人の心に灯をともす 5028 人生をいかに楽しんで生きるか

【人生をいかに楽しんで生きるか】5028



藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…


江戸時代中期の人に貝原益軒(かいばらえきけん)という人がいます。

1630年に生まれ、85歳まで生きていましたから、当時としてはかなり長命です。

この人は若い頃から思想学問に打ち込んだ人で、生涯200冊を超える著作を残していますが、81歳の時に書いた『楽訓(らくくん)』、84歳(亡くなる前の年)に書いた『養生訓(ようじょうくん)』が有名です。

特に『養生訓』は当時も大ベストセラーとなり、今日も多くの人に愛読されています。


さて、『養生訓』というと、 健康法を説いた本のように思いますが、 益軒が説いているのは、人生をいかに楽しんで生きるかということです。

「人間の命は私物ではなく天地のものだから、 つつしんで、よく養ひて、そこなひやぶらず、 天年を長くたもつべし」 というのが、益軒の根本的な考えです。

これが益軒が生涯追求してきたテーマであり、 『養生訓』はその集大成の著書といえます。

それ故、その『養生訓』は本質をついています。


例えば、養生の術についてこういいます。

「養生の術は安閑無事なるを専(もっぱら)とせず。 心を静にし、身をうごかすをよしとす。


身を安閑にするは、かへって元気とどこほり、 ふさがりて病を生ず。

これをもって、四民(あらゆる職業の人)ともによくつとむべし。

安逸(あんいつ)なるべからず。

これ即ち養生の術なり」


また、日常生活の中で、面倒くさがってはいけない、とも教えています。

「煩(はん)を厭(いと)うはこれ人の大病なり。

これ人事の廃(すた)れ弛(ゆる)み、功業の成らざる所以(ゆえん)なり」(『慎思録(しんしろく)』)


面倒くさがらず、勤勉に努めないと事業は成功しない、 ということです。

現代に生きる私たちも自戒しなければならない言葉です。


最後に、 益軒の説いている三楽(人の楽しむべき事三あり)を紹介します。

「一には道を行ひ、ひが事なくして、善を楽しむにあり。

二には身に病なくして、快く楽しむにあり。

三には命ながくして、久しく楽しむにあり。

この三楽なくんば、いかなる大富貴をきはむとも益なかるべし」


この稿を書きながら、ゲーテの「処世のおきて」を思い出しました。

「気持ちよい生活を送ろうと思うなら」 といって、ゲーテは次のように説いています。


「済んだことをくよくよせぬこと。

滅多なことに腹立てぬこと。

いつも現在を楽しむこと。

とりわけ人を憎まぬこと。

未来を神にまかせること」


達人の言は古今に不変のようです。


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中国の孟子の言葉にも、君子の「三楽」があります。

君子とは、徳が高く品位のあるもの、人格者のことです。


一、家族が無事であること

二、天に恥じない行動をしていること

三、すぐれた才能を持つ人を見つけ出し、教育すること


名経営者の晩年は必ず、教育に帰結するといいます。

松下幸之助翁は「松下政経塾」をつくり、稲盛和夫氏は「盛和塾」をつくり、永守重信氏は「京都先端科学大学」をつくりました。

すぐれた才能を持つ人を見つけ出し、教育することこそが、未来の日本や世界のためであるからです。

だからこそ、教育に対してかぎりない魅力と、楽しみを感じるのです。


「人生をいかに楽しんでいきるか」

くよくよせず、腹を立てず…

好奇心いっぱいに、人生をおもしろがって生きてゆきたいと思います。







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