人の心に灯をともす 5711 実力を蓄える
【実力を蓄える】5711
順天堂大学医学部教授、小林弘幸氏の心に響く言葉より…
人生に差がつくとしたら、それは「不遇な時期をどう過ごすか」だと私は考えています。
好調なときは謙虚、感謝を忘れず、あとは流れに乗るだけです。
もともと人間は流れに乗るのは得意ですし、流れがいいときは自律神経の状態もいいのでいろいろうまくいくでしょう。
流れが悪く、不遇な時期をどう過ごすか。
むしろこちらが重要です。
人生はプラスマイナスゼロなので、いずれいい流れがやってきます。
ポイントは、そのときに「流れに乗る準備ができているか」です。
流れが悪いとき、それはネクストバッターズ・サークルにいるようなもの。
打席が回ってくるそのときに備えて、体調を整え、さまざまな準備をしておく時間です。
具体的には、今のスキルを高めることに注力してもいいでしょうし、新しいテーマや課題を見つけてチャレンジする期間にあててもいいでしょう。
新しいコミュニティに積極的に入り、新たな人間関係を築くこともあるでしょう。
流れが悪いとき、愚痴ばかりいっていたり、腐って何もしていない人は打席が回ってきたときにいいパフォーマンスをすることができません。
私がイギリスに留学していた頃、インド人の恩師がこんなことをいっていました。
「結果は誰も奪うことはできない」
ここでいう結果とは、誰かの評価を受けることではなく、自分で地道に研究した結果であったり、コツコツと積み上げ、身につけた力のことです。
どんなに素晴らしい研究をしても、どんなに実力を身につけても、それを発揮できるタイミングがすぐに訪れるとは限りません。
しかし、結果は誰にも奪われることはありません。
自分に流れが向いてきたとき、それがモノをいうわけです。
《ネクストバッターズ・サークルで実力を蓄える》
『はじめる習慣』日経ビジネス人文庫
https://q.bmd.jp/91/119/1453/__no__
人はいいときばかりではなく、不遇の時代もある。
山もあれば、谷もある。
だが、大事なのは、その「谷」の不遇の時代をどう過ごすかだ。
不平不満を言って、まわりや環境のせいにして過ごすのか、それともそれを、自分を磨いてくれる「砥石(といし)」と考えるか、だ。
これは、人生の晩年においても同じことが言える。
晩年に、仕事を段々と手じまいし、下り坂を降りてくるとき。
その下り坂をどう生きるか、ということでもある。
どんなすぐれた包丁も、砥石で研がなければ、いつかは切れなくなる。
谷や下り坂という、不遇の時は、勝負を投げず、じっと我慢して自分の実力をたくわえるとき。
辛い不遇の時代は、飛躍の下地をつくってくれる。
「実力を蓄える」という言葉を胸に刻みたい。
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人生に差がつくとしたら、それは「不遇な時期をどう過ごすか」だと私は考えています。
好調なときは謙虚、感謝を忘れず、あとは流れに乗るだけです。
もともと人間は流れに乗るのは得意ですし、流れがいいときは自律神経の状態もいいのでいろいろうまくいくでしょう。
流れが悪く、不遇な時期をどう過ごすか。
むしろこちらが重要です。
人生はプラスマイナスゼロなので、いずれいい流れがやってきます。
ポイントは、そのときに「流れに乗る準備ができているか」です。
流れが悪いとき、それはネクストバッターズ・サークルにいるようなもの。
打席が回ってくるそのときに備えて、体調を整え、さまざまな準備をしておく時間です。
具体的には、今のスキルを高めることに注力してもいいでしょうし、新しいテーマや課題を見つけてチャレンジする期間にあててもいいでしょう。
新しいコミュニティに積極的に入り、新たな人間関係を築くこともあるでしょう。
流れが悪いとき、愚痴ばかりいっていたり、腐って何もしていない人は打席が回ってきたときにいいパフォーマンスをすることができません。
私がイギリスに留学していた頃、インド人の恩師がこんなことをいっていました。
「結果は誰も奪うことはできない」
ここでいう結果とは、誰かの評価を受けることではなく、自分で地道に研究した結果であったり、コツコツと積み上げ、身につけた力のことです。
どんなに素晴らしい研究をしても、どんなに実力を身につけても、それを発揮できるタイミングがすぐに訪れるとは限りません。
しかし、結果は誰にも奪われることはありません。
自分に流れが向いてきたとき、それがモノをいうわけです。
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『はじめる習慣』日経ビジネス人文庫
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人はいいときばかりではなく、不遇の時代もある。
山もあれば、谷もある。
だが、大事なのは、その「谷」の不遇の時代をどう過ごすかだ。
不平不満を言って、まわりや環境のせいにして過ごすのか、それともそれを、自分を磨いてくれる「砥石(といし)」と考えるか、だ。
これは、人生の晩年においても同じことが言える。
晩年に、仕事を段々と手じまいし、下り坂を降りてくるとき。
その下り坂をどう生きるか、ということでもある。
どんなすぐれた包丁も、砥石で研がなければ、いつかは切れなくなる。
谷や下り坂という、不遇の時は、勝負を投げず、じっと我慢して自分の実力をたくわえるとき。
辛い不遇の時代は、飛躍の下地をつくってくれる。
「実力を蓄える」という言葉を胸に刻みたい。
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