人の心に灯をともす 5496 一度も苦労したことがない

【一度も苦労したことがない】5496



萩本欽一氏の心に響く言葉より…


一回、インタビューで訊かれたことがあるの。

「萩本さんに、苦労した話を訊こうとすると、『ないです』と返ってくる。

他の記事を見ても、『苦労した』とは書いてない。

でも子どもの頃の話や売れるまでの話を聞くと、大分苦労してますよね。

なのにどうして、苦労したって思わないんですか?」


ぼくは、子どもの頃に十六年間貧乏をして、コメディアンになってからも有名になるまで十年かかった。

確かにいろんなことがあったけど、本人はそんなに辛いと思ってないんです。

他の人には辛そうに見えることを、ぼくはどうして辛いと思わないのか。

それが不思議だったみたい。


多分、最初から人生との付き合い方がうまかったんですね。

何もわからない頃からきっと、「人生は来る」だって、感じてたような気がする。

だから辛いことや悲しいことは、うまくよけて生きてきた。

よけ方もうまかったんでしょうね。


「こんなにひどいことが来たってことは、何か いいことがある前兆かな」とか「大変だけど、ここをもうちょっと頑張れば、なんか楽しいことが来るぞ」 と思ってたから。

嫌なことや苦しいことが来るたびに、「あ、また一個運がたまった」って。

そう思ってると、絶望的になったり悲観的になるどころか、未来が楽しみになるんですよ。


わざわざ苦しいことを、求めていたようなところもあるの。

皿洗いのバイトだって、春や夏じゃなくて、寒い冬にだけやっていた。

辛いことを避けるんじゃなくて、辛い ことを進んでやった方が、あとからいいことがたくさん来ると思ってたんです。


自分はいつか必ず有名人になる、と信じていたからいつか伝記や自伝を、出版する時にちょうどいいエピソードになるんじゃないか、と考えてもいた。

だからぼやいたり愚痴ったりもしなかったですよ。

そんなことをしたら、せっかくたまった運がチャラになりそうでね。

そんなふうに思ってきたから、嫌なことが嫌にならなかったし、辛いことを辛いと感じなかったんでしょう。


振り返ると、ぼくの人生には楽しいことばっかり来てた。

人生が運を育ててきた気がします。


『人生後半戦、これでいいの』ポプラ新書
https://amzn.to/4b5HP4j





萩本欽一氏は「人生は来る」もの、だという。


『「人生は来る」と考えると楽しそうじゃない?

正面からプレゼントがこっちに向かってやってくるような感じがしない?

プレゼントの中味は、楽しいことだけとは限らないかもしれないけど、何かが来るんだ、と思っていれば、ちょっとした心の準備ができそうだよね。

「人生には辛いことも来る」と聞いたら、その辛さは自分だけじゃなくみんなにも同じように来るんだな、と思えて、ちょっと気が楽にならない?

それにうまくよけることだって、時には打ち返すことだって、できるような気がしてくるでしょ。』


「人生は、向こうから勝手にやってくる」、と思うのか「人生は引き寄せるもの」と思うのかで、人の生き方は大きく違ってくる。

人生は引き寄せるものだと思っていると、うまくいかないときは、努力が足りない、もっと頑張らなくては、とテンションが下がる。

しかし、人生は向こうから勝手にやってくるものだと思うなら、それに対して、「おお、そうきましたか」と「じゃあ、こんなことをやってみるか」と人生を楽しむこともできる。


厳しいボールが投げられたら、「じゃあ、笑ってみよう」と神様の意表をつくようなこともできる。

ダメになった時ほど、「感謝してみよう」とか、「粋な言葉を返してみよう」と、神様をニヤッとさせることもできる。


そもそも、「今まで、自分はすごく苦労してきた」なんて言う人は、カッコ悪い。

「今まで、一度も苦労したことがない」と、粋な言葉を発することができる人でありたい。






★新・日めくりカレンダー「ヒロさんのつぶやき」できました!
https://amzn.to/4a1szot

■メルマガの登録と解除はこちらから
http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
http://ameblo.jp/hiroo117/

■X(旧ツイッター)はこちらから
https://twitter.com/hiroo117