人の心に灯をともす 5732 アドバイス・モンスター
【アドバイス・モンスター】5732
マイケル・バンゲイ・スタニエ氏の心に響く言葉より…
そう、私たちはアドバイスをするのが大好きなのだ。
誰かが話し出すやいなや、関心を持とうという意識は消え失せ、自分の中の「アドバイス・モンスター」が無意識のうちに顔を出して、両手をこすり合わせながらこう宣言する。
「この話、私の力でぜひとも有意義にしてあげよう! さあ何を言おうか!」
これが、私が言う「アドバイスの罠」だ。
アドバイスをする管理スタイルが標準と化している状態を指す。
あなたもきっとこの罠にはまっているはずだ。
そして、相手との普段のやり取りは、きっとこんな調子だろう。
もちろん、うまくいくときもあるだろう。
よく考えた有益なアドバイスを伝えたことも、この1日、2日のうちにはあったかもしれない。
しかし、あなたのアドバイスは思うより効果はなく、しかも効果がないケースは思うより多いのだ。
まず挙げられる理由が2つある。
1.《違う問題を見ている》
たいてい、あなたは間違った問題に対して(内容はともかく) 考えや解決法を伝授している。
相手が最初に持ち出す課題こそが、真の課題だと思い込んでいる。
そうであることは、ほぼない。
ところが、力になってやろうとうずうずしているために、実際は解決する必要のない事案でも目の前にまず現れれば、すぐに飛びついて解決しようとするのだ。
今このときも、組織の至るところで従業員たちがさして重要でない案件に一生懸命取り組んでいる。
上司が真の課題を探り出すために関心を持ち続けようとしなかったからだ。
アドバイ スをしようと急ぐのは、お金や資源、エネルギー、人生の無駄である。
2.《凡庸な策を言っている》
1の過ちを回避して、あなたが正しい課題に向き合ったとしよう。
最初に出てきた課題に飛びつくのではなく、時間をとって、解決すべき問題を把握した。
そこまではよくできたといえる。
しかし今度は残念ながら、自分が思うほど良いとはとてもいえない解決策を授けているのだ。
あなたの考えがたいがい重要ではないのには、いくつか理由がある。
まず、全体像を把握していない。
持っているのは、数少ない事実、あらゆる思い込み、あふれるくらいの私見、そして海ほど限りなく広がる憶測だ。
何が起こっているのか自分はわかっていると思い込んでいる。
脳は目の前のことからパターンを見つけ出し、知っている話と勝手に関連づけて、自分が確かに理解していると思えるように働く。
しかし、実はわかっていない。
見えているのはほんのわずかな真実で、残りの大部分は憶測に過ぎないのだ。
これに加えて、自己奉仕バイアスというものがある。
行動科学の用語で、自分が考えることは素晴らしいと過度に信じたがる傾向を指す。
人に意見したくなるのは当然である。
自分の 言うことはどれも金言なのだ!(当人はおそらく車の運転も平均以上の腕前だと思っている) さらには、組織の特質として「最初のアイデア病」というものがある。
最初に提案されたアイデアが現実的で、奇抜でない限り、それがそのまま採用されやすくなる傾向だ。
背景には、今述べた理由のほかに、時間的制約、妥当ではない提案を言うことへの不安、安全な選択に対する安心感がある。
より良い選択肢をさらに考えるより最初の平凡なアイデアに皆で飛びつくのだが、これが最良の選択であることはまずない。
『アドバイスしてはいけない』ディスカヴァー
https://q.bmd.jp/91/119/1819/__no__
アドバイスをしたがる人を「アドバイス・モンスター」という。(本書より)
それは、「教えたがる人」「助けたがる人」「コントロールしたがる人」だ。
その元にある心理は「自分は他人より優れている」というものだ。
もっと自分の方が、「経験がある」「年上だ」「頭がいい」「自信がある」「勉強している」・・・等々。
他の人には「足りない点がある」「未熟だ」「効率性が足りない」「勇気がない」「発想が足りない」「頑張りが足りない」と。
つまり、他の人たちは「不十分だ」と言っている。
アドバイスよりもっと大事なことは「相手に関心を持ち続けること」。
それは、好奇心を持ち続けること。
そして、的確な質問を相手に投げかけること。
たとえば、「何か気になっていることはありますか?」「何をしたいですか?「どんなことを望んでいますか?」「何をやめますか?」「私にできることはありますか?」「今回の話で、どんなことが大事だと思いましたか」・・・。
「アドバイス・モンスター」という言葉を胸に刻みたい。
