人の心に灯をともす 58903 夢中になれる環境が必要

【夢中になれる環境が必要】5903



東京学芸大学大学院教育学研究科教授、小宮山利恵子氏の心に響く言葉より…


これからの時代の子育てで、私たち親はどんなことを意識すればいいのでしょうか?

私は、株式会社リクルート(以下リクルート)でスタディサプリ教育AI研究所所長を務める傍ら、東京学芸大学大学院でアントレプレナーシップ論(起業家精神論)を教えています。

これまで国内外の教育現場の現状と課題を数多く視察してきました。

そのたびに痛感していることが2つあります。


1つめは、大人が指図するのではなく、子どもが自ら「好き」「得意」と思えるものを見つけて夢中になれる環境を与えなければならない。

2つめは、子どもを教育する立場の大人がまず時代の流れに敏感になり、古い価値観や知識をアップデートするために学び続けなければいけない。


この2つがこれからの時代の子育てには重要だということです。

そのうえで、子どもの好奇心から生まれる「なぜ?」の種を蒔く。

好きなことがあれば、納得できる結果が得られるまでトライ&エラーを繰り返す。


そうした経験を積ませることが、不確実な時代を生き抜く力になり、正解がなければ自分で答えを見つけて新たな価値を生み出す力になるのです。

私は、この力を「ゼロイチカ」と名づけています。

「ゼロイチカ」とは、従来の常識にとらわれずにゼロ (0) からイチ(1)を生み出すアントレプレナーシップのマインドに基づく、AIに代替されない人間ならではの能力です。


それは「気づく力」「対話する力」「探究する力」「行動する力」「失敗する力」という5つの要素から成り立ち、新しい価値を創造するために不可欠なものです。

ここには、すでにあるものを組み合わせて新しい価値を生み出すことも含まれます。

この5つの力は、学校教育だけでは十分に育むことが難しく、家庭での関わり方が大きな影響を与えます。


『好奇心でゼロからイチを生み出す 「なぜ?どうして?」の伸ばし方』
https://q.bmd.jp/91/119/4727/__no__






この『大人が指図するのではなく、子どもが自ら「好き」「得意」と思えるものを見つけて夢中になれる環境を与える』という考え方は、親が子どもに接するときの考え方だけではない。


それは、「上司が部下に」、「リーダーがスタッフに」、「教師が生徒に」、「先輩が後輩に」、「コーチが選手に」、という文脈でも同じことが言える。

また、もっと広くいうなら、コミュニティのあり方についても同じだ。

旧来のコミュニティには、たとえば「自治会」や「老人会」、「婦人会」、「子供会」、「消防団」、「PTA」、「祭り保存会」、「業界団体」等々があるが、多くは縦割りの上下関係のしっかりした組織だ。

しかし、それとは別に、「出入り自由」だったり「多様性を受け入れる」「縛られすぎない」といった「ゆるさ」や、「小さなイベント」を継続して行う「サードプレイス」が注目されている。

それはたとえば、「コミュニティカフェ」「まちライブラリー」「シェアスペース」「コワーキングスペース」「リノベーションスクール」「地域のマルシェやクラフト市」「(誰でもママになれる)コミュニティスナック」等々だ。


そこには、主体性や自発性、そして肩書や年齢に関係のないフラットな関係が重視される。

まさに、「好き」「得意」が重視される居心地のいいスペース(居場所)だ。

そして、「気づく力」「対話する力」「探究する力」「行動する力」「失敗する力」が最も大切にされる場でもある。


いくつになっても学び続け・・・

大人も子供も、夢中になれる環境が必要だ。





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