人の心に灯をともす 5997 人類史上最大の技術革命

【人類史上最大の技術革命】5997



今井翔太氏の心に響く言葉より…



20世紀にインターネットやコンピュータが登場したときのような、人類史に残る技術革命の時代を我々は生きています。

もしかしたら、生成AIの登場は、人類史上最大の技術革命かもしれません。

インターネットもコンピュータも、一般的に浸透するまでに数十年かかったのに対して、生成AIはそれが表舞台に出てきた2022年から一瞬にして一般人の生活に浸透して、その技術発展は現在も続いています。


最もよく知られたChatGPTをはじめとする生成AIは、去年の時点で30 以上の言語を扱うことができ、司法試験や医師国家試験に合格するくらいの知識を持っていました。

現在の最先端の言語生成AIは、数百万文字の文章(参考程度に、新聞の朝刊はせいぜい20万文字です)を数秒で読んで、その内容を把握することができますし、問題の解決能力も博士号を持った人間(この文章を書いている私も博士号を持った人間なのですが)と同等のレベル になっています。

たとえば、日本の入試の最難関、東京大学の数学の入試問題ですら、OpenAl 01と呼ばれる最先端の生成AIは大体解けてしまいます。


画像や動画に関しては、もはや現実世界の写真や映像と見分けがつかないものが生成できます。

しかもそれは、すでに現実世界に存在するものではなく、文章で指定した「実際には存在しないもの」も含みます。

画像に関してはすでに2023年の時点である程度その段階に達していましたが、 動画生成に関しても2024年に入って急速に発展が進み、現在は長時間のリアリティのある動画を作ることができるようになっています。

頭のなかで「こんな世界があったらいいな」と考えていたことが、生成AI を使えば大まかなものは表現できてしまいます。


では音はどうでしょうか。

現在は数秒程度の人間の声を生成AIに学習させれば、その人とほぼ同じ声で好きなセリフを生成することができます。

また、曲の歌詞だけ入力すれば、その歌詞の歌声と、プロの作曲家が作ったのではないかと思わせる伴奏まで生成することができます。


さらに、最近出てきたChatGPTの新型 「GPT-40」は、言語も画像も動画も、声まですべて入力して生成することができ、まさにSFに出てくるような 万能のAIです。

生成AIは、頭のなかでは「こんなことがやりたい」と思っていても能力が及ばずできなかったさまざまなことを解放してくれます。


もう少し踏み込んで言うと、生成AIはいろいろなコンテンツや 作業の「個人化」を手伝ってくれるのです。

たとえば、生成AIを使えばプログラミングの初心者であっても簡単なアプリやゲームを作ることができます。

今まではプロのクリエイターに頼むしかなかったイラストや音楽などについて、自分の頭のなかに浮かんだものを自分で生み出すことができます。


業務であれば、検索では解決方法が見つからないような課題を、生成AIを使って解くことができます。

受験生や英語の学習者であれば、興味がある題材で英語の教材を作成したり、生成AIを相手に英会話の練習したりすることができます。


これらは元々誰かに頼むしかなく、誰かが作ったものであっても自分の頭のなかのイメージや目の前の課題の解決法とは完全に一致していないことも多かったはずですが、生成AIはこれらを「個人化」して、自分の思い通りのものを生み出せます。


『はじめての生成AI超入門』宝島社
https://q.bmd.jp/91/119/6317/__no__






今井翔太氏はAIには、いいことばかりではなく、懸念もあるという。


『しかし、先ほど私が説明した「最先端の生成AIの凄さ」を読んでみて、恐怖心、あるいは嫌悪感のようなものを感じた人も、もしかしたらいたのではないでしょうか。

その感覚はまったく正しいものです。

その感覚を大切にしてください。

生成AIが生み出したものと、人間が生み出したものの見分けがつかなくなったらどうすればいいのでしょうか。

自分の声で言ってもいないことを、生成AIで勝手に生成される危険性もあります。

リアル動画像生成であれば、自分がやっていない行為の動画像を作られる恐れもあります。

デジタル空間のあらゆる情報を疑わざるを得ない世界がやってくるかもしれません。

出力されたものが著作権を侵害している可能性や、そもそも完全に事実とは異なることを言っている可能性すらあります。

また、個人や企業が生成AIを利用すれば、「機械に仕事が奪われる」とい古くからの懸念がいよいよ現実になってしまいます。』


20世紀のインターネットやスマホやコンピュータの登場は、社会のあり方を根底から変えた大革命だった。

しかし、生成AIの出現はそれらをも凌ぐ「人類史上最大の技術革命」と言える。

なぜなら、これまでの技術は「人間の身体能力」や「情報処理能力」を拡張するものだったが、生成AIは「人間の知性や創造」そのものを拡張し、代替し得るからだ。


これが、カールワイツ博士が唱えた「シンギュラリティ」という技術的特異点の概念だ。

AIが人間の知能を超え、自己進化を繰り返すことで、人類が想像も制御もできない未来が訪れる。

その転換点というシンギュラリティが起こりつつある、ということだ。

いや、むしろ、様々な分野ですでに起こっているともいえる。

生成AIの急速な進化は、このシンギュラリティの到来を一気に現実味あるものにした。


だからこそ、大事なのは、これをどう使うか、という我々の意識が大事になってくる。

「人類史上最大の技術革命」という言葉を胸に刻みたい。





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