人の心に灯をともす 5016 新たなテクノロジーによる歴史的な大転換のとき

【新たなテクノロジーによる歴史的な大転換のとき】5016



伊藤穰一(じょういち)氏の心に響く言葉より…


《世界は、新しいルールで動きはじめた》


いま僕は、これまでにないほど、ワクワクしています。

というのも、これまで、インターネットの登場やそのほかの刺激的なムーブメントなどさまざまな事柄に出合ってきましたが、新たなテクノロジーによって歴史的な大転換が起ころうとしているからです。

最近、「web3」「メタバース」「NFT」という言葉を耳にする機会が増えました。

一部のテクノロジー好きの人たちの間で盛り上がっているだけで、自分には関係のない話 ........そんなふうに思っている人も多いかもしれません。

インターネットも最初はそうでした。



1990年代初頭の段階では、インターネットについて話している人は、僕の周りでも ほんの一握りでした。

それがいまでは、誰もが片手に収まる端末(スマートフォン)を操り、 常時インターネットに接続しているのが当たり前になっています。

インターネットが誕生して、約半世紀。

世の中に普及して20年余り。

ほとんどの人にとって、「インターネットなしの生活」 はもはや、考えられないでしょう。


web3、メタバース、NFTも、そうなっていく可能性が高い。

「これがない時代があったなんて信じられない」「これを使いこなせない人はすごく困る」というほどの劇的な変化が、いま、新たに起ころうとしているのです。


「働き方」「文化」「アイデンティティ」「教育」「民主主義」......大変化の波は、あらゆる領域に及びます。

誰も、逃れることはできません。

まずは足がかりとして、web3、メタバース、 NFTによっていま、生まれつつあるメガトレンドに触れておきましょう。



◆《web3「ガバナンス・働き方・組織」の前提が覆される》

web3には多くの要素がありますが、特に注目したいのは、ブロックチェーンという 新しい技術が登場したことによって、インターネットが進化する間に忘れ去られてしまっていた、「非中央集権的」という方向性をふたたび目指すことになったという点です。

ウェブの黎明期には、みずから情報を発信しようとした世界の人々は、自分の手でWWWサーバーを立ち上げ、情報発信を行いました。

新聞社や 出版社、放送局の力を借りなくても、世界中に、情報を発信することができるようになった。

この点が画期的でした。

そして、この新しい情報発信のかたちである「ホームページ」を次々に見つけて、楽しむという遊びもはじまりました。

そこに中心はなく、分散的なサーバーが世界中に点在していたのです。

最初は個人がまるで「放送局」をつくるような感覚だったのですが、だんだんとすでに用意されている情報を閲覧することが主になっていったのです。

これがWeb1.0です。


Web2.0は、ふたたび個人が情報発信できるようにしようとした試みといえます。

ブログなどがはじまり、それをホスティングする(サーバーを貸し出す)企業が登場しました。

また、この頃、SNSも流行します。

ただ、参加する人が増えるにしたがい、次第に、 これらの場を提供している企業の力が大きくなってきます。

プラットフォームの誕生です。 気がつくと、ウェブ黎明期にインターネットの美点だった非中央集権的な構造が、数少ないプラットフォーム企業を中心に展開する中央集権的な構造になってきたのです。

