人の心に灯をともす 5885 個性的な人間とは

【個性的な人間とは】5885



心理学者、内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…


ずいぶんと昔から、「個性の時代」といわれてきた。

付和雷同型の人間ではいけない、すぐに同調する人間になってはいけない、というわけだ。


就職活動の際の面接について書かれた本を読むと、「いかに個性をアピールするか?」ということが大真面目に書かれている。

私たちは、ともすると、そういう意見を信じ込みやすい。

そのためか、一生懸命になって個性を求め、自分に個性がないことを悩む人は多い。

そして、人と違ったことをすることが美徳なんだ、と本気で信じ込んでいる人はたくさんいる。


個性はもちろん大事だが、それが極端になると、害にしかならない。

多くの人は、「個性=反発」だと勘違いしている。

個性を出そうとして、かえってルール違反をする人が多いのが目につく。


既存の価値観に立ち向かっていくことは、たしかに創造的な人間になるための第一歩である。

しかし、それにも限度というものがあるだろう。


ハーバード・ビジネス・スクールで行なわれた調査をまとめたドリオ教授は、成功する人間とは、「人とは違っても、違いすぎない人」と答えている。

違いすぎる人は、だれからも理解されないばかりか、かえって周囲からの反発を買う。


「個性的な人間は、仕事でも成功する」と思ったら大間違いである。

正しくは、「ほどほどに個性的な人ほど、成功する」といいなおさなければならない。

あなたがやっていることが、周囲の人たちに煙たがられているとしたら、それは「個性の出しすぎ」である。

注意しよう。


いまの自分に満足していない人は、ともすれば、「個性が足りないんだ」と思い込んで、いらぬ努力をすることになる。

だが、それは個性が足りないのではなく、能力やスキルが足りていないのだ。

したがって努力はそちらの習得に向けるべきである。


『心がスカッと晴れる50の方法』王様文庫
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個性的な人は、「自己主張の強い人」ではない。

昨今、SNSでよくあるのが、平気で人の悪口を言ったり、口汚くののしったりする人だ。

また、満員電車の中で、電車の床に座ったり、大音量のスピーカーを鳴らしたりする人もいる。

自己主張が強い人は、自己顕示欲(けんじよく)も強い。

自分の存在を強くアピールし、人から認めてもらおうとする。


また、飲食店やコンビニのアルバイト店員が、冷蔵庫の中に入って寝そべったり、あるいは、客として入った飲食店のテーブルに置いてある水のピッチャーや、しょう油を直接、口をつけて飲んだりする動画がネット上には定期的にあがってくる。

これも、「個性のアピール」を曲解している例だ。


他人に迷惑をかけたり、嫌な気持ちにさせる行為は、個性的でもユニークでも何でもない。

まわりから疎(うと)まれ、嫌われる最低の人間だ。


自分の実力を磨き、学び続けること。

本当に個性的な人は、二言三言(ふたことみこと)話をすればすぐにわかる。

アピールせずとも、真の個性は内面からにじみ出てくる。







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