人の心に灯をともす 5650 「中今」の精神

【「中今」の精神】5650



神社本庁総長、田中恆清(つねきよ)氏の心に響く言葉より…



神道が他宗教と大きく違う点は超常現象や奇跡、ひいては理想郷を追い求める類の信仰ではないことです。

煎じ詰めると、「清く」「明るく」「正しく」「直(なお)く」 生きる道を説く「浄明正直(じょうみょう)」が根幹にあり、正しくあるための生き方を探求する宗教なのです。


この生き方を実践するには、今のために一所懸命に生きなければなりません。

過去に執着せず、未来に託した今を生きるのではなく、今この瞬間を生きることに注力する。

すなわち「中今(なかいま)」の精神こそが浄明正直でいるための道です。


神道にある道とは、誰かに教わったり説明されても理解できるものではありません。

自らの足で歩き、先を行く人の背中を見て体得するものなのです。

ですから神道には、ああしなさい、こうしなさいとの教えの書である教典がありません。

そのおかげで懐の深い信仰になったともいえます。


私にも一神教を信仰する友人、知人はたくさんいますし、宗教者が集う会議に出席することがあるのですが、そこで宗教観の話になると、どちらが正しくて、 どちらが間違っているという問題ではなく、考え方の違いを痛感させられます。

つまるところ一神教は教義のこともあり、自分たちが信仰しているもの以外は認めないことも多くみられます。

どの宗教も一様に平和を謳っていますが、その教典を読むのは個々人です。

一人ひとり、教えの受け取り方に微妙なずれが生まれ、「それは違う」とお互いに言い張ることが争いの火種になってしまうのではないでしょうか。


その点、神職は実に柔軟です。別名、「仲執り持ち」という通り、 両者の間をうまくとりなして調和を取れるのだと思います。

神道の根底には共存共栄の思想があるのです。

多様な価値観が混在する今こそ、神道の中今の精神に触れてみてはいかがでしょう。


『神様が教えてくれた幸運の習慣』幻冬舎
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フランスの小説家、アンドレ・モーロアの晩年の随筆に『あなたの天国』というものがある。


『「自分が天国へチケットを持って入ったら、何をするだろうか」。

やっぱり自分は妻に会いたい、子どもに会いたい、友達に会いたい、話をしたい、原稿が書きたい。

そう考えてみると、全部、現在自分がやっていることじゃないか。

今やっていることが天国であり、今が天国だ。』(君に100の成功を贈る/経済界)より



まさに、「中今」のことだ。

今、この一瞬のことであり、「今、ここ」のこと。


今この一瞬をしっかり生きると、そこが天国になる。

しっかり生きるとは、「清く」「明るく」「正しく」「直(なお)く」生きることだ。


多様な価値観が混在する今こそ…

「中今」をしっかり生きることができる人でありたい。





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