人の心に灯をともす 5726 極上の暇つぶし
【極上の暇つぶし】5726
島地勝彦氏の心に響く言葉より…
《人生は運と縁と依怙贔屓》
シマジは幸せにも、3人のスーパーメンターに邂逅(かいこう)した。
25歳で集英社の「週刊プレイボーイ」の新米編集者になったとき、運良く時代小説の泰斗(たいと)、柴田錬三郎先生の人生相談「キミはやれ、俺がやらせる」の編集担当になれた。
柴田先生がまだ49歳だった。
61歳で亡くなられるまで連載が終了しても毎週1回警咳(けいがい)に接した。
「シマジ、お前の人生に何が起ころうとも、品格だけは保てよ」と教わった。
柴田錬三郎先生はシマジを息子のように可愛がってくれた。
30代でシマジは今東光大僧正の人生相談 「極道辻説法」の担当者になり、「シマジ、人生は冥土までの暇つぶしや。極上の暇つぶしをするんだぞ」と教わった。
大僧正が80歳で入寂(にゅうじゃく)するまで、シマジを孫のように可愛がってくれて「人生はどんなことが起ころうとも、失望するなかれやで」とご教授いただいた。
41歳で週刊プレイボーイの編集長になったとき、お祝いに開高健文豪から「出版人マグナカルタ九章」を直筆でいただいた。
「1.読め。 2.耳をたてろ。 3.両眼をあけたままで眠れ。 4右足で一歩一歩歩きつつ、左足で跳べ。 5 トラブルを歓迎しろ。6遊べ。7飲め。8抱け。抱かれろ。 9森羅万象に多情多恨たれ。
右の諸則を 毎日三度、食前か食後に暗誦、服用なさるべし。御名御璽(ぎょめいぎょじ)」
シマジはこの3名のお方の名言を背中に背負って猛進した。
編集長になって一年半が経ったころ、 わが「週プレ」は3万部から100万部になっていた。
もちろん開高健文豪の人生相談「風に訊け」 も大評判になった。
また文豪の胸を借りて挑んだジョーク十番勝負 『水の上を歩く』も重版を重ねた。
またあるとき、開高健文豪には
「シマジ君、君はいままさに人生の真夏日にいるんや!『週プレ』売 れているそうじゃないか。
そういうときのタイの俚諺を教えしんぜよう。
それは『毒蛇は急がない』や。
覚えておきな」
と言われた。
開高文豪はシマジを弟のごとく可愛がってくれた。
シマジは56歳で集英社の子会社「集英社インターナショナル」の代表を退任すると同時にエッセイ ストになって、3人のメンターから教わった「人生の知恵」を世の中に知らしめた。
いまシマジは現役のエッセイスト&バーマンである。
『人生は冥途までの暇つぶし』講談社
https://q.bmd.jp/91/119/1723/__no__
島地勝彦氏は今東光僧正についてこう語っている。
『人によっては、すべてのことを最悪に考えるタイプがいる。
そういう考え方をすると、どんどん気持ちが暗くなり、物事が悲観的なベクトルに動いていく。
どんなトラブルに巻き込まれようと楽天的に考えると、向こうに明るい光が見えてくる。
中学校を二回も退学させられた今東光僧正は、悲劇のどん底に落とされても、「失望するなかれ」と奈落(ならく)の底から這い上がった。
類(たぐ)い稀(まれ)な明るさと岩をも砕く情熱と、ときに自分をも笑い飛ばせるユーモアのセンスで、79年間の生涯を見事に明るく生き抜いた。
亡くなる直前、わたしがいただいた書には「遊戯三昧(ゆげざんまい)」と書いてあった。
遊びのなかにこそ真実があるという意味である。
明るい性格の人は幸運をまわりにまき散らす。』(はじめに言葉ありき 終わりに言葉ありき/二見書房)より
今東光僧正は、流行作家として世に出たが、のちに反逆して文壇を離れ、天台宗の僧侶となり、参議院議員などもつとめた。
作家の瀬戸内寂聴は弟子。
「人生は、冥土までの暇つぶし」とは、今東光僧正の言葉だが、困難に出会ったとき、「人生は、暇つぶし」、と思えるなら、もう半ば問題は解決したようなものだ。
楽天的な考え方は心を軽くしてくれる。
楽天的な人は、軽くて、とらわれず、飄々(ひょうひょう)としている。
「軽さ」は、無類の「明るさ」に通じる。
「人生はどんなことが起ころうとも、失望するなかれやで」。
極上の暇つぶしをする人は、楽天的だ。
だから、どんなことにも失望しない。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
★新・日めくりカレンダー「ヒロさんのつぶやき」できました!
