人の心に灯をともす 5731 超長寿化時代の市場地図
【超長寿化時代の市場地図】5731
スーザン・ウィルナー・ゴールデン氏の心に響く言葉より…
今日の平均寿命は約80歳である。
さらにここ数十年の公衆衛生と医療の進歩のおかげで、2 000年以降に生まれた人は100年生きると予測されている。
いま健康な65歳の私のような大人なら、半数以上が90代まで生きる計算だ。
この「超長寿化」は、20世紀から21世紀初頭に人類が達成した素晴らしい偉業だといえる。
「超長寿化」によって、人口構成も大きく変化している。
米国はもちろん、世界のほぼ全域 (アフリカを除く)で、高齢者人口が若年人口を上回るようになる。
米国では1日に1万人以上が 65歳を迎えている。
世界一の長寿国、日本は、高齢者人口割合でも他国を圧倒しており、人口の3分の1は65歳以上だ。
人口動態の変化は既知の事実であり、不可避でもある。
公共政策の領域では長年、この変化 について議論が続いているが、「危機」としてネガティブに捉える論調も多く、とにかく対処が必要だとされてきた。
でも、私はこの人口動態の変化を「大きなビジネスチャンス、新たな市場機会」だと考えている。
長寿化は新たなカスタマーを生み、新たな働き手を創り出し、新しい起業家を世に送り出す。
新たに生まれる「長寿経済」の市場規模は、全世界で22兆ドル超と予測されている(米国単体で8・3兆ドル)。
人生100年超の時代を生きる人びとが何を望み、何を求め、どんな体験をしたいかを考えれば、単に寿命を延ばすだけでなく、人びとが心身ともに健やかに生きられる「健康寿命」を 延ばすことが重要になる。
人口構成が激変する中、私たちのマインドセットにも大きな変化が必要だ。
「老い」や「加齢」に対する固定観念や思い込み、既存の高齢者ビジネスのやり方では、通用しなくなる。
65歳以上を一律に「高齢者」カテゴリーに入れる手法はもう使えないのだ。
「教育・仕事・引退」という近代型の3ステージの人生モデルは、すでに時代遅れになっている。
人生がまだ35%も残っているのに、65歳で引退するのは非現実的だ。
この年齢層の人口が増えるに伴って、そのあり方も多様化している。
まさに「多様性」の時代なのだ。
同じ年齢層でも、ニーズや欲求、年齢の重ね方はさまざまに異なる。
これまでは、社会もマーケットも、年齢を重ねた大人を一括りにして決めつけてきた。
しかし、これからは「年齢」ではなく、個々の人生の「ステージ」を、最も重要な属性として捉えるべきだ。
今後ますます拡大する65歳以上の層を理解するには、「年齢」ではなく「ステージ」に着目することが大切だ。
退職後に学び直して仕事を続けるなど、かつての「教育・仕事・引退」の3ステージモデルの枠を超え、人生はマルチステージ化している。
70代で起業する人も、60代で新たなキャリア に踏み出す人もいる。
そして、これまで「高齢者」と一括りにしてきた層の人口が増加し、多様化する中で、彼らの「ステージ」に対応したビジネスを実践できるだろう。
さまざまな年齢で経験する、多様な「ステージ」を捉えるための新たな枠組みとして、私が 提示するのが、「人生の5Q」(5四半世紀)というフレームワークだ。
この巨大マーケットを 理解してビジネスを行ううえでは、これまでにない新たな観点が必要だ。
たとえば、学び続け る80代、90代の存在をどう捉えるか。
あるいは、高齢者介護を行う側の多様性への理解も必要だ。
30歳で介護をしている人もいるし、60代、80代もいる。
また、「定年」による完全引退はなくなり、生き方、生きがいの再設定をする時代になっている。
こうした社会では、「82歳の人ならこうだろう」といった、年齢にまつわる既成概念を壊すことが不可欠だ。
たとえ年齢が同じでも個々人は千差万別であり、そこにこそ、新しいビジネス チャンスが広がっている。
