人の心に灯をともす 5053 即断即行

【即断即行】5053



松下幸之助氏の心に響く言葉より…


秀吉が柴田勝家と戦った、いわゆる賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦の折、柴田側の大将佐久間盛政(もりまさ)は、秀吉が大垣に出兵している留守をついて、秀吉側の砦を奇襲してこれを落とし、非常な戦果をあげた。

ところが、その報に接した秀吉は、ただちに決断し、全軍を急がせ、五十キロ あまりの道をわずか半日ほどでとって返した。

そして、秀吉の帰陣のあまりの早さにあわてる佐久間勢を追撃し、勢いに乗って一気に勝家の本陣をも攻め落として決定的な勝利をおさめたのである。


こうした秀吉の機敏さは、たとえば明智光秀を倒し、主君信長の仇を討った山崎の合戦にも見られる。

本能寺の変が六月二日で、山崎の合戦は六月十三日、その間わずか十一日しかたっていない。

しかも秀吉はその時、岡山で強敵毛利の大軍と四つに組んで対峙して いたのである。

新幹線ができ、電信電話のある今日ならともかく、すべて徒歩であった時代に、これは大変な早さだったといえる。

事実、相手の光秀はもちろん、信長の家臣や盟友の徳川家康にいたるまで、だれ一人こうした秀吉の素早い行動を予想できなかったといわれている。


こうした他人の予測を超えるような機敏さ、いいかえれば決断と行動の早さというものが、秀吉をして数かずの大事な合戦に勝利をおさめ、天下をとらしめた一つの大きな要因ではないかと思う。

昔から “兵は神速を貴ぶ” ということばもある。

また “先んずれば人を制す” ともいわれる。


一瞬の勝機を的確につかむかどうかに勝敗の帰趨がかかっている場合もある。

そういう時にいたずらに躊躇逡巡(ちゅうちょしゅんじゅん)していたのでは機会は永遠に去ってしまう。

だから、大将たるものは、即断即行ということがきわめて大事である。


これは何も戦にかぎらず、一国の運営、会社の経営でも同じことである。

情勢は刻々と移り変わっていく。

だから、一日の遅れが一年の遅れを生むというような場合も少なくない。


決断もせず、実行もせずといった姿で日を過ごすことは許されない。

「もちろん、熟慮に熟慮を重ね、他人の意見も聞いた上で決断し、しかもきわめて慎重に時間をかけて事を運ぶことが必要だという場合もあるだろう。

だからそういうことは一面に十分に考慮に入れておくことは大切であるが、しかし大事にあたって即断即行できる見識と機敏な実行力は指導者に不可欠の要件だといえよう。


《指導者は即断即行を心がけなくてはならない》


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指導者やリーダーの仕事は、決断することです。

往々にして、指導者の決断が遅いために、仕事が遅れてしまうということが多いものです。

他の人に任せず、自分で仕事を抱え込んでしまうタイプの指導者に多い現象です。

なんでも自分で完璧にやろうとするからです。


決断の早いリーダーは、人に仕事を任せることが上手です。

それは、人に任せた上は、出来上がりは60点か70点でよい、と肚を括(くく)っているからです。

そして、間違ったらその時点で、修正すればいい、と思っているからでもあります。


完璧を目指そうとしたら、決断はどんどん遅くなります。

検討に検討を重ね、結局は勝機を逸してしまうのです。

そして、結局、決断しないため、時間切れとなり、まわりの言うとおりにせざるを得なくなります。

決断もせず、行動しないということは、まわりに流される、ということです。


仕事ができるか、できないか、というのはその人の行動のスピードでわかります。

●「今すぐにやります」、と言ったのに、なんの対処もせず、そのまま放置し、やらない。

●「やるか、やめるか」の決断をしなければいけないのに、「少し考えさせてくれ」と言って、そのまま何日も放置し、結局はやらない。

●レポートや報告の提出期限に必ず遅れる。


ヘンリー・フォードはこう言っています。

「決断しないことは、時として間違った行動よりたちが悪い。」


「即断即行」という言葉を肝に銘じたいと思います。






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