人の心に灯をともす 5688 やさしくて、寛容な人とは

【やさしくて、寛容な人とは】5688



白取春彦氏の心に響く言葉より…


レイモンド・チャンドラーはハードボイルド小説の中で「やさしくなければ生きていく資格がない」と書いたが、本当に知性のある人は性格的にやさしいものである。

というのも、知性の土台をつくる読書と人の話を聞くという行為は、やさしさと反する性質があってはできないからだ。


娯楽用に書かれた本ではなく、まとまった主張や思想を書いた本は性格のきつい人間のようなものだ。

読むとは、そういう人間とつきあうということと同じだ。

しかも、とりあえずはすべてを受け入れなければ相手を理解できない。

それは、自分にやさしさ、寛容さがなければ、できないことなのだ。


だから、わたしは本を読まないでいる人間に恐ろしさを感じる。

彼らが他人を理解しているということをいぶかしんでしまう。

彼らが理解できるのは損得や利害、数字だけなのではないかとさえ疑っている。


しかし、そういう彼らにしても、自分の価値観をそっくり棚上げして異質の本を読むならば、やさしさのかけらを獲得できるだろう。

それがいくつかでも積み重なれば、人間性が変わっていくのは確かである。


『頭がよくなる思考術』ディスカヴァー
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SNSの読書ブログに対して、やたらと口汚い言葉で突っかかる人がいる。

中には、内容もみないで、本の表紙や著者の名前だけ見て、ケンカ腰で反発してくる人もいる。


そもそも、何百ページある本の中で、自分と意見が違ったり、価値観が異なるページがあるのは当然だ。

これは、人も同じで、すべて自分と同じ考えで、同じ価値観などという人はいない。

もっとも身近な夫婦や子供でさえ、異なる意見や価値観をもっているからだ。


すべての物事は否定から入ったら、そこで止まってしまう。

それ以上、先へは進まない。

拒否するからだ。

否定から入る人の口癖は、「無理」「いやだ」「でも」「できない」「嫌い」・・・・。

だから、暗くて、不機嫌で、つまらない。


しかし、肯定から入る人はまず、すべてを受け入れる寛容な人。

価値観が違っていようと、まず、受け入れる。

つまり、どんなことも、面白がって、笑って、楽しんでしまう寛容度の高い人だ。

肯定の人は、いつも明るくて、上機嫌、そしてやさしい。


これは、人にも、本にも同じ。

「やさしくて、寛容な人」になるため…

よき読書家でありたい。




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