二人とも順調なキャリアとはほど遠く、トッドは十七歳のとき高校をドロップアウトし同級生と結婚。

二十歳になるまでに二人の子持ちに。

ワイヤーのフェンスを売って家族を支えた。

その後、大学に入学したが、アイビーリーグなどではなく平凡な大学だった。


オギは四つの大学を五回ドロップアウト。

九時~五時の仕事は続かず古本を売って歩いてしのいだ。

二人とも「標準化システム」においてはまさしく落ちこぼれだったのだ。

おそらく、私たちが研究者になれたのは、単なる強運によるのだろうが、ひとつだけ確かなこととして言えるのは、「なんらかの成功を私たちが手中に収めたとしたら、それはすべて、 既存のゲームのルールを破ったからに他ならない」ということだ。


反抗心や思い上がりからではなく、あくまでも仕方がなかったからだった。

ルールに従おうと何度も試みたのに、ことご とく失敗に終わったのだから。


このことに気づいた私たちは、ダークホースなら自力で成功する方法について特別な参考デ ータを提供してくれるのではないかと直感した。

仮に、誰にでも――どこの誰だろうと、どういう生い立ちだろうと――通じる新しい「成功法則」が実際にあるとしたら、システムから外れて成功した達人の生き方のなかに、その答えは見つかるだろうと考えたのだ。


こういうわけで、私たちは「ダークホース・プロジェクト」を立ち上げた。

ありとあらゆる分野の専門家にインタビューを開始した。

応じてくれた人々の中には、オペラ歌手、犬の調教師、美容師、花屋の経営者、外交官、ソムリエ、大工、操り人形師、建築家、遺体整復師、チェスの名人、助産師などもいた。

私たちは固定観念を押しつけたりせず、ただひたすら彼らの話に耳を傾けた。

それぞれの達人が、どのような道を辿ってプロとして一流になったのか、本人の言葉で語ってもらった。

私たちはすぐに、多くの達人が学校では落ちこぼれだったり、中退していたりしたことを突き止めた。

インタビューした面々のなかには、一流大学院を退学したApple社の幹部社員も、大学に一度も行かなかった熟練パイロットもいた。

また、現在は海洋哺乳類の調教をおこなう国際的な組織のオーナーでありながら、ディズニー映画で最長のキャリアをもつ声優でもある人物は、子ども時代に学校に行かず、家庭教師から勉強を教わっていたという。


もともと学校や仕事で優秀だったダークホースもいるが、彼らは突然、まったく違う職種に転向していた。

インタビューに応じてくれたダークホースの誰もが、型破りなルートを辿って成功している。

まさしく、定義通りだ。

しかし、私たちが答えを必要としていたのは、この問題だった。

「ダークホースたちに、何か別に共通する点はあるのだろうか? なんらかの特質があって、彼らが皆、通常とは違うルートでその才能を開花させたとしたら、その特質とは何なのだろう?」


きっと皆さんも私たちと同じように、どのダークホースたちにも特定の資質が備わっているに違いないと考えるのではないか。

たとえば、社会に対する反骨精神が真っ先に思い浮かぶかもしれない。

おそらく、ほとんどのダークホースが、結局は並外れた性格の一匹オオカミであり、要するに、天下に名を成して世間を唸らせたい一心で突っ走る反逆者なのではないか、と。

私たちが見つけたものは、それとは全然違っていた。


ダークホースたちの性格は実に多様で、まったく系統だっていない。

結果的に、色々な人間をランダムに抽出してサンプリングしたのと変わらない多様さだった。

大胆で挑戦的な人もいれば、恥ずかしがり屋で謙虚な人もいる。

好んで破壊的な態度をとる人もいれば、融和的な態度が心地いいと感じる人もいる。

ダークホースたちは、性格では一括りに定義できない。


さらに言えば、特別な意欲によっても、社会経済的な背景によっても、それぞれの研究や技能を極めるアプローチの仕方によっても、定義できない。

ところが、ひとつだけ、どのダーク ホースにも共通する点がある。

しかも、それは見逃しようのないことだった。

彼らは「充足感 (fulfillment)」を何よりも大切にしているのだ。


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fulfillment(フルフィルメント)には、「満足感」「充足感」「達成感」「成就する」「実現する」という意味がある。

したがって、「自己充足感」は、自己肯定感と密接に関係している。

自己肯定感が低ければ、「自己充足感」を感じることはできないからだ。

自己肯定感が低い人は、常に自分は満たされていないと感じる。

そして、「自分はダメだ」と否定し、自信を持つことができない。


反対に、自己肯定感の高い人は、主体性があり、前向きで積極的だ。

つまり、すべてにわたり肯定的。

すると行動的になり、失敗を恐れずに様々なことにチャレンジできる。

これは、心が満たされていないとできない。

つまり、「自己充足感」が高いということ。


ダークホースとは、競馬で予想外の活躍をして番狂わせを演じる馬のことで、穴馬ともいう。

実力は未知数だが、予想をくつがえすような隠れた逸材のことでもある。


ダークホースの出現は、まさに「プランド・ハップンスタンス」に似ている。

プランド・ハップンスタンスとは、スタンフォード大学のクランボルツ教授の提唱した理論で、「計画された偶発性理論」と訳されている。

クランボルツ教授は、アメリカで数百人の成功したビジネスパーソンのキャリア分析をしたところ、その8割がもともとそうなることを目指していたのではなく、今の自分は偶然の積み重ねの結果だと答えたという。

最初に目標を設定するよりも、自分にとって好ましい偶然が起こる行動をとることのほうがキャリアづくりにはプラスに働くという理論。


コロナ禍により、変化のスピードが更に早くなった。

そうなると、何十年先を見据えたキャリアプランなど考えるのは、ますます難しい。

その場その場で最善の選択をし、好ましい偶然に身を任せることがますます必要となってくる。

そして、ダークホースもまた、偶然の積み重ねによってあらわれる。


「自己充足感」を高め…

この大変化の時代を生き抜きたい。






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