『超長寿化時代の市場地図 多様化するシニアが変えるビジネスの常識』ディスカヴァー
https://q.bmd.jp/91/119/1807/__no__
「人生の5Q」(5四半世紀)とは・・・
Q1 スタート期(0~30歳/第1四半期)
話、歩き、学び始める。高校や大学、仕事での新たな章が始まる。家族を持つ人も出てくるだろう。スタート期が30代まで続く場合もある。
Q2 グロース期(25~55歳/第2四半期)
個人が仕事に励み、キャリアの探究、移行、キャリアの中断、継続学習をする時期だ。多くの人が家族を持ち、コミュニティや他者との関係性、経済的基盤を育むだろう。
Q3 ルネッサンス期(55~85歳/第3四半期)
再度の方向転換、再び活力を取り戻すための回復、再生や復活、再評価など、あらゆることに再度向き合う「再~」の時期である。継続学習と探索に励みながら、人生のポートフォリオを組み直す時期だ。80代後半や90代になっても引き続きQ3が続く人もいる。
Q4 レガシー期(75~100歳/第4四半期)
自分の健康寿命を鑑みて、どのステージでどんな活動をするか再検討することになるだろう。医療や介護のニーズの変化を意識せざるを得ないだろう。とはいえ、当人のレガシーとして残るような新たなチャンスにも満ちている時期だ。
Q5 エクストラ期(100歳以上/第5四半期)
健康寿命が続けば訪れるボーナスタイムであり、それが難しい場合もあるだろう。Q5には人生のラスト5年が含まれるため、多くの場合、何らかの介護やケアが必要になる。
「二十歳であろうが八十歳であろうが、学ぶことをやめた者は老人である。
学び続ける者はいつまでも若い。
人生で一番大切なことは、若い精神を持ち続けることだ。」
ヘンリー・フォードの言葉だ。
学び続けているかどうかで、「若さ」は決まる。
「老後」で一括(くく)りされる時代は終わった。
「超長寿化時代」のビジネスの常識を身につけたい。
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今日の平均寿命は約80歳である。
さらにここ数十年の公衆衛生と医療の進歩のおかげで、2 000年以降に生まれた人は100年生きると予測されている。
いま健康な65歳の私のような大人なら、半数以上が90代まで生きる計算だ。
この「超長寿化」は、20世紀から21世紀初頭に人類が達成した素晴らしい偉業だといえる。
「超長寿化」によって、人口構成も大きく変化している。
米国はもちろん、世界のほぼ全域 (アフリカを除く)で、高齢者人口が若年人口を上回るようになる。
米国では1日に1万人以上が 65歳を迎えている。
世界一の長寿国、日本は、高齢者人口割合でも他国を圧倒しており、人口の3分の1は65歳以上だ。
人口動態の変化は既知の事実であり、不可避でもある。
公共政策の領域では長年、この変化 について議論が続いているが、「危機」としてネガティブに捉える論調も多く、とにかく対処が必要だとされてきた。
でも、私はこの人口動態の変化を「大きなビジネスチャンス、新たな市場機会」だと考えている。
長寿化は新たなカスタマーを生み、新たな働き手を創り出し、新しい起業家を世に送り出す。
新たに生まれる「長寿経済」の市場規模は、全世界で22兆ドル超と予測されている(米国単体で8・3兆ドル)。
人生100年超の時代を生きる人びとが何を望み、何を求め、どんな体験をしたいかを考えれば、単に寿命を延ばすだけでなく、人びとが心身ともに健やかに生きられる「健康寿命」を 延ばすことが重要になる。
人口構成が激変する中、私たちのマインドセットにも大きな変化が必要だ。
「老い」や「加齢」に対する固定観念や思い込み、既存の高齢者ビジネスのやり方では、通用しなくなる。
65歳以上を一律に「高齢者」カテゴリーに入れる手法はもう使えないのだ。
