人の心に灯をともす 5992 自分の言葉を持つ

【自分の言葉を持つ】5992



野村克也氏の心に響く言葉より…



現役を引退してからというもの、私は言葉の大切さを痛感させられた。

解説や評論、あるいは講演は、まさしく言葉をもって人々をひきつけなくてはならないし、現役時代は後輩に手本を示す際でも身体をもって示せばよかったが、指導者になってからはそうはいかない。

選手を納得させるには、やはり言葉が大切なのである。


現役時代に名選手であればあるほど、言葉を無視しがちだ。

自分自身が感覚で理解し、できてしまったからである。


が、そうしたものは一般の選手には伝わりにくい。

きちんと理屈や理論を言葉で示してやらなければ、理解してもらえないのだ。(野村再生工場)



『人生を勝利に導く金言』致知出版社
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野村克也氏は「言葉」についてさらにこう語る。


『人前でしゃべるのは苦痛だった。

そんななか (講演活動を)始めたものの、円形脱毛症までできてしまった。

そこで無知無学を痛感し、本を読み漁(あさ)った。

心に響く言葉があれば、赤線を引き、メモをとった。

私が評論家時代の九年間に読んだ本は膨大な冊数に及んだ。

すると、不思議なことに講演が苦痛ではなくなっていった。

慣れたことも一因だったと思うが、本で得た印象的な言葉がふとしたことで口をついて出てくるようになったのだ。

真剣に仕入れた情報は、必要なとき、きちんと左脳から飛び出してくる。

ある意味で、私が人生論らしきことを語れるようになったのは、この評論家時代の積み重ねがあったからなのかもしれない。』(野村の実践「論語」)



現役時代は、自分の仕事を通して、業界の情報や専門用語に精通していればそれで事足りた。

しかし、定年後や、あるいは現役であっても、他のコミュニティや組織に参加すると、それだけでは「言葉」が到底足りないことに気づく。


人間関係に必要なのはコミュニケーションの力だ。

コミュニケーションが上手な人は、その場その場に必要な、たくさんの気が利いた言葉を知っている。

そして、たったひと言で相手を唸(うな)らせたりもできる。


そのために必要なのが読書。

片っ端から読むことだ。

とにかく量が必要なのだ。

そして、その量がたまってきたとき、フッといい言葉が口をついて出てくることがある。

スティーブ・ジョブズのいう「Connecting the dots(点と点がつながる)」の瞬間だ。


「自分の言葉を持つ」ことができる人でありたい。





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