人の心に灯をともす 5714 続けるといういこと

【続けるということ】5714



城山三郎氏の心に響く言葉より…



■わたしたちプロの物書きは「書けませんでした」といって、投げ出すわけには行かない。

とにかく書き上げねばならない。

どれほど砂を噛む思いをしようと、書き続けねばならない。

だが、考えてみれば、そのおかげで、わたしたちは、プロらしく鍛え上げられても行くわけである。

書き上げられたものだけが、ときに傑作となり得るのであって、未完の傑作などというものは、世の中には存在しないのだ。(わたしの情報日記)



■作家となってから、わたしは、作中人物のひとりひとりを、いや応なしに、はっきり区別し、かつ、彼等の内面に至るまで、できるだけ親しく知る必要を感じた。

このため、わたしは大型のカードに、主要人物の生い立ち、風貌、性格、経歴などをできるだけ細かく書きこみ(架空の人物についても同様である)、作品を書く上で、座右に置いて参照するだけでなく、暇さえあれば、そのカードを眺めている。

食後一服のとき眺め、仕事で疲れたとき眺め、夜寝る前に眺める。

そうすることで、作中人物たちが身近なひととなり、夢の中にまで現われてきたり する。(わたしの情報日記)



■新刊にせよ、古書にせよ、本は見つけたとき買っておかないと、ふたたびめぐり合えないことが多い。

強迫感にかられて、せっせと買う。

買っておけば、必ずいいことがある気がして買う。

買っておかねば、いつか、きっと心貧しい思いをする日が来るような気がして、買う。(わたしの情報日記)



■本は手近にあってこそ生きるという気がする。(私の情報日記)



『人生の流儀』新潮文庫
https://q.bmd.jp/91/119/1549/__no__






■5年、10年続けていると、時には「もうここでやめよう」「どうしても無理、続けられない」と思うような時がくる。

それは、近しい人の死があったり、大災害や事故が起きたり、異常な忙しさが続いたり、疲れて精神や体が参ってしまったりしたような時だ。

だが、それらを乗り越えて、なお続けていると、なんとはなしに、続けることは苦ではないな、と思うときがくる。

そして、後から振り返ったとき、小さな木ではあるが、それが自分の年輪となっていることに気づく。

凡人が、遠くまでいくには、「継続」という友人が必要だ。


■たとえば、飲食店を1軒、ゼロから作ろうと思ったら、どんな料理を出すか、サービスの仕方は、どんなスタッフと一緒か、店の雰囲気は、内装と外装は、音楽は、ということを、寝ても覚めても、それがありありと動くようになるまで、微に入り細に入りイメージし続けなければならない。

夢にも出てこないようなぼんやりしたイメージでは、建築家やデザイナー、スタッフ、そしてお客様にも伝えることはできない。

これは、小説だけでなく、何かを創作しようと思ったら、すべてにおいて必要なこと。


■本との出会いは、人との出会いと一緒だ。

一瞬、ピッときたらまず買っておく。

手元に置いておく。

縁をつないでおく。

人も同じで、一瞬の出会いを、大事にするかどうかで、人生は変わってくる。



《人間は一生のうち 逢うべき人に必ず会える。

しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに。

しかし、うちに求める心なくば、眼前にその人ありといえども、縁は生じず。》(森信三)


まさに、自分の中に求める心がなければ、どんな名著も、すぐれた人物も、あっという間に通り過ぎてしまう。

そして、よきご縁は一生できない。




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