人の心に灯をともす 5844 割りに合わないこと

【割りに合わないこと】5844



藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…


鍵山秀三郎さんはこう話された。

「会社を永続するには、人から感心されるような程度のことをやっていてはだめ。

人から感動される人間にならなければだめ。

どうしたらなれるか。

自分にとって割の合わないことを笑顔ですすんで引き受けていく、それを続けていくこと。

その時、人はよくあそこまでやったなと感動してくれる」



「割に合わないことほど、将来よいことが起こる種まきになる。

逆に都合のいいこと、利益が出ることをやって、人からうまいことをやっているなあと思われるようなことをしていると、長い目で見ると、いいことが起きない。

逆にマイナスのことが次々と起きてくる」



四十余年下坐行に徹してきた人の言葉は、心に深く染み入った。

また、鍵山さんはご自身が感銘を受けた言葉も紹介された。


「困難と失敗を同一視することほど危険なものはない。

いまはまだ困難なだけで失敗ではない」



困難なことが起こると、普通、人はそれを失敗と思ってしまうが、そうではない・・・実践者の苦闘から生まれた叡智の結晶のような言葉である。

鍵山さんは最後の言葉をこう締めくくられた。



「どんなにいい教えを受けても、どんなにいい話を聞いても、その受け 止め方、それを自分の人生、事業にどう生かしていくか、その差は天と地ほどの開きがある」


『小さな人生論3』致知出版社
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「王道とは、労多くして益(えき)少ない途(みち)。覇道(はどう)とは、労少なくして益多い途」という言葉がある。

昨今は、コツコツと積み重ねる努力を嫌って、一攫(いっかく)千金や、濡れ手に粟(あわ)ばかりを狙(ねら)うという風潮が多くある。

それは、ギャンブルと同じで、一発逆転をねらって、全財産をつぎ込み、結局は根こそぎ取られて、破綻するというパターンになりやすい。


割に合わないこととは、大きな努力で小さな成果を得ることだ。

そして、これはすぐには成果がでない。


鍵山秀三郎氏は、「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」という。

だれにでもできることとは、たとえば「掃除」「ゴミ拾い」「早起き」「読書」「勉強」「挨拶」等々。

どれも、すぐに成果の出ないことだ。


「損と得あらば損の道をゆくこと」

ダスキンの創業者、鈴木清一氏の言葉だ。

得の道とは、自分の欲や利益を優先させる、自分さえよければいいという、利己の道で、割に合わないことはしない人だ。



損の道とは、自分の利益は後回しにして、人の幸せや喜びを考える、利他の道。

割に合わないことをする、徳をためる人だ。


自分の都合ばかり考えずに…

割りにあわないことを、文句を言わず、ニッコリ笑って引き受ける人でありたい。





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