そして生まれたのが、web3のムーブメントです。web3を支えるブロックチェーンという仕組みによって、さまざまな非中央集権的な試みが行われています。


そのなかで、ここでは、「DAO(ダオ)」に触れておきましょう。

皆さんにとって特にインパクトが大きく、新しい組織形態によってガバナンス、仕事、働き方のかたちを根底から変える可能性があるものです。

DAOとは、「Decentralized Autonomous Organization =分散型自律組織」です。

この 形態の組織では、「経営者→従業員」といった上意下達ではなく、何事もメンバー全員参加のもとで直接民主主義的に決められます。

会社組織に取って代わるだけでなく、地方行政、さらには国の行政でも、このまったく新しいDAO的ガバナンスがとられる日がくるかもしれません。



◆《メタバース コロナ禍で結びついたweb3とバーチャルリアリティ》

メタバースの定義は広いのですが、そこで生まれるメガトレンドは、やはりバーチャルリアリティ(VR)です。

「バーチャルリアリティのなかで人と交流したりアクションを起こしたりする」というアイデア自体は、それほど新しいものではありません。

過去にブームになりかけた時期はあったものの、結局は普及しないまま現在に至ります。

そんなバーチャルリアリティが、ここへきてメタバースという言葉に置き換わり、急激に盛り上がりを見せています。

その背景はコロナ禍です。ご存じのとおり、コロナ禍ではリモートワークが推奨され、 Zoomなどを使ったオンラインミーティングが普及しました。

人々がリアルに対面するのではなく、オンラインで「会う」のが当たり前になったことで、バーチャル世界で「会う」ことへの身体的・心理的障壁も確実に低くなりました。

そんなバーチャルリアリティを含むメタバースは、人間が己の身体性や属性から解放され、時空を超えてコミュニケーションできる場です。

これが当たり前になることで、僕たちのアイデンティティやコミュニケーションに大きな変化が起こることは確実です。



◆《NFT「お金に替えられない価値」が可視化される》

3つ目に紹介するのが、NFTです。

デジタルアーティストのNFTアートが約75億円もの高額で落札された、という2021年のニュースはご存じの方も多いと思います。

これを契機に、日本でもNFTに対する関心が一気に高まりました。

NFTは、Non Fungible Token の頭文字。日本語にすると、「代替できない価値を持つトークン」となります。

これまで、デジタルデータはコピーできるから、代替可能と思 われていたのですが、ブロックチェーンの技術を使うことで、デジタルでありながら、代 替できない、つまり、唯一無二な価値を持ちえるものが登場したということです。

アート作品だけではなく、唯一の価値を持つものをNFT化する試みは、今後、確実に増えていくでしょう。

現実には、お金に換算できない価値も数多く存在します。

NFTという仕組みを使え ば、それらを1つの価値として扱うことができる。

人の思いや情熱、信仰心、あるいは 日々の善行、学位といった非金銭的な価値を可視化することも可能ということです。


時代の変化に取り残されないために必要なものは2つ――テクノロジーに対する「リテラシー」と、そのテクノロジーによって社会はどう変わるのかという「ビジョン」です。

テクノロジーがもたらす新時代をどうとらえ、いかなる意識で迎えていけばいいのか。


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本書の中に「メタバース」についてこんな記述がありました。

『身体性を介さないオンライン空間であるメタバースでは、そのすべてから解放される。

たとえば四肢に障がいのある人が、メタバース内でアバターとなって思うがままに旅したり、飛んだり跳ねたりすることもできるわけです。

まさに誰もが等しく参加できるという、メタバースの多様性です。

VRアーティストのせきぐちあいみさんは、作品制作の傍ら、高齢者施設などでメタバースを体験してもらうという活動をしています。

現実世界では、ちょっとした段差にもつまずいてしまうお年寄りが、メタバースだと自由自在に移動できて、「こんなに自由に動けるなんて最高!」と表情が明るくなるところをたくさん見てきたそうです。

現実世界では肉体的な不自由を感じている人たちが、これからはメタバースで人生を謳歌(おうか)できるようになる。そんな未来も思い描きつつ、せきぐちさんは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの人たちとも協力して、メタバースのプロジェクトを進めていきたいと話しています。

話は肉体的な特徴による不便を抱える人々にとどまりません。

自閉症やADSLなど、いわゆる発達障害とされる人は、人と相対してのコミュニケーションが苦手な場合が多いようです。

ところが、メタバースに入ると、そういう「コミュニケーションに障がいがある」とされる人々が、生き生きと、スムーズに他者とコミュニケーションをとりはじめるそうです。』



web3、メタバース、 NFTという新たなテクノロジーによって歴史的な大転換が起きている今、我々は自分の常識や思い込みを捨て、自分をアップデートしなければいけません。

働き方も、文化も、教育も、政治形態も、激変していきます。

しかしながら、これは日本再生の新たなチャンスでもあります。


今こそ、新たなテクノロジーへの理解を深め…

この歴史的な大転換のときを、傍観者ではなく、当事者としてかかわっていける人でありたいと思います。





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