「教育・仕事・引退」という近代型の3ステージの人生モデルは、すでに時代遅れになっている。
人生がまだ35%も残っているのに、65歳で引退するのは非現実的だ。
この年齢層の人口が増えるに伴って、そのあり方も多様化している。
まさに「多様性」の時代なのだ。
同じ年齢層でも、ニーズや欲求、年齢の重ね方はさまざまに異なる。
これまでは、社会もマーケットも、年齢を重ねた大人を一括りにして決めつけてきた。
しかし、これからは「年齢」ではなく、個々の人生の「ステージ」を、最も重要な属性として捉えるべきだ。
今後ますます拡大する65歳以上の層を理解するには、「年齢」ではなく「ステージ」に着目することが大切だ。
退職後に学び直して仕事を続けるなど、かつての「教育・仕事・引退」の3ステージモデルの枠を超え、人生はマルチステージ化している。
70代で起業する人も、60代で新たなキャリア に踏み出す人もいる。
そして、これまで「高齢者」と一括りにしてきた層の人口が増加し、多様化する中で、彼らの「ステージ」に対応したビジネスを実践できるだろう。
さまざまな年齢で経験する、多様な「ステージ」を捉えるための新たな枠組みとして、私が 提示するのが、「人生の5Q」(5四半世紀)というフレームワークだ。
この巨大マーケットを 理解してビジネスを行ううえでは、これまでにない新たな観点が必要だ。
たとえば、学び続け る80代、90代の存在をどう捉えるか。
あるいは、高齢者介護を行う側の多様性への理解も必要だ。
30歳で介護をしている人もいるし、60代、80代もいる。
また、「定年」による完全引退はなくなり、生き方、生きがいの再設定をする時代になっている。
こうした社会では、「82歳の人ならこうだろう」といった、年齢にまつわる既成概念を壊すことが不可欠だ。
たとえ年齢が同じでも個々人は千差万別であり、そこにこそ、新しいビジネス チャンスが広がっている。
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「人生の5Q」(5四半世紀)とは・・・
Q1 スタート期(0~30歳/第1四半期)
話、歩き、学び始める。高校や大学、仕事での新たな章が始まる。家族を持つ人も出てくるだろう。スタート期が30代まで続く場合もある。
Q2 グロース期(25~55歳/第2四半期)
個人が仕事に励み、キャリアの探究、移行、キャリアの中断、継続学習をする時期だ。多くの人が家族を持ち、コミュニティや他者との関係性、経済的基盤を育むだろう。
Q3 ルネッサンス期(55~85歳/第3四半期)
再度の方向転換、再び活力を取り戻すための回復、再生や復活、再評価など、あらゆることに再度向き合う「再~」の時期である。継続学習と探索に励みながら、人生のポートフォリオを組み直す時期だ。80代後半や90代になっても引き続きQ3が続く人もいる。
Q4 レガシー期(75~100歳/第4四半期)
自分の健康寿命を鑑みて、どのステージでどんな活動をするか再検討することになるだろう。医療や介護のニーズの変化を意識せざるを得ないだろう。とはいえ、当人のレガシーとして残るような新たなチャンスにも満ちている時期だ。
Q5 エクストラ期(100歳以上/第5四半期)
健康寿命が続けば訪れるボーナスタイムであり、それが難しい場合もあるだろう。Q5には人生のラスト5年が含まれるため、多くの場合、何らかの介護やケアが必要になる。
「二十歳であろうが八十歳であろうが、学ぶことをやめた者は老人である。
学び続ける者はいつまでも若い。
人生で一番大切なことは、若い精神を持ち続けることだ。」
ヘンリー・フォードの言葉だ。
学び続けているかどうかで、「若さ」は決まる。
「老後」で一括(くく)りされる時代は終わった。
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