人の心に灯をともす 5689 肯定語は魔法の言葉

【肯定語は魔法の言葉】5689



脳神経外科医、林成之(なりゆき)氏の心に響く言葉より…



スポーツの練習でも、試験勉強の途中でも、全力を投じているときに「苦しい」「辛い」「もう無理かも」といった後ろ向きの考えが浮かぶと、脳は新しい情報にすぐに反応してマイナスに機能してしまうのです。

たとえば、年齢を重ねると体の機能が変わってきます。

若いときと同じように動かないことを感じると、つい「年を取った」という言葉が口をついてしまいます。


しかし、「年を取ったから」というのは、潜在能力にとって一番の禁句です。

できる人は決して年齢を理由にしません。

年のせいにするのは、「自分を守るため」に言っているのです。


潜在能力はいくつになっても尽きるものではありません。

年を取ったからといって衰えるものではないのです。

そう考えると、潜在能力というのはつくづく凄い言葉だと思います。

日本中の人たちが潜在能力の本当の意味を理解すれば、日本は桁違いに進歩すると思います。


だから、潜在能力を発揮する第一の条件は「否定語を使わない」ことなのです。

否定語を話すことはもちろん、頭にも浮かべない。

大変難しいことですが、いたずらに練習や勉強にエネルギーと時間を費やすより、これを徹底するほうが効果的と言ってもいいと思います。

立派な人間に育てるために子どもを厳しく指導するという人がいますが、これも逆効果です。

厳しくされるほど、子どもは嫌になります。

強制されたからやりたくないと考えるのが普通の反応なのです。

だから、「そうだね」「なるほど」と言って肯定するところから始めなくてはいけないということなのです。


「そうだね」は、子どもの潜在能力を引き出す魔法の言葉です。

「こういう魔法の言葉が必要なんです」と、私は学校の先生にも言っています。

子どもの意見を大切にして、「そうだね」「なるほど」と肯定してあげれば、全員が優等生になります。


『運を強くする潜在能力の鍛え方』致知出版社
https://q.bmd.jp/91/119/1063/__no__





林成之氏は「肯定語」について本書の中でこう語っている。

『「そうだね」は、チームの潜在能力を高める魔法の言葉です。

これを日常会話に活かすなら、「面白そうだね」「楽しそうだね」とポジティブな言葉を使いながら話すとよいでしょう。

子どもに接するときも「そうだね」「そうなんだ」と言ってあげると、自分が認められたように感じて嬉しくなります。

「そうだね」とか「なるほど」という言葉は、子どもを育てるときの合い言葉もなります。』



斉藤一人さんは肯定的な言葉についてこう語っている。


『あなたは毎日、心に栄養を与えていますか。

心はどうしたら力強くなれるのか。

それが、肯定的な考え方です。

肯定的な言葉です。

肯定的な言葉のフルコースで、あなたの手に、足に、頭に、そして、魂に栄養を与えるのです。

夏の暑い日には、「暑くて嫌になってしまうよ」と言うよりも、「夏は暑いけど、なんか、元気が出てくるね」と言っているほうが、パワーの出方が違います。

「不況で嫌になっちゃうよ」ではなく、「不況が来たときのために自分がいる。いよいよ自分の出番が来たんだ」と言わなくてはならないのです。

いつも泣き言を言っている人には、パワーがありません。

目的をつかんだとしても、それを引き寄せることができないのです。』(変な人が書いた成功法則/講談社)より



肯定的な言葉を使って、まわりを元気にさせること。

そして、自分も元気になること。

「肯定語は魔法の言葉」という一語を胸に刻みたい。






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