人の心に灯をともす 4802 しみじみと言う

【しみじみと言う】4802



精神科医、土居健郎氏の心に響く言葉より…


《すべて言葉をしみじみといふべし》(良寛)


本来、言葉というものは、話し手の心をあらわし、聞き手の心に語りかけるものでなければならぬ。

しかし毎日の生活を省みると、ただ言葉だけきれいごとの言葉、上滑りする言葉、単に奇麗事を言ったり聞いたりしているだけのことがあまりにも多いのではあるまいか。

もし私たちが本当に心に響く言葉を聞きたいならば、自分たちもまた良寛にならって沈黙を学び、すべて言葉をしみじみと、心を常にそこに托して、言うことから始めねばならないだろう。


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安岡正篤師がすすめる、明末の幻の名著「酔古堂剣掃(すいこどうけんすい)」の中に、心に響く珠玉の言葉がある。


『君と一夕話(いっせきわ)、読むに勝(まさ)る十年の書』


一夕話とは、ある晩(ばん)語られた話のこと。

『十年かけて勉強したり、読んだ書より、君と一晩語りつくしたほうがずっといい』


この人とまた逢いたい、そして一晩語りつくしたい、そう思わせる友や先輩、師が近くにいる人は幸せだ。

その一夕が、珠玉の時間となる。

気品と、情緒、趣(おもむき)があり、こころひかれる、「床(ゆか)しい人」との時間…

何か集まりがあったとき、「あの人はどうしている?」、「連絡してみようか?」、と話題にのぼらない人は寂しい。

あいつとだけは、一緒にいたくない、暗くなり、嫌な心持になる、ごめんこうむりたい、といわれる人にだけはなりたくない。

一晩語り合いたい、ゆかしい人は、しみじみと語りかけてくれる。

そして、別れたあとまたすぐに会いたいと思わせる、しみじみとした余韻が残る。


まさに、良寛さんのいう「愛語」だ。

良寛さんは、私は貧しい一介の修行僧なので、人にあげられるもがが何もない。

だから、せめて人の心を、温かくするような、ほっこりできるような、愛語という「言葉」を贈りたい、と。


口から出る言葉すべてを…

しみじみと語りかけることができる人でありたい。





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