人の心に灯をともす 5655 自分で自分をホメる

【自分で自分をホメる】5655



内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…


ミシガン州立大学のJ・ブロフィ博士は、自分で自分をホメることのできる習慣を持った子どもほど、頑張り屋さんで、努力家の大人に成長していくと指摘している。

他人の手を借りず、自分で自分をホメられるようになれば、いつでも、どんなときでも、自分をホメることができ、そのたびにやる気を出すことが可能になる。

わざわざ他人に携帯で電話をかけ、「頑張っている俺をホメてくれ」などと頼まなくてすむのだ。


仕事をしているときには、一時間おきくらいに自分に話しかけるとよい。

「よおし、今日もいいペースだ。このペースで頑張れよ!」といったセリフを、自分自身に向かってかけてあげるのである。

そうすれば集中力を切らさずに仕事をすることができるだろう。


自分の中にもう一人、ウラの自分がいて、そのウラの自分が、オモテの自分に話しかけるようなイメージを持つとよい。

そういうイメージがうまくできないなら、自分の大好きな人や、大好きな芸能人のことをイメージしてもいいだろう。

大好きな歌手や女優さんが、あなたに向かって、「ファイト!頑張って!」と励ましているような場面をイメージすれば(妄想とも言うが)、どんなに調子が悪いときでも、す ぐに絶好調になれるのではないだろうか。


『継続は、誰も裏切らない』PHP
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パナソニック創業者、松下幸之助氏は、昭和四十八年七月、会長を退任し、相談役に就任した。

そのとき「今の感慨は?」と問われこう答えた。


「第一、体がよくもったということですな。

そういうことで、現業に立って五十五年、無事に務められたということは、これは非常に私個人にとって結構なありがたいことであったと、こういうように思います。 

まあ“自分ながらよくやったな”ということで、自分の頭をこうなでてやりたいような感じですな」


自分で自分をほめることができる人は、自分の機嫌を取ることができる人。

機嫌がいいことは、人生を生きる上で、一、二を争うくらい大切なことだ。

なぜなら、ゲーテの言葉にあるように「人間の最大の罪は、不機嫌である」からだ。

そして、不機嫌は伝染する。


機嫌のいい人と一緒にいれば、気分は明るくなって、笑いや、元気が出てくるが、不機嫌な人と一緒になったら、気分は暗くなり、憂うつになってやる気も起こらなくなる。

不機嫌はまわりを不幸せにしてしまう。

逆に言うなら、まわりがどんなに不機嫌であっても、自分だけは機嫌よく過ごす必要がある。


そのために必要なのが「自分で自分をホメる」こと。

ときには、「よくやった」「頑張ってるな」と…

自分の頭をなでることも必要だ。





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