https://q.bmd.jp/91/119/1724/__no__
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
■メルマガの登録と解除はこちらから
https://q.bmd.jp/91/119/1725/__no__
■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
https://q.bmd.jp/91/119/1726/__no__
■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
https://q.bmd.jp/91/119/1727/__no__
■X(旧ツイッター)はこちらから
https://q.bmd.jp/91/119/1728/__no__
島地勝彦氏の心に響く言葉より…
《人生は運と縁と依怙贔屓》
シマジは幸せにも、3人のスーパーメンターに邂逅(かいこう)した。
25歳で集英社の「週刊プレイボーイ」の新米編集者になったとき、運良く時代小説の泰斗(たいと)、柴田錬三郎先生の人生相談「キミはやれ、俺がやらせる」の編集担当になれた。
柴田先生がまだ49歳だった。
61歳で亡くなられるまで連載が終了しても毎週1回警咳(けいがい)に接した。
「シマジ、お前の人生に何が起ころうとも、品格だけは保てよ」と教わった。
柴田錬三郎先生はシマジを息子のように可愛がってくれた。
30代でシマジは今東光大僧正の人生相談 「極道辻説法」の担当者になり、「シマジ、人生は冥土までの暇つぶしや。極上の暇つぶしをするんだぞ」と教わった。
大僧正が80歳で入寂(にゅうじゃく)するまで、シマジを孫のように可愛がってくれて「人生はどんなことが起ころうとも、失望するなかれやで」とご教授いただいた。
41歳で週刊プレイボーイの編集長になったとき、お祝いに開高健文豪から「出版人マグナカルタ九章」を直筆でいただいた。
「1.読め。 2.耳をたてろ。 3.両眼をあけたままで眠れ。 4右足で一歩一歩歩きつつ、左足で跳べ。 5 トラブルを歓迎しろ。6遊べ。7飲め。8抱け。抱かれろ。 9森羅万象に多情多恨たれ。
右の諸則を 毎日三度、食前か食後に暗誦、服用なさるべし。御名御璽(ぎょめいぎょじ)」
シマジはこの3名のお方の名言を背中に背負って猛進した。
編集長になって一年半が経ったころ、 わが「週プレ」は3万部から100万部になっていた。
もちろん開高健文豪の人生相談「風に訊け」 も大評判になった。
また文豪の胸を借りて挑んだジョーク十番勝負 『水の上を歩く』も重版を重ねた。
またあるとき、開高健文豪には
「シマジ君、君はいままさに人生の真夏日にいるんや!『週プレ』売 れているそうじゃないか。
そういうときのタイの俚諺を教えしんぜよう。
それは『毒蛇は急がない』や。
覚えておきな」
と言われた。
開高文豪はシマジを弟のごとく可愛がってくれた。
シマジは56歳で集英社の子会社「集英社インターナショナル」の代表を退任すると同時にエッセイ ストになって、3人のメンターから教わった「人生の知恵」を世の中に知らしめた。
いまシマジは現役のエッセイスト&バーマンである。
『人生は冥途までの暇つぶし』講談社
https://q.bmd.jp/91/119/1723/__no__
島地勝彦氏は今東光僧正についてこう語っている。
『人によっては、すべてのことを最悪に考えるタイプがいる。
そういう考え方をすると、どんどん気持ちが暗くなり、物事が悲観的なベクトルに動いていく。
どんなトラブルに巻き込まれようと楽天的に考えると、向こうに明るい光が見えてくる。
中学校を二回も退学させられた今東光僧正は、悲劇のどん底に落とされても、「失望するなかれ」と奈落(ならく)の底から這い上がった。
類(たぐ)い稀(まれ)な明るさと岩をも砕く情熱と、ときに自分をも笑い飛ばせるユーモアのセンスで、79年間の生涯を見事に明るく生き抜いた。
亡くなる直前、わたしがいただいた書には「遊戯三昧(ゆげざんまい)」と書いてあった。
遊びのなかにこそ真実があるという意味である。
明るい性格の人は幸運をまわりにまき散らす。』(はじめに言葉ありき 終わりに言葉ありき/二見書房)より
今東光僧正は、流行作家として世に出たが、のちに反逆して文壇を離れ、天台宗の僧侶となり、参議院議員などもつとめた。
作家の瀬戸内寂聴は弟子。
「人生は、冥土までの暇つぶし」とは、今東光僧正の言葉だが、困難に出会ったとき、「人生は、暇つぶし」、と思えるなら、もう半ば問題は解決したようなものだ。
楽天的な考え方は心を軽くしてくれる。
楽天的な人は、軽くて、とらわれず、飄々(ひょうひょう)としている。
「軽さ」は、無類の「明るさ」に通じる。
「人生はどんなことが起ころうとも、失望するなかれやで」。
極上の暇つぶしをする人は、楽天的だ。
だから、どんなことにも失望しない。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
★新・日めくりカレンダー「ヒロさんのつぶやき」できました!
https://q.bmd.jp/91/119/1724/__no__
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
■メルマガの登録と解除はこちらから
https://q.bmd.jp/91/119/1725/__no__
■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
https://q.bmd.jp/91/119/1726/__no__
■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
https://q.bmd.jp/91/119/1727/__no__
■X(旧ツイッター)はこちらから
https://q.bmd.jp/91/119/1728/__no__