人の心に灯をともす 5822 深み軸

【深み軸】5822


明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…


人生の後半生、そこで提案したいのは、「深み軸(じく)」という自分なりの尺度を持つことです。

新しい知識や情報を得たとき、それが深いか浅いかという視点で捉える。

仕事に役立つとか笑えるとかは別。

まだまだ掘り下げられそうかという観点で捉え直すわけです。


「深み軸」は、けっして数値化して計測できるものでも、他人と比較するものでもありません。

あくまでも主観的なもので、だからこそそこに楽しみを見出せるわけです。

できるだけ深みのある表現を知りたい、深みのある人と出会いたい、それによって深みのある人生を生きたい。

これを基準にすれば、世の中に対する見方が変わるのではないでしょうか。


例えば、1枚の絵を見たとします。

もともと絵画のことはよくわからなくても、画家のプロフィールやその作品が描かれた背景などを知って俄然興味が湧く、ということはよくあります。

そこから、同じ画家の別の作品とか、同時代の作品などに好奇心を広げるのが「深み軸」です。

さらに画集を買ってみよう、解説書を読んでみよう、レプリカを自室に飾ってみようなどと思うようになるかもしれません。

その意識さえ持っていれば、些細なきっかけから深みにハマる可能性はいくらでもあるわけです。


むしろ私は、「深み軸」こそ人生後半の最大の指針になるとさえ思っています。

人生とは結局、世の中の深みを味わうためにある、という境地に達したとしたら、それは幸福な人生と言えるのではないでしょうか。


特に昨今の中高年の中には、定年退職後の長い時間をどう過ごすかについて、不安に思っている方が少なくないようです。

できれば再就職したいが、採用されるとはかぎらない。

周囲に気軽に話せる友人もいない。

日がな一日、何もせずに過ぎていく日々というのは、想像しただけでも辛そうです。


しかし「深み軸」があれば大丈夫。

思いつくままに、自分のペースで深掘りしてみればいいのです。

仕事や人間関係に煩わされない分、1人で沈潜しやすいとも言えます。


世の中に深みは無数にあるので、少なくとも退屈することはありません。

そう考えれば、人生後半を恐れる必要はなくなるはずです。


『「深みのある人」がやっていること』朝日新書
https://q.bmd.jp/91/119/3241/__no__





深みのある人の言葉には、なんともいえない味がある。

心にじーんとしみこむ、しみじみとした余韻が残るからだ。



たとえば、樹木希林さんの言葉。(本書より)


「あのね、年をとるっていうのは本当に面白いもの。

年をとるっていうのは絶対に面白い現象がいっぱいあるのよ。

だから、若い時には当たり前にできていたものが、できなくなること、一つずつを面白がってほしいのよ。」



「私は『なんで夫と別れないの』とよく聞かれますが、私にとってはありがたい存在です。

ありがたいというのは漢字で書くと『有難い』、難が有る、と書きます。

人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。」


人生の後半生、「深み軸」という自分の尺度を持てる人でありたい。





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