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マイケル・バンゲイ・スタニエ氏の心に響く言葉より…
そう、私たちはアドバイスをするのが大好きなのだ。
誰かが話し出すやいなや、関心を持とうという意識は消え失せ、自分の中の「アドバイス・モンスター」が無意識のうちに顔を出して、両手をこすり合わせながらこう宣言する。
「この話、私の力でぜひとも有意義にしてあげよう! さあ何を言おうか!」
これが、私が言う「アドバイスの罠」だ。
アドバイスをする管理スタイルが標準と化している状態を指す。
あなたもきっとこの罠にはまっているはずだ。
そして、相手との普段のやり取りは、きっとこんな調子だろう。
もちろん、うまくいくときもあるだろう。
よく考えた有益なアドバイスを伝えたことも、この1日、2日のうちにはあったかもしれない。
しかし、あなたのアドバイスは思うより効果はなく、しかも効果がないケースは思うより多いのだ。
まず挙げられる理由が2つある。
1.《違う問題を見ている》
たいてい、あなたは間違った問題に対して(内容はともかく) 考えや解決法を伝授している。
相手が最初に持ち出す課題こそが、真の課題だと思い込んでいる。
そうであることは、ほぼない。
ところが、力になってやろうとうずうずしているために、実際は解決する必要のない事案でも目の前にまず現れれば、すぐに飛びついて解決しようとするのだ。
今このときも、組織の至るところで従業員たちがさして重要でない案件に一生懸命取り組んでいる。
上司が真の課題を探り出すために関心を持ち続けようとしなかったからだ。
アドバイ スをしようと急ぐのは、お金や資源、エネルギー、人生の無駄である。
2.《凡庸な策を言っている》
1の過ちを回避して、あなたが正しい課題に向き合ったとしよう。
最初に出てきた課題に飛びつくのではなく、時間をとって、解決すべき問題を把握した。
そこまではよくできたといえる。
しかし今度は残念ながら、自分が思うほど良いとはとてもいえない解決策を授けているのだ。
あなたの考えがたいがい重要ではないのには、いくつか理由がある。
まず、全体像を把握していない。
持っているのは、数少ない事実、あらゆる思い込み、あふれるくらいの私見、そして海ほど限りなく広がる憶測だ。
何が起こっているのか自分はわかっていると思い込んでいる。
脳は目の前のことからパターンを見つけ出し、知っている話と勝手に関連づけて、自分が確かに理解していると思えるように働く。
しかし、実はわかっていない。
見えているのはほんのわずかな真実で、残りの大部分は憶測に過ぎないのだ。
これに加えて、自己奉仕バイアスというものがある。
行動科学の用語で、自分が考えることは素晴らしいと過度に信じたがる傾向を指す。
人に意見したくなるのは当然である。
自分の 言うことはどれも金言なのだ!(当人はおそらく車の運転も平均以上の腕前だと思っている) さらには、組織の特質として「最初のアイデア病」というものがある。
最初に提案されたアイデアが現実的で、奇抜でない限り、それがそのまま採用されやすくなる傾向だ。
背景には、今述べた理由のほかに、時間的制約、妥当ではない提案を言うことへの不安、安全な選択に対する安心感がある。
より良い選択肢をさらに考えるより最初の平凡なアイデアに皆で飛びつくのだが、これが最良の選択であることはまずない。
『アドバイスしてはいけない』ディスカヴァー
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アドバイスをしたがる人を「アドバイス・モンスター」という。(本書より)
それは、「教えたがる人」「助けたがる人」「コントロールしたがる人」だ。
その元にある心理は「自分は他人より優れている」というものだ。
もっと自分の方が、「経験がある」「年上だ」「頭がいい」「自信がある」「勉強している」・・・等々。
他の人には「足りない点がある」「未熟だ」「効率性が足りない」「勇気がない」「発想が足りない」「頑張りが足りない」と。
つまり、他の人たちは「不十分だ」と言っている。
アドバイスよりもっと大事なことは「相手に関心を持ち続けること」。
それは、好奇心を持ち続けること。
そして、的確な質問を相手に投げかけること。
たとえば、「何か気になっていることはありますか?」「何をしたいですか?「どんなことを望んでいますか?」「何をやめますか?」「私にできることはありますか?」「今回の話で、どんなことが大事だと思いましたか」・